【涙腺崩壊】妻子もかえりみず好き勝手遊びまわっていた俺。ある日突然「お母さんが子供を迎えに来ないから、お父さんに迎えに来てほしい」と保育園から連絡があって…

感動, 物語ヤンキー, 感動, 涙腺崩壊, 発達障害, 苛酷


「はい?どちらさん?」

「○○保育園の佐々木と申します。
ハルちゃんの担任の。」

言ってなかったけど、ハルは俺の息子の名前だ。


「え?保育園?」
佐々木
「はいそうです」

知らなかった。ハルが保育園に行ってたなんて。


「保育園が何で俺に電話してくんの?」
佐々木
「あのー、
ハルちゃんのお父さんで間違いありませんよね?」


「あー…はい。で何で俺に連絡してくんの?」
佐々木
「いつもお母さんがお迎えに来られるんですが、
今日はまだ来られないんです。」

俺「はい。。。 で?」

佐々木
「延長の場合は事前に連絡をもらうようになってまして。
本日はお母さんからまだ連絡はありません。
園も8時には閉めますので、
どうかお父さん迎えにきて頂けますか?」

嫁には何度も連絡したらしい。
で繋がらないから、
緊急連絡先の俺に連絡があったわけだ。

渋々だが迎えにいくことにした。

なんて無責任で親の自覚がねーなんて
思われても仕方がない。
読んでて不快な気分になった方は許してくれ。
そして続けさせてもらう。

教えてもらった保育園の場所に着いた。
門の前には電話をくれた佐々木先生と、
息子のハルが手を繋いで立っていた。

佐々木
「ハルちゃんのお父さんですか?」

「あっ…はい、そうです」
佐々木
「初めましてw佐々木と申します。
ハルちゃん泣かずにお利口に待ってましたよーw」

ニコッと微笑む佐々木先生をチラ見し、
久しぶりに会う息子の顔を覗きこんだ。

ポカーンと口を開けて俺を見上げていた。
まあ誰だけ分かってないのかもしれん。

佐々木
「帰ったら沢山誉めてあげて下さいねw
ほらハルちゃんパパだよw」
ハル
「‥‥」
佐々木
「きっといつもお母さんが迎えに来てるから
恥ずかしがってるんですよw」
と言いハルの手を俺に預けた。

佐々木
「お母さんと連絡とれました?」

「あの、いや。」

佐々木
「そうですか?
お母さんの職場に連絡したら
4時で帰ったって言ってたんで、
きっとお家にいますよw」

俺「はー。。。
あの、迎えにくるの遅くなってすみませんでした。」

佐々木
「いいえw
良かったねハルちゃん、
パパ迎えにきてくれてw
バイバーイ」
そう言って先生は園内に戻った。

ハルを見ると、
まだポカーンと口を開けたままだ。


「はー。だりーな」
溜め息をつき、頭をボリボリかいた。

俺「なーハル?帰るか?」
ハルは何も言わなかった。

いきなり知らない人が来たんだ。無理もない話。
何しろ半年ぶりの再会なんだからな。
分かるはずもない。

俺はハルの手を引っ張り、嫁のアパートまで行った。

久しぶりの帰宅。
綺麗に片付いた部屋にはサリナ(嫁)の姿はなかった。

帰るなりハルは冷蔵庫に一直線。
冷蔵庫を開けて俺を見た。
俺「何?」
ハルは俺の元に戻って手を引っ張った。
冷蔵庫まで連れてくると、
パックのジュースに俺の手を誘導する。


「喉乾いた?」
ハル
「ちめたいー。ちめたいーの」
と言って俺の手を引っ張る。

どうやら喉が乾いたようだ。
俺はパックのジュースをコップに注いで、
ハルに渡した。

ハルは一気にジュースを飲み干すと、
また俺の手を冷蔵庫の中に誘導した。


「何?今ジュース飲んだろ?」
ハル
「ビャアアアンー。うえーんっ」
急に大声で泣き出す。

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