「やっぱり確信犯だったのか・・・」高校野球で大会存続危機になるゲスいルール違反発生!!

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金丸主審(左)に指摘される鍛冶舎監督

 

“事件”は5―1と秀岳館リードで迎えた4回、秀岳館の攻撃中に起きた。二死二塁で金丸球審が試合を止めて「セカンド!」と叫び、二塁走者・木村(3年)に歩み寄って注意。木村の腰に手をやる動作が打者に何らかの伝達をしていると疑われたもので、ベンチの鍛治舎監督にも「紛らわしい行為はやめるように」と指導した。

 試合後、高野連の竹中事務局長は「サイン盗みが疑われる紛らわしい行為があったので、球審が走者とベンチに注意した」と話し、日野大会審判副委員長も「3回に金丸球審の方から『走者が打者に動きで教えているんじゃないかと見られる疑いがある』と言ってきた。4回にやっぱり、おかしいということで走者のところに行った。あくまで確証ではなく、疑いがあるから変な動きはやめよう、ということ。(腰や耳への)手の動きですね。何人か(いると)言っていました。クセになっているのか知らんけど、クセはクセでも疑わしいのはダメ」と説明した。

 いきなり疑惑の当事者となった木村は驚きを隠せない。「セカンド!って言われたんで守備の人かと思ったら自分のことだった。ユニホームが滑るので、それ(上着)を(ベルトの内側に)押し込んでいた。一度だけです。そのタイミングを見られてしまった。サインを送っているように見えると…。バッターにサインは送っていません。無意識にいつも(手を)入れているんで次から注意しないといけません」と“潔白”を主張。打席に立っていた原田(3年)も「二塁走者なんか見ていない。注意? 気にしていない。やってもないことを疑われるのは…」と表情を曇らせた。

 鍛治舎監督も「フェアプレーは大事なこと。紛らわしいことはやっちゃいけないと言ってきている。厳しく注意して反省します。コースを教えているんじゃないか、と見えてもダメなんです。腰を触る? 僕は見ていない。(走者を)代えようと思ったが、教育の一環なんで代えたらかわいそうと思った」と神妙な面持ちで話した。

 しかし、収まらないのが花咲徳栄サイドだ。実は4回の、その場面にいたるまでもナインはクビをかしげていた。ある選手は「初回から(秀岳館の)打者の目線が一塁の方や二塁の方にあちこち動いていた。これは警戒しないといけないと思っていた」と木村以外の選手の動きに疑惑の目を向けており、金丸球審にも伝えていたという。

「まさかと思った。こんなことやるんだ、と…。腰に手をやるジェスチャーが怪しいじゃなくて、明らかでした。それまで当てに行っていたバッティングが、二塁に走者が行くと、いきなり初球からタイミングが合ってフルスイングになる。迷わずにフルスイングするから“おかしいんじゃないか”と話していたんです。最初にベンチにいる選手が気づいてバッテリーに伝わり、審判に伝えてもらいました。ショックですね」(ある選手)

 サイン盗み疑惑は2013年夏の大会の花巻東(岩手)―鳴門(徳島)でも起き、花巻東の二塁走者が動きを疑われて同様の注意を受けており、再び、聖地で起きた“事件”。試合は6―5で秀岳館が逃げ切ったが、後味の悪さが残ってしまった。

 

 

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