【泥沼末路の悲劇】「キャバ嬢=ギャルの憧れの職業」だった時代に水商売の世界に入った女性の末路

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「女子高生のなりたい職業ランキング」にキャバクラがランクインされたのはいつの頃だろう。最近ではランクからも外れ、その理由を「将来性がない」と現実的に考える若者達が増えたからなのでは、と言われている。過去にキャバクラ嬢だった女性達は現在、どうしているのだろうか。水商売しかしてこなかった女性のその後に迫ってみた。

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 35歳、実家住まいのパラサイトシングル。東京からおよそ100km離れた関東地方の山間の街に住むハルカさん(仮名)は、17歳の時に水商売の世界に飛び込んだ。

「私が高校生の頃、雑誌『egg』や『Popteen』などのギャル世代全盛期。高校中退も当たり前で、偽装の身分証を作って水商売や風俗で働いているコが多くいました。私もその1人で、高校をやめてすぐに渋谷のギャル専門のキャバクラで働いていましたね。家から渋谷までは電車で2時間、仕事が終わったらクラブに行って同じ店のコや友達の家に泊めてもらい、家にはほとんど帰っていませんでした」

 今よりも水商売の身分証の確認が甘かった時代、ハルカさんのような未成年のキャバ嬢が夜の街に溢れていた。同じ境遇の少女達に出会うので、多くの友達ができたという。

「地元は一応関東圏で、田舎なので私みたいなギャルは浮いていましたが、渋谷にいたらすぐに友達もできました。ギャル友の家を泊まり歩くようになり、実家にはほとんど帰りませんでした。18歳になって地元の同級生が大学進学や就職しても、私の生活は変わりませんでした。当時、キャバクラの時給は3000円、地元の友達のように月収18万円ほどで働くなんて考えられなかったです」

 18歳になったハルカさんは、やがて歌舞伎町のキャバクラに入店した。

「入店してすぐに、キャバクラブームと歌舞伎町のプチバブルが来たのでがっつり稼げました。時給は5000円以上が当たり前。客は闇金や裏稼業の人ばかりで毎晩大金が飛び交っていました。人生で初めてロマネコンティを飲んだのもこの時です。時給は最高8000円にまで上がって、毎日働いて月100万円稼いだこともあります」

 2000年代後半になると、小悪魔agehaによる新たなキャバ嬢ブームがやってきた。

「この頃から闇金の一斉摘発により客層は少し変わったけれど、時給は変わらなかったです。稼いだお金はアゲモ(小悪魔agehaのモデル)に憧れて、すべてドレスやヘアメイクやブランド物に消えていきました。いかに有名店で働けるかがステータスだと思っていたから、新しい店がオープンする毎に色んな店に体験入店へ行きましたね。この時は、仕事よりも着飾ってキャバ嬢ゆえにチヤホヤされる優越感に浸っていました」

 だが、それは長く続かない。ブームはいつしか終わり、ハルカさんも気が付けば28歳になっていた。

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