■あなたは知っていますか?
日本人の1割しか知らないサプリメントに含まれる添加物
私たちの生活の中にすっかり溶け込んでいるサプリメント。
食生活で摂取できる栄養の偏りや、ご自分の健康のために毎日飲んでいる方も多いのではないでしょうか。
そんな毎日の生活に欠かせない存在になっているサプリメントですが、よく知っているような気がして実は知らないことも多いのです…。
今回は、株式会社わかさ生活が実施した調査から、その事実を裏付ける結果が発表となったのでご紹介します。
調査では、30~60代の男女1,131名を対象に、サプリメントの利用経験やサプリメントに含まれている添加物についての理解度をヒアリング。
調査結果を基に、管理栄養士・里村美智子先生に、賢いサプリメント選びの方法についてもインタビューを行いましたので、その内容も合わせてご紹介します。
<レポートサマリー>
【調査結果】
1.日本人の約9割が、サプリメントに含まれる「賦形剤」の存在を知らない
2.しかも、「賦形剤」を知っている人の中でも、詳しく知っている人は
5割程度しかいない
【専門家インタビュー】
1.賦形剤は体にとって悪いものではないが、その配分に注意が必要
サプリメントを選ぶ際は、食品と同様の目線で添加物への意識を持つべき。
2.サプリメントメーカーを選ぶ際のポイントは企業側のお客様対応
サプリメントを製造しているメーカーによっては
成分についての問い合わせた際の対応品質に差があるため
メーカーのサイト等で製造の品質や実験結果(エビデンス)の有無もチェックすべき。
=================================
[調査概要]
・調査対象:30~60代 1,131名 ※性年代別均等割付
・調査期間:2017 年6月9日(金)~2017年6月12日(月)
・調査方法:インターネット調査
=================================
↓日本人の一割しか知らない「賦形剤」については次ページ↓
■日本人の1割しかしらない「賦形剤」
皆さんはサプリメントに「賦形剤」と呼ばれる添加物が入っているのをご存知でしょうか。
株式会社わかさ生活が実施した賦形剤意識調査によると、『あなたはサプリメントの多くに「賦形剤」という添加物が入っていることを知っていますか?』という質問に対し、89.6%の人は、「知らない」という回答結果が出ました。
また、「知っている」と回答した方の中でも、賦形剤がどういうものかを正確に理解している方は47.5%と、半数以上の方はなんとなくしか知らないという実情が浮かび上がってきたのです。
■そもそも「賦形剤」って何?
ほぼ全てのサプリメントに含まれているにもかかわらず、なかなか意識する人が少ない「賦形剤」。添加物と聞くと悪者のイメージがありますが、賦形剤は決して体にとって悪いものではありません。
賦形剤とは何かというと、サプリメントや医薬品の粒の形の維持や、サプリメントに含まれる成分の濃度を保つために加えられる物質のこと。でんぷんやショ糖がよく使われています。
これがないと粒が小さすぎて飲みづらくなったり、粒がすぐに割れてしまったり、成分が固まらなかったりと、私たちがサプリメントを飲む際に不便なことが色々と出てきてしまうので、サプリメントには欠かせないものなのです。
とはいえ、余りに多く含まれているとちょっと考えものですよね。
食べ物の分野では、食の安全への関心が高まり、添加物が入っていないか、無農薬かどうか、産地はどこか等、色々と気を配る方が増えています。
その一方で、サプリメントや健康食品に関しては添加物を意識する方がほとんどいないというのも、考えてみると不思議な話です。
健康寿命の延伸が叫ばれる中で、サプリメント市場にも多くのメーカーが参入し、中には残念ながら粗悪な原料や製造方法で作られたサプリメントも存在します。
賦形剤が何%含まれているかを明示することはメーカーに義務付けられていませんので、「実際には、有効成分が数%しか含まれていない」といったこともある可能性が。
そのため、サプリメントを選ぶ際は、有効成分の量にも気を配る必要があるのです!
↓次ページでは正しいサプリメントの選び方をご紹介してます↓
■どうやってサプリメントメーカーを選ぶか
では、どうやって良いサプリメントを選べばよいのでしょうか。
里村先生によると、サプリメントを選ぶ際に「成分と価格だけでなく、品質までチェックするには、成分の原料や配合量まで細部に渡ってチェックする必要がある」そうです。
チェックするためには、
「サプリメントのメーカーに思い切って問い合わせてみるのが一番!」
とのこと。
サプリメントの品質を意識し、お客様の健康についてきちんと考えているメーカーは、
そういった成分の原料や配合量についても把握しているから、お客様センターでの対応もしっかりしているはず。
サプリメントの成分や配合量の質問をしても、明確な答えが返ってくることでしょう。
ご自分がお使いのサプリメントメーカーのお客様センターに、「添加物として何を使用しているか」「その添加物をどの程度の量配合しているか」を
質問してみてもよいかもしれません。
その他にも、
・製品が製造されている工場がGMP認証※1を取得しているか
・成分の効果・安全性に対するエビデンス(実験結果)がしっかりとあるか
といった点をチェックすることも良いサプリメントかどうかを判断するポイントだそうです。
新しいサプリメントを選ぶ際や、今飲んでいるサプリメントに含まれる成分や賦形剤について気になった際は、メーカーのお客様センターに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
※1:Good Manufacturing Practiceの略。アメリカ食品医薬品局が、1938年に連邦食品・医薬品・化粧品法に基づいて定めた医薬品等の製造品質管理基準。各国がこれに準ずる基準を設けており、日本においては、医薬品医療機器等法に基づいて厚生労働大臣が定めた、医薬品等の品質管理基準のことを指す。