子どもの頃の話。
前提としてうちは田舎で、
当時、日中はどの家も鍵なんかかけてなかった。
当時、日中はどの家も鍵なんかかけてなかった。
当時私は(たぶん)幼稚園児で、
夏休みだったから家で昼寝してた。
夏休みだったから家で昼寝してた。
ぱっと起きたら横に
知らないおばさんと、自分と同じくらいの年頃の女の子がいた。
知らないおばさんと、自分と同じくらいの年頃の女の子がいた。
「誰?」
って聞いたらおばさんが
「あんたこそ誰?なんでこのうちで寝てるの」
って言う。
「ここは私ん家だよ」
って反論したんだけど、おばさんは
「おまえなんか知らない!
うちの子はこの子だけだ出てけ!」
うちの子はこの子だけだ出てけ!」
と怒鳴った。
私はわけがわからなくて、
親以外の大人に怒鳴られたのが怖くて家を飛び出た。
親以外の大人に怒鳴られたのが怖くて家を飛び出た。
おうちがなくなってしまった。
おかあさんはどこにいったんだろう。
二度とおかあさんにも
友達にも先生にも会えないかもしれない。
友達にも先生にも会えないかもしれない。
絶望しながら遠くまで歩いた。
日が暮れるまで外を歩き回って、
でもお腹がすいてどうしようもなくなって家に戻った。
でもお腹がすいてどうしようもなくなって家に戻った。
そしたら家にはちゃんと母がいて、
おばさんと知らない子はいなくなってた。
おばさんと知らない子はいなくなってた。
よかった、あれは夢だったんだ…と思った。
でも翌日になったら、またおばさんとその子が来た。
私は、ああやっぱりあれは夢じゃなかったんだ…
この家はやっぱり私のうちじゃなかったんだ…
と絶望して家を2人に譲り、また外をうろついた。
と絶望して家を2人に譲り、また外をうろついた。
自分の頭がおかしくなって、
人の家に迷惑をかけてるんだと思った。
人の家に迷惑をかけてるんだと思った。
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でも日が暮れて暗くなってから戻ると
おばさんたちはいなくなってて、
母がごはんを作って待っていた。
きっとこっちが夢で、
きっとこっちが夢で、
こういう幸福な夢をみてるんだなーと思っていた。
そんなのが何日か続いて、
またおばさんと子どもが来た。
またおばさんと子どもが来た。
私が入れ替わりに家を出て、
しばらく外を歩いているとなにか騒ぎが聞こえた。
私の家だった。
野次馬がいっぱい集まってたから
そこにまぎれて覗いていると、
父の怒鳴り声が聞こえた。
そこにまぎれて覗いていると、
父の怒鳴り声が聞こえた。
「おまえら何もんだー
うちで何してんだーうちの子どこやったー!!!」
うちで何してんだーうちの子どこやったー!!!」
と激怒していた。
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私がひょこっと野次馬の間から
顔を出すと父は
顔を出すと父は
「かすみーーー!!」
と絶叫し涙ながらに抱きついてきた。
家の中にいたおばさんと子どもは、
町内会の人に引きずり出されていた。
その当時はよくわからなかったんだけども、
のちに親に聞いてわかったことが以下。
当時父は単身赴任で、
母は兼業主婦だから17時すぎないと帰らない。
母は兼業主婦だから17時すぎないと帰らない。
私が幼稚園に通ってるときは
さすがに鍵をかけていたが
さすがに鍵をかけていたが
日中私がいる夏休み中は鍵があけっぱだった。
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それを知って、近所の出戻りシングルマザーが
「自宅にいると親や親せきに
説教ばっかされてうざいし
酒飲めないしエアコンも使えないしうざい!」
説教ばっかされてうざいし
酒飲めないしエアコンも使えないしうざい!」
「どっか自由に使える家はないものか」
と物色した結果、うちに目をつけたんだそうな。
ちなみに私は自宅大好きっ子で、
夏休みはラジオ体操と
夏休みはラジオ体操と
友達に誘われるほかはほとんど一歩も出ず、
昼食も母が冷蔵庫に入れておいてくれた
そうめんやサンドイッチを食べて
そうめんやサンドイッチを食べて
幼稚園児とは思えないほど引きこもりだった。
というのも
というのも
目をつけられたゆえんだそうです。
自閉症児だとシングルマザーは思っていたらしい。
それなら他人とコミュニケートできないし
言いつけることもできないだろうと。
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そして父は単身赴任だったんですが、
シングルマザーはうちを母子家庭だと誤解してたようで
「男手がない家なんかちょろい」
「いずれ乗っ取れる」
と思っていたとか。
と、今や引退して家でべったり
晩酌するようになった父につきあって
晩酌するようになった父につきあって
ビール飲んでるうちに発覚した昔話でした。
なんつーかシングルマザーの
考え方もぶっとんでるけど、
考え方もぶっとんでるけど、
私も幼稚園の年齢にしては
自我がなさすぎだろ……と
自分で自分に呆れつつ書き込み。
自我がなさすぎだろ……と
自分で自分に呆れつつ書き込み。
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●コメント●
こわっ!
こわっ!
●コメント●
家を乗っ取るとか発想がすげえな
かすみ乙
子供なんてそんなもんだよ、
大人に強く言い張られたら「そうかな?」なんて
大人に強く言い張られたら「そうかな?」なんて
思っちゃうよ、そんな常識外れな人が
居るなんて思いもよらないし。
居るなんて思いもよらないし。
●コメント●
かすみはむしろ子供にしては考え方大人びてると思うぞww
●コメント●
かすみ、一人で留守番してた方におどろき。
幼稚園児が一人で家に放置する方が信じられん
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●コメント●
俺が親父ならその母親の頭をビール瓶で割る
●コメント●
平和な田舎ならアリだったんだろう。
鍵かけないくらいだし。>幼稚園のかすみ留守番
●コメント●
逆に家にいたほうが危険だったかも
●コメント●
うん、ヘタに家に居たら、
キチママにないことないこと吹き込まれて
キチママにないことないこと吹き込まれて
ノイローゼになったんじゃないか。
●コメント●
かすみってかわいい名前だなー
ともあれ、何かないとは
言い切れなかったんだから無事で何よりでした
言い切れなかったんだから無事で何よりでした
でも、かすみってかわいいなー…
●コメント●
幼稚園児を一人で留守番て30年位前でもなかったよ?
色々信じられん話だ
●コメント●
30年前なら十分あったよ
●コメント●
あったよ、田舎ならデフォ
夏は縁側も開けっ放しとか普通。
●コメント●
あー、30年前の田舎っていうか
ちょっと郊外ならありだね
ちょっと郊外ならありだね
かすみ乙
引用元:http://blog.livedoor.jp/matorain/archives/23367863.html