これから私のめちゃくちゃな30年を書こうと思う。
文才もなく、長くなりますがよろしくお願いします。
若い両親の元に産まれた私は、毎日虐待を受け育った。 焼いた蚊取り線香を握らされ、ハンガーやバット、布団叩きで叩かれる毎日 物心付いた時から私の性格は歪み周りの皆とは違ってしまってた。
3歳の記憶… 給食を食べるのが遅く、保育園でパンツ一丁で1人外に立たされる。 腹を立てた私は、下駄箱に顔を自らぶつけた。 そして保育園を脱走、泣きながら家に帰って母に先生に殴られたと嘘をつく。 以後、保育園で怒られりことは無くなり無事に卒園した。
そして幼稚園に… ある雨の日、爪をマジックで赤く塗って遊んでいたら、先生に廊下に引きずり出された。 腹を立てた私は、幼稚園を脱走。 帰り道の水溜りにわざと尻餅をつき、先生に突き飛ばされたと嘘をつく。 毒親が先生に噛み付く姿が可笑しくて仕方なかった。 以後、腫れ物扱いされながら卒園。
小学校に入学する前、子供会の歓迎会が近くの公民館で開かれたの。 そこで、同い年のユウコと出会った。 すぐに打ち解けて、家も近く毎日一緒に遊んだ。 もちろん同じ小学校に入り、毎日毎日一緒だった。 ユウコは明るく活発で、すぐさま皆の人気者に。ユウコと一緒にいた私も皆の人気者になり、2人を中心に友達が沢山出来た。
二年生になるまでは…
二年の夏、ユウコは父親の転勤で電車で3時間の距離に引っ越してしまった。 寂しかったし、悲しかった。 でも、私は人気者。他に沢山の友達がいるんだ。
最初は、皆私を中心に楽しい学校生活を送った。しかしある日、保育園からの幼馴染のサチが私にこう言った。 あんたワガママだから嫌い。 サチもまぁまぁ人気があった。 サチのその一言から、少しずつ私から友達が離れて言った。
サチが憎い…
三年の夏休み… 夏休みでも午前中だけ学校でプールの授業が毎日のようにある。 ある日、1人の女の子が数人に囲まれて泣いていた。 どうやら、プールから戻ったら服がなくなってたらしい。 先生も一緒に皆で探したけど見つからなかったので、親が迎えに来て帰った。
そんな事も忘れ、夏休みが終わり新学期に突入。 私は早く登校した。皆続々と教室に入って来る。焼けたねとか髪切った?とか賑やかだ。 そしたら、1人の女子が「あっ!」と声を上げた… 教室後ろのサチの扉のないロッカーの中に、グチャグチャに丸められた服や下着。 夏休みのプールで服が無くなった子の服だった。
皆一斉にサチを見る。服の持ち主も顔を引きつらせてサチを睨む。 サチは焦った様子で知らないと否定するも冷たい視線に泣いてしゃがみ込んだ。 急遽ホームルームが開かれ、先生とクラスでサチの吊るし上げ。 サチは元々人気があったから、違う人の仕業じゃないかという流れに…
すると、1人の男子が服を運ぶサチを見たと。 サチは翌年、理由は知らないが転校して行った。
さよならサチ。ゴメンね、あの時サチのロッカーに服を隠したのは私だ。 キモい大人しい男子にキスして目撃者と名乗らせたのも。
再び私は人気者に戻れた。 毎日友達が沢山家に遊びに来た。 お誕生会もクリスマス会も皆で祝った。 気に入らない子は皆で無視だ。 口答えするような子の体操服は焼却炉行きだ。
高学年になって、好きな男子とも両想いになり楽しい毎日を過ごした。 夏休みや冬休みには、引っ越したユウコの所にも泊まりに行ったりしてユウコとは親友のままやり取りしてた。
家では相変わらず両親に毎日意味もなくボコボコにされてたけど、学校には沢山の友達がいるから一日も休まず登校してた。
成績もそこそ、運動は出来る方で卒業までは充実してたな。 そんな小学校生活もあと少し… 両想いの男子と皆で公園でよく遊んだ。 中学入っても皆仲良くしよう、楽しみだねと。
そうこうしていると、あっという間に卒業式… 皆で泣いて写真を撮ったりした。 両想いの男子ケイスケと、いつもの公園のベンチでお喋り。 中学でも一緒だけどなんだか悲しい。 両想いだけど、まだ小学生で付き合うとかいう感覚なかったし。 そんな私に、中学初登校の日に返してとジャンバーを借りた。 中学に入っても繋がりが持てると思うと嬉しかった。
中学入学までの春休みも皆で遊んだりして過ごした。 皆、私と同じクラスになりたいなと言ってくれて、入学が待ち切れなかったな。
そして中学入学… 3つの小学校が集まって来る。知らない人も沢山だからなんだか不安…
でも、なんとケイスケと同じクラスの隣の席だ! やったーと喜んだのを覚えてる。 生徒手帳にはケイスケの写真も入ってて、ケイスケがそれを見て喜んだ。
友達はクラスバラバラになっちゃったけど、休み時間には集まった。 クラブは帰宅部で、また皆と一緒に帰り道に遊んだ。小学校とさほど変わらない生活。居心地が良かった。
二学期が始まる頃… 小学校の時の友達は、それぞれ同じクラスになった別の小学校から来た子とも仲良くなり始めた。
私も同じクラスに、新しい友達が2人できた。ヨシコとアヤだ。 2人共可愛く目だつ方で、私を含め3人を中心にクラスに他の友達も出来た。 私には変なアダ名もついて、ヨシコとアヤ繋がりで他のクラスにも新しい友達が出来た。 ケイスケはサッカー部で、学年で1番の人気が出たけど、私のもの。 中学に入ってますます楽しくなった。
中学では、私は基本的に聞き役にまわった。 元々、皆の中心になれるような性格でもない。つまらない人間だとボロが出ても困る。 うるさ過ぎず明るくて可愛いと思われたかったから。 ヨシコとアヤが会話してるのをニコニコ相づちを打ちながら、一緒に過ごした。 それぞれ好きな人も出来、恋愛の話がほとんどだった。 私がケイスケを好きなことは内緒だ。1番人気のケイスケを好きだなんて恥ずかしいし、どう思われるか不安だったから。
でも、ヨシコの小学校からの親友リカだけは苦手だった。気が強くてまぁまぁ美人で頭?
ヨシコの小学校からの親友リカだけは苦手だった。気が強くてまぁまぁ美人で頭も良く鼻に付く奴だ。 初対面から馴れ馴れしく私に上から話かけて来た。
そんなリカが、ある日私に信じられない事を言った… ケイスケの写真とかってある?好きなんだ。
は?ケイスケの写真?…
持ってないと断ろうとしたその時、ヨシコが私に写真をあげてと。 は?どの写真?ないけど? 意味が分からない。 どうやらヨシコは、私が生徒手帳にケイスケの写真をいれているのを知っててそれの事を言っている。 にしても、好きでもない男の写真を生徒手帳に入れるわけないし、ヨシコは私の気持ちも分かってるよね。 なのに、なんでそれをあげろって言うわけ?? コイツ私のこと舐めてんじゃないのか?…
結局、私は断れずに後日リカにケイスケの写真をあげてしまった。
そして、リカが休み時間にうちの教室によく遊びにくるようになった。ケイスケ目当てだ。そろそろ告白するとか言っている。
私とケイスケは相変わらず付き合ってはいない。焦った。
そんなある日、話があるからケイスケにクラブ終わるまで待っててと言われた。 なんだろう。中学入って2人で話すのは久しぶり。ドキドキした。 クラブが終わるのを待ち、2人で同じ方向に帰りながら暫く無言が続く…
半分来たくらいでケイスケが私に付き合って欲しいと言った。 ビックリするくらい嬉しかったし幸せな瞬間だった。 けど嬉しかったのに、私は恥ずかしくてきちんと返事をせずに誤魔化した。
誤魔化したまま数ヶ月が過ぎたある日… 教室の中ケイスケが私に聞こえる大きな声でリカと付き合っちゃおっかなーと言った。 リカが告白したようだ。
皆の前でそんなこと言われても何にも言えないし、何も反応しなかった。 すると数日後ケイスケとリカが付き合い出したとヨシコから聞くことになった。
ヨシコに私がキューピットだねと言われた。腑が煮え繰り返るとはあんな感覚なんだろう。
ヨシコもリカも大っ嫌い。 まずはリカをどうにかしないと…
それから暫くじっくり考えたけど、結局簡単な方法にすることにした。
中学生だしデリケートお年頃。 リカさんさようなら。
早朝に学校へ行き、私はそのままトイレへ直行。 清掃ロッカーからトングを出して……
一旦学校を出て、近くで時間を潰し皆と一緒に登校する。 一時間目が終わるのが楽しみだ。 終了のチャイムが鳴る… いつも来るリカはこない…
ヨシコとアヤにリカのクラスに遊びに行こうと誘われ教室を出る。 リカの教室は5つ先。するとリカと同じクラスの男子が叫び笑いながら飛び出して来る。 女子はクスクス笑う者、コソコソ噂する者… 男子が気持ちわりーと言いながら他の教室へ報告に入る。
何かあったのかなと私達が教室を覗くと、机にうつ伏せになり泣くリカ、他とりまき…
ヨシコとアヤと教室に入ると、リカの友達が苦笑いを浮かべながら私達の方へ来た。
話によると、登校したらリカの机の上に使用済みの生理用品が貼り付けられていたと。 横に掛けた体操着入れにも複数入っていたとか… リカが落としたのを誰かが机に置いたんじゃないかと。
ヨシコとアヤと私は顔を見合わせた時私は、なんでちゃんとトイレのゴミ箱に捨てないんだろうね… と言い気の毒な目でリカを見つめた。
噂はある程度広まったようだ。 だってケイスケが笑いながらアイツ引くわと言っていたから。 リカとケイスケはギクシャクした結果別れた。リカのお古の男なんて嫌だから、ケイスケは要らないけどスッキリした。
その後、リカはなんとなく皆と距離をおくようになって最終的にはダサい空気になった。 親友のヨシコも調子よくリカと縁を切り、アヤと私にベッタリだ。 時折リカを見かけると面白そうに汚物チャンなどと笑っている。
でも、そもそも私の写真をリカにやれと言ったのは何だったんだろう。 コイツの性格的に、あの時私の気持ちを知ってて面白がって言ったに違いない。 何をなにもなかったかのような顔をして私の周りをうろちょろしてるんだよ…
ヨシコめ…
そうしてるうちに二年になった。
クラスが離れてもヨシコとアヤとつるんでいた。 暇を持て余したアヤは、男子バスケ部のマネージャーになった。 私とヨシコは帰宅部で相変わらずの毎日。
ヨシコには一年の時からずっと想いを寄せてるサッカー部のタクがいた。タクにはまだ告白しておらず、タクにも決まった相手はいないみたい。学校終わりに教室の窓から一緒に部活中のタクを見たりしてた。 ヨシコはまずタクと仲良くなりたいと思っていた。タクは控え目な感じの静かな人だった。
じゃぁ、今度クラブが終わるの待って話しかけてみようという話になった。
バレンタインも近い夕方。
ヨシコと共にタクのクラブ終わり待つ。 どうしよ緊張するーとヨシコがソワソワしていた。私も一緒にテンションを盛り上げた。 待ってる間に髪を可愛くアレンジしようって話になって、ヨシコは1人変なアレンジヘアを完成させた。
クラブが終わった… ヨシコは緊張がピークに達し無言になっていた。私がタク帰っちゃうよと言うと、ヨシコは話しかけるなんて無理だと言った。 なら手紙をということになり、急いでちぎったノートに友達になって下さいというメッセージとクラスと名前を書いた。
家路に歩き出すタク。グズグズするヨシコ。 結局、私が代わりに渡すことになった。 まぁ、こうなることは分かってたんだけど…
私はタクに駆け寄り、手紙を渡した。 そしてタクに言った。 「ヨシコから聞いたけど付き合ってるんだよね?いつも上の教室から見てるけど、付き合ってるんだったらたまには一緒に帰ったりしてあげてね。もうキスもしたくせに手紙も自分で渡せないなんてヨシコも変ね」… そしたらタクは「は?なにが?ってかソイツ誰?気持ち悪いんだけど」と。 次に「あっ、ゴメン!ヨシコに口止めされてたのに。ほんとゴメンね。怒らないで。私がタクと喋ったってバレたら、ヨシコに怒られちゃう。嘘だから口止めされてたのかなぁ… でもカレシと絶対喋らないでって言われてるのにどうしよう。」 と私が困った顔をしていると。 「そもそもソイツ知らないし付き合ってないし。君のこと言わないけど、ソイツに勝手な嘘の噂流さないように伝えて。この手紙も返して」という楽しい流れになりました。
私は「ありがとう。ゴメンね。」とタクに言い、ヨシコの待つ場所まで戻った。
緊張で泣きそうな顔のヨシコが私を見て駆け寄って来る。 私は「手紙渡したよ!ヨシコのこと知ってたし、気になってたって。」と報告。 ヨシコはキャーキャー叫んだ。
その翌日から、ヨシコのキモ面白い奇行が始まる。 廊下に出て、タクとすれ違う時にはニヤニヤ見る。もちろん放課後には窓からクラブを見て、たまに手を振ったり…
ある朝、遂にタクにおはようと話しかけた。あっさり無視され私のとこに… 私は、クールな人だからと励ました。 タクはさぞ気持ち悪かっただろう。
そして調子に乗ったヨシコは、日曜に映画デートにタクを誘いたいから私に聞いてきてと言い出した…
私は昼休みにタクのいる教室へ…
タクも私を見るなりこっちへ。 「なんなのアイツ?手紙返してくれた?マジキモイし迷惑なんだけど。頭おかしいよ。」と言って来たから 「うん…手紙返したけど…きっと喧嘩してるから受け取らなかったんだって言ってたよ。なんかゴメンね…」と私。 「いや、君は謝らなくていいけどさ~…」と困るタク。
そして本題の映画デートプランを話す。 「は?喋ったこともないような奴と映画なんて行くかよ。マジで腹立ってきた。俺直接アイツに言うわ!」ときた。 それも想定範囲内です。 私は言った「待って。怒らないで。ヨシコは私の大事な親友だし。確かにヨシコは嘘ついてるかもしれないけど、私が嘘を知ってるとなるとヨシコと気まずくなるし、ヨシコのプライドも傷つく… それに、私もタクとこうして話せなくなるのが嫌なんだ… 友達のカレシだと思って気持ちおさえてたんだけど…なんかゴメンね」と。 タクは怒りを忘れ戸惑った顔をした。
戸惑うタクに 「映画…行ってあげれない?ヨシコ良い子なんだ。一緒に過ごすして好きになることもあるよ。バレンタインも近いしね」 と明るくい私がいうと、 「絶対無理」とタクが言うので、「じゃあ私と行ってくれる?」と言って、私がタクとデートすることになりました。
ヨシコには「なんか他に好きな人出来たんだって~」と雑に言って終わらせました。 ヨシコは「えっ!誰だろ~」と暫くの間は落ち込んでいた様子。
そしてタクと日曜に映画へ… 元々なんとも思ってない相手だったので、楽しくもなく、映画見て帰りました。 タクとは次に遊ぶ約束してたけど、その日は行かずにブチました。
ブチったことと電話にも出ず学校でも無視したことで、タクに恨まれたのかタクの親友に絡まれた。 親友には「え?うん…しつこいから映画行ったけど…。 本当はあなたを好きだったんだよね」という方向へ持って行き、タクの親友を味方につけた。
けど、その人も全く好きではなかったから、またその友達へ…と次々乗り換えた。
そうしてるうちに適当になってきて、私が男癖悪いみたいになってそろそろ学校に居づらくなって来たぞ…
※まだ中学生なので身体は綺麗な状態です。
タクすみません。 ちなみに、これらのお陰で私は成人式や 同窓会に行けなくなりました。
そしていよいよ友達も居なくなった頃… 毒親の扱いにも慣れた私は、泣きながら先輩にいじめられてる、もう学校へは行けないと親に泣きつき、引っ越し二年で隣の中学へ転校することになったのです。
また新しい人生のスタートです。 次の学校生活は完璧に成功させてみるつもりでした。
三年生から新しい中学へ通いだしました。 しかし、前学校が少しませていた事もあり最初から浮いてしまっていた。 恋愛なんて無関係な幼い地味な生徒ばかり。 いきなり1人ぼっちですorz 担任だけ。そう女子バレー顧問の28歳のこの男だけが唯一の話し相手。 1人の私を気遣い、何度も呼び出し話をしようと寄って来ました。 友達もおらず退屈だったので、担任に手を出しました。 高校に入っても会おうと言われたけど、おじさんだし結局会わなかったけど。 担任と付き合ってるんじゃないかと噂が広がり余計に友達は出来なかった。
こういった感じで、イマイチな中学生活が友達0のまま終わった。
よし。私も高校生。 今度こそ新しい健全な人生のスタート。
で、休憩します。また夜に来ます。
新しく高校生活がはじまった。 同じ中学からは地味な人達しか一緒にならなかったから、知り合いはいない共学高校。 真っさらな状態から人生をやり直せると期待していた。
知らない女の子達。高校生活は充実したものにしよう。 初登校…前の席の女の子レイ、そしてアリサとマコとはすぐに仲良くなった。 入学してすぐ、私の机には男の先輩からの沢山のメッセージがマジックで書かれていた。 新しい友達に私を見る先輩達、いい感じのスタートだった。
バンドをしている先輩のライブを見に行ったり、友達同志で買い物へ出かけたり、毎日楽しく過ごせた。
友達は皆綺麗な顔立ちで、ちらほら好きな人が出来たりし始めた。 私は特に好きな人は居なく、でも皆好きな人とか居るしな…と思い、学校内で1番人気のあった三年生のジュンと付き合うことにした。
バンドのボーカルをしていて皆の憧れの人だったから一緒に居ていい気分だった。 ライブハウスやスタジオにも一緒に着いて 行き、いつの間にかすっかりジュンを好きになってた。
レイ、アリサも三年生の彼氏が出来て、私とジュンも交えてグループ交際がはじまった。 皆で食堂にお昼食べに行ったり、学校帰りにファーストフードに行ったり私の思い描いていた以上の生活が続いた。
そして一年の夏休み、私の高校生活が崩れる事件が起こった… ジュンに夏休みに近くの島に友達誘って一泊旅行に行こうと誘われた。絶対行きたい。 でも、うちの親は許さなかった。 何度もお願いしても許可は降りなかった。 ジュンに行けないと告げると、ジュンは仕方ないし友達と楽しんで来るよと言った。 旅行に行く前日、私はジュンにバージンを捧げた。幸せだった。
そして翌日、ジュンは旅行へ…
旅行からジュンが帰った後の残りの夏休みは2人で過ごした。
そして新学期、文化祭の準備もちらほら始まる。文化祭は2日間あって、2日目は友達と過ごすとジュンが言ったので私も友達と過ごすことにした。 初めての文化祭楽しみだ。
文化祭当日は、ジュンが家に迎えに来て2人で参加。 他の高校からジュンを見にくるファンみたいな女の子達も来ていたりして面白かった。途中、2人で学校を抜け出してジュンの部屋で過ごした。 文化祭で買ったタコ焼きやヤキソバを持って帰って食べたりした。 私は門限が厳しかったから、バイトも許されず、この日も18時までには家に帰った。
そして、文化祭2日目。 レイやアリサは彼氏と過ごすということで、違う友達数人と色々回ることにした。 お化け屋敷に綿菓子屋さん… 女同士もなかなか楽しい。他の高校の男子から声をかけられるのも気分は悪くないな~なんて思いながら、ブラスバンド部の演奏を体育館に見に行くことに…
ふと体育館入り口横の駐輪場に目が行く… あっ、ジュンだ! なんだか嬉しいなと眺めていると、ジュンが自転車にまたがる… その後ろに同じ高校の制服を着た知らない女の人…私より先輩のようだ… そのまま2人は学校から出て行った…
突然胸がソワソワした。 なんだろうあの女の人… 気になる気になる。 私は、学校を抜け出しジュンの家に向かった…
ジュンの住むマンションの下、ジュンの自転車が止まっていた。 女の人も一緒なのかな… その頃、皆はPHSを持っていたけど私は親に禁止され持ってなかったから公衆電話からジュンに電話した。
「もしもしー?」 女の人の声だ… 私は電話を切って帰った。
その日は頭の中が真っ白でなにも考えられなかった。 翌日は、普通に登校した。 一時間目が終わるといつも通り教室にジュンが来た。普段と変わった様子はない。
学校帰りにジュンの家に遊びに行くことになったから、その時に昨日の事を聞こうと決め、一日過ごした…
放課後、ジュンの家に2人で向かった。 ジュンが私のテンションに気付き顔を覗き込む。 「昨日の女の人誰?」と聞くと、ジュンと同い年の元カノで相談に乗っていただけだと。私に心配かけたくないから言わなかったと言った。 そっか…と安心したのもつかの間…
ジュンの部屋の真ん中のガラステーブルの下の段に写真のアルバムが一つあった。 見ようとしたらジュンの顔色が変わった…
それは、夏休みに行った旅行の写真。 海辺で昨日見た女の人の後ろから抱きつくジュンの姿が写ってた…
何これ…問い詰めると、 元カノには昔振られた。ジュンが私と付き合いだしてから、寄りを戻したいと言ってきてまだ未練があったジュンは、私と二股をかけ始めたと言った。
私が初めてジュンの部屋に行った翌日に元カノと旅行。
この瞬間から私はこの男に100倍以上の仕返しをしてやると心に決めた。
仕返し。普通のイジメ程度じゃ駄目だ。 時間がかかっても真剣に慎重に考えないと… とりあえずは、ジュンとこの関係を続けようと思い、「私もっとジュンに好かれるように頑張るから、元カノの元へは行かないで」と泣きついた。 単純な男ですぐ元カノを切って私に戻った。 何事もなかったかのような顔をして馴れ馴れしい態度を取るこの男に腹が立ったけど、我慢した。
元カノは、ジュンと同じ私より二歳年上で綺麗で大人っぽい人だった。 学校で見たら、高校生なのにブランドバッグを持ってて華やかな感じがした。大学生の彼氏がいるらしい。
元カノもムカつくけど、悪いのはジュンだから元カノへの罰は階段から突き落としの系だけで済ませた。
さて、ジュンはどうしよう…
そうこうしていると、もうジュンの卒業も近い。長い春休みに入る。 ジュンは大学へ進学する。絶対許さない為に私は頑張ろう。
そしてジュンは卒業した。 卒業後も、復讐が終わる前に大学生の女に取られないように、マメに会ったしジュン好みに容姿にも気を付けた。
私はまだ高二で、ジュンとは別の同い年の彼氏を作った。他の高校にも彼氏を作った。大学生の彼氏も作った。 男なんて振り回して捨ててやるとしか思ってた。 そんな事をして過ごしていると、友達のレイが夜キャバクラで働きはじめた。 ある時、そのお客さんを紹介してもらった。80手前のじいさんだったけど、大金持ちだった。出会ってすぐ愛人になった。 女慣れしていて、色々な食事や洋服、大人の楽しみを色々教えてもらった。
高二でエステにブランド物、家に持ち帰ると親に変に思われりから荷物置きのマンションも借りてもらった。 私はますます自分に磨きをかけた。もちろんジュンへの復讐は忘れていない。
高二も終わる頃… 受験もある。適当に遊びながら過ごした。 ジュンとも順調だった。 大学に遊びに行ったりもしたけど、他に女もいないみたい。
高三… 男はとっかえひっかえ変わった。 80のじいさんの愛人はそのまま。お金が無いと満足出来なくなっていた。 けど働くのは嫌だし親もうるさい。 ナンパされた男、地味な同級生、友達の友達、色んな人を騙して金品を要求した。 罪悪感は全くない。 そんなこんなで受験…卒業。
春から短大へ。 入学前にジュンを私の親に合わせた。 ジュンの両親は高校の時から知ってる。 お互い卒業したら、結婚しようとジュンに申し込まれた。 私は泣いて喜んだ。真剣に喜んだ。
短大… ジュンとは順調。 大学へも時々遊びに行ったけど、他に女がいる様子もない。
それより、大学入ると高校と違って私服がいる。もっとお金がいる。居酒屋でバイトはじめたけど、バイトと愛人だけでは全然足りない。 コンパに行っては色んな男をあさった。社会人の彼氏を何人か作った。
ずっとこんな事をしてると、もちろん逆恨みもされる。 その1人がコウイチだった。 26歳普通のサラリーマン、硬派な感じで男のプライドとかいうやつで私に尽くしてくれた。 あるクリスマス、私はコウイチに時計が欲しいと言った。でもコウイチの収入では難しかったみたいで無理だと。 無理なら仕方ない別れようと言う私に、今まで散々尽くしてこんなにあっさり終わりかと言った。 私はコウイチを完全無視した。
クリスマスを目前にコウイチからプレゼントがあるとメールが入った。 時計じゃないだろうし無視しようかと思ったけど会う事にした。
近くのファミレス。コウイチ居ないと思ったら浅黒くやつれた男が手を振っていた。コウイチです。 気持ち悪いなと思いながら席に着くと、コウイチが紙袋を差し出した。 私の欲しい時計のブランドのロゴ… 時計だった。 私はめちくちゃ喜んだけど、コウイチに笑顔はなかった。 聞いたら、もう随分前からお金がなくて私との交際費も借金してやりくりしていた。時計を買いたくても、もう借金できなくてとうとうヤミ金融に手を出してしまったと言った。 ヤミ金融?ミナミの帝王?怖そうだな…
とりあえず、時計はゲット。 ウキウキで家に帰った。 コウイチはもう使えない。着拒にした。
着拒にしても履歴は残る。 毎日毎日何十件も着信があった。さすがに気持ち悪かった。 何ヶ月経っても着信は続いて止まった。
また二カ月くらいすると、知らない番号から着信…出たらコウイチorz その時計は俺の血と涙がどうとか変な事を言ってたから切った。 大学に来て刺されたらいけないから、80のじいさんに怖い人を使って注意してもらった。 あんまり怖い人を使うと法に触れるから気を付けるように注意された。 それからコウイチから連絡はない。
気を付けていてもストーカーは潜んでる。 また変なのに引っかかる。
32歳システム系?のサトル。地味な感じの人だったけど、同じように私を恨んだ。 毎日私のマンションに来て待ち伏せした。 一晩中窓の外から私を呼んでる。マンションにも不審者の張り紙が… 窓の外は廊下。窓の下の壁を殴ったのか血だらけ。毎日暇なのか。 ある日、窓のところに手紙が。家族を皆殺しにするとの内容。 それを持って警察とサトルの会社へ。 警察から注意を受け、遠くの支店へさようなら。
サトルが遠くへ行ったタイミングで、ちょうど引っ越ししたので、その後サトルがマンションへ来たかは不明。
こんな風に時々ストーカーされながら、短大を出るまでに…300人以上の男と知り合ったと思う。
ジュンとは適当に順調なまま、短大を出て普通にOLとして就職した。 そのうちジュンも広告代理店に就職が決まった。
仕事にも慣れた頃、職場にも年上の彼氏が出来た。 信頼出来る相手だし、職場で変なことは出来ないので、金品目的ではなく普通に付き合うことにした。
その頃、80のじいさんが不整脈と心筋梗塞か何かで入退院を繰り返し、もう会えないだろうということで最後の晩餐をして、幸せになれと大金を貰いさよならをした。 本当に長年にわたりよくしてくれたので感謝しています。
ジュンも仕事が楽しくて仕方ない様子で毎日充実しているようだった。 多少の女遊びはあっても、長年付き合っている私の存在は特別としてた。 月に二度ほどデートして、連休には共通の知り合い達と毎年旅行に行った。 この頃、もう付き合いは8年、完全に信頼関係が出来ていた。らしい。 レイと彼氏は高校卒業後に結婚したし、ちらほら結婚話も…
そして私も26歳… ジュンとの付き合いは10年だった。 20歳でやっと親から許可が出て、初めて2人で海外へ行った。そこへ年末行かないかとジュンに誘われた。 即OKした。
5日間の旅です。まず浜辺の思い出かなんかのレストランに… ロウソクが揺れる中、ジュンは1人涙を浮かべながら私を見ていた。 なに?と聞くと 「これからも永遠に一緒にいてください。愛しています。」と指輪を差し出した。 私は満面の笑みで頷いた。
帰国してからが大変。
結婚の話がどんどん進む。 両家への挨拶。顔合わせ。式場予約にドレスの購入。結納。 この際だから新居も契約。 高校が同じで知り合いが多く、招待状の数も凄く大変。
結婚式前になんとか新居も建ったけど、きっちり結婚してから暮らす方が良いと話し合い新居は暫くおあずけ。
後1カ月で式です。共通の友人にお願いし二次会の段取りも終わり、だいたい落ち着いた。
ちなみに毒親も、毒のくせに親らしい振る舞いを見せた。
ちなみに新婚旅行はプロポーズの場所と同じ海外に予約した。 結婚式の翌夕方発。
この頃には、80のじいさんからもらったお金もあって貯金も沢山貯まっていたので、男は2人プラス職場のタカになっていた。
結婚式一週間前、ジュンがあることに気付いた。 「あれ?君の職場の人の席が無いけど?」 と言った。 私は職場の人には恥ずかしいし、上司に来られるのも嫌だからと言ったけど、少し揉めた。 揉めようがもう一週間前だからね…
結婚式まであと2日という時、私は最高に幸せで笑いが止まらなかったのを覚えてる。
そして当日の早朝… 部屋に母親が慌てて入って来た。 「は?あんたまだいたの?!え?!早く!!あっ、タクシー…早く早く!」 父親もビックリして部屋に…
そして私は言った。 「結婚辞める。行かない。ゴメン迷惑かけるけど、 キャンセル料・結納や指輪代・慰謝料も相場調べてあるし、私自分で払うから無かったことにして。」 「へ?ジュンくんは?」と母親。 「知らない」と私。
そしたら突然母親が殴りかかってきた。 何を言っても本当に行く気のない私を見て泣きながら怒った。 父親は唖然。 けど、毒親だ。虐待の仕返しよ。
泣く母親を連れ父親は式場へ向かって行った。
携帯の電源は切ってあったから誰から連絡があったかとかは知らない。
友達も相当ビックリしただろう。 向こうの両親にも高校時代から可愛がられてきた。
今ごろ式場どんな状況なんだろう。 いろいろ想像すると、少しだけドキドキした。 謝る私の両親に、ジュンはどんな顔してるのかな。傷は付いたのかな。
短い間に、1人部屋でこの10年の色々も振り返った。仕返しだけを考えた10年。 凄い達成感と、この10年は何だったのかと思う気持ち。 今日一日で友達も全員失った。
結婚式ブチったくらい大したことない。お金払えばいいんでしょ。 って思ったけど、何故か涙がいっぱい出た。 全部が一瞬で無くなった。
両親が帰宅したのは夜遅かった…
両親が帰宅後、リビングに呼ばれた。 疲れきった様子だった。 母親は泣きすぎて化粧が全部取れてた。父親は無言。
幼い頃から虐待を受けた両親が目の前でボロボロに。 謝りたいところだけど…これで虐待がチャラくらいな気持ちにしかならなかった。
向こうの両親とジュンは、私がナーバスになっているようだと。許すからもう一度話がしたい。と言っていたらしいけど即断った。 ジュンとは二度と会う気も話す気もない。二度と私の顔を見ないまま、新しいマンションで誰かと傷を癒していけばいい。
結婚をキャンセルする場合の慰謝料や条件を聞いて、即お金を振り込んだ。 自分で稼いだお金じゃないから全く痛くもなかった。
それから、ジュンとは本当に一度も会わなかった。友達から連絡があったけど、私は携帯番号を変えた。
この年は、あっという間の一年でした。
幸い職場には結婚の話すらしていなかったから、普通に働いた。 職場の同僚に仲良しもいるし、まぁいっかと切り替えは早かった。
毒親にも同時に仕返しが出来て良かった。 両親は、暫く暗かった。 けど、お金は私が自分で払ったんだし… 親戚には恥かかせたけど、それだけだよね。 ということで、何度か揉めたけど何時の間にかお互い普通に戻った。
普通の生活。友達が減ったからなんか物足りないけど、それくらいかな。
私ももう27歳…
ジュンとは地元が近いから、友達ほどじゃない人からもチラホラ噂は入って来た。 新しいマンションで、両親と共に暮らしているらしい。 仕事もしてないみたいで、パジャマむたいな格好で両親とスーパーに居るのをよく見かけるけど病気かな?と言っていたけど知らない。
私はその後も、2人の男プラス職場のタカと付き合っていた。
そして28歳…
タカからプロポーズを受けた。
29歳…
結婚式を挙げた。
そして30歳…
子供が産まれた。今もベッドでiPadしながら書き込んでいる私の横で、スヤスヤ寝ています。
復讐に忙しかったけど、なんとか適齢期に結婚、出産出来て良かった。 けど、タカが私を一生裏切らないとは限らないから不安はある。 もう仕返しする気力もないし、子供もいるから穏やかに暮らしたい。
28歳からは、相変わらず普通ではないけど、私にしてはまぁまぁ普通の人生だったので短縮しました。
なんか、私の最悪な話をここに書いて、コイツ最悪最低な女だなってなって、私も書くことによって凹んだりして、 私の事はほっといてくれってなって、氏ネとか言われて終わる予定というか、そうなるハズが… 幸せになってとか優しい言葉が沢山で、ビックリしました。 普通の心の人達はこんなに優しいんですね。 私は本当に歪んでいてダメだと思い知りました。
28歳から現在までの詳細を書きます。
ジュンと別れてからは、普通に働きながらタカと交際し、後2人の男に絞っていた。 1人は45歳の真面目な独身プログラマーのコウタ。 もう1人は37歳の商社マンのトシ。
コウタは、私の不要になった洋服やハンカチや何でも集めるオタクっぽい所がある。タカの存在を知っても変わらず付きまとって来るから、気にせず色々買ってもらったりした。
トシは、バツ1でプライドも高く偉そうな感じだったけど、何回か会ってるうちに私みたいな女の子は初めてだとか言って生活費?をもらっていた。タカの存在は知らない。
私もタカも旅行好きで、連休があると一緒にいろんな国に行った。 音楽の趣味も合い、色んな海外アーティストのライブにも行った。 そんな感じでタカと居ると楽しく充実してた。タカのフットワークの軽いところ、女に依存するタイプではなく精神的に自立し余裕のあるところが好きだった。
この頃は、普通の女の子の普通な恋愛みたいで居心地も良かった。
ある時、タカが私に「実家に来る?」と聞いてきたから「ううん。行かない」と即答した。 結婚の話が出ても、昔やジュンの事がバレるかもしれないし無理だろうというのもあった。 世間は狭い。実際コンパでタカの学生時代の友人に当たってしまった事もあったし。
でも28歳の誕生日。タカにプロポーズされた。大したプロポーズではなく、食事中に「君の家に挨拶に行かないとね」という感じだった。 「う~ん…」と聞き流したけど、「年明けに行く」と言われた。 結婚願望は無かったけど、タカを手放すつもりもなかったから了承した。
親に合わせるのか…悩んだ。
それと同時期にトシとの食事帰り。 送ってもらって車をおりようとした私に「結婚してください。」とトシに言われた。 「嫌です。」と私は即答。「了解。待ちます」とトシは苦笑いした。 いやいや、苦笑いしてるけど本当に一生することないよ…と心の中でつぶやいたのを覚えてる。 チラホラ結婚を匂わしはじめ面倒くさくなってた。
それより、タカとの事を考えないといけない。 ます先に、両親にタカの存在を話した。 良い人なんだろうけど、ジュンの時のようなかわいそうな事はするなと言われた。 年明けに連れて来ると伝えた。
タカと実家に行く日を決めた。 うちに来た後に、タカの実家へ行くことになった。 もう腹をくくって自然の流れに任せることにした。
年明け…
タカが実家に来た。 両親の前に座る。 自己紹介から始まり結婚させてくださいの言葉。 その後一時間くらい笑いながら雑談をした。
そして私が口を開いた… ジュンとの出来事を話した。その流れで学生時代の事も簡単に話した。
暫く沈黙…
そしたら母親が「こんな癌みたいな子で本当にいいの?やめるなら今のうち。この子は昔からうちの癌でしかないのよ」と言った。続けて父親が「大変な疫病神やぞ」と 言う。タカは困った顔をしてた。
気まずい空気になったから、私は笑いながら「まだ挨拶に来ただけだし、結婚しない選択もあるからw今日はお開きしようか」と言った。 そしたらタカが「過去は過去。これからが大事です。そんな事で迷ったりしません、生き直せばいいんです。とにかく結婚の話を進めたいと思います」と言った。
両親は気の毒そうな顔をしつつ、その日は皆で外食して終わった。
その日の夜、ベッドに入ると酷い目眩がした。翌朝は首が痛い。 年が明けてから微熱が続く。 じっとしてられない性格だから、気にせず生活をしていた。 一カ月経った頃、レンタルビデオ見せで突然身体がガクガクして倒れた。 色々たらい回しに検査をしたところ、自律神経の乱れと、一過性の狭心症だと診断される。 罰が当たったんだと思った。 それらの症状は頻繁に現れた。
身体がダルい何もやる気が起きないのに結婚だなんて面倒だなと思いはじめる…
そしてタカの両親の元へ… 普通に受け入れられ、夕食をご馳走になり帰った。 翌日、礼状を書く手が震える。そういえば最近お箸を持つ手も震える。
そして結婚準備が始まるのだけど、マメなタカがあれこれ調べて次々と準備がスムーズに進むにつれ、私は息苦しさとストレスを感じた。 ある日、それが爆発して泣きながら結婚しないと暴れたりもした。
少しペースを落としつつ時間は過ぎて行った。ギリギリまで憂鬱な日が続いたし、タカに当たり散らした。タカは相当我慢しただろうしストレスも半端なかったと思う。
もうすぐ結婚式…
結婚式まで一カ月切ったあたりから、身体の不調は治まってきたと思う。 ただ普通に生活して、外で結婚の話題をする事もなく…今振り返ってもあんまり記憶にない。
そして結婚式。 リハーサルもどんなだったか覚えてなくて、早朝から焦って再びリハーサル。 メイクや着付けが終わったら、父親登場で「おおー凄いな。逃げるなよw」とか笑っていた。私は体調が悪かった。 母親登場、ずっと泣いていた。 祖父母達もウロウロしてたかな。
父親と歩く練習して、式場へ… シーンとした中にピアノとコーラス?だけが聞こえ、向こうに新郎が待つ。 そこからダラダラと儀式が続いて退場… 退場の頃には皆リラックスした雰囲気だった。
そして披露宴、ドレスに締め付けられてるのもあって意識が飛びそうなくらい疲れを感じたし長かった。 終わって1人1人に挨拶したり写真を撮ったり…母親が異変に気付いて、挨拶も済ませないうちから私は1人ホテルの部屋に戻ってドレスを脱ぎ眠った。 目が覚めたら明け方。翌日から新婚旅行へ行く予定だったから、ドレスをクリーニングに配送の手配や式の後の状況をタカに聞きながら準備した。 飛行機の時間の夕方まで寝たり起きたりを繰り返した。
そして新婚旅行の海外へ10日間… 行き慣れた所だったから、とりあえずはスパのマッサージを受けたりのんびり過ごした。 ここへ来て、結婚したんだなと実感。 結婚準備も結婚式もやっと終わったんだと思うとほっとした。
10日間で色んな事から解放され疲れを取った。タカと結婚して良かったと思った。
どこまで細かく書いたらいいのか分からなくなってきましたorz ちょっと細か過ぎですね。すぐ終わらせます。
帰国して、新居で新しい生活が始まり、それと共にトシとコウタにも別れを告げる。 そして妊娠出産に至りました。
結婚出産とドタバタしたけど、やっと落ち着いたので、今までの自分を振り返りながら書こうと思いここに来ました。
この子は私の所に産まれて来なかった方が良かったね、と思ったりもしたけれど 産まれてきた以上は精一杯のことはしてあげたいと思います。 この子にふりかかる不幸は全て私に。命掛けで守りたいと思えるなんて思ってもいなかったです。
私はきっとロクな死に方しないし、早死にするかもしれないけど、一日一日子供の成長する姿を見逃さないようにしっかり生きます。
と、思いながら生活する現在の私に至ります。