あなたは人生を変えてくれた人に出会ったことはありますか?今、教師と生徒の強い絆で結ばれた話が話題に!
こんなことあるんだ…
涙腺の弱い方はハンカチの用意を。
最低認定するのが快感に…
1970年代にアメリカの雑誌に投稿された、ある小学校の教師の物語。
その女性教師の名前はジーン。
新しく担当する5年生の生徒達に最初にこう言ったのです。
「あなたたちはかけがえのない存在です。全員を平等に扱います。」
しかし・・・
ジーンはそれが実際には無理なことであることはわかっていました。
なぜなら今年は、クラスの中にテディ・ストッダードがいたからです。
テディは誰にも心を開かず、いつも不潔だったと言います。
時には癇癪を起こし、成績も悪い…。
汚いうえに気に障る生徒だったので、ジーンは次第に、彼に最低レベルの成績を付けるのが快感になっていったのです。
ひどい!!
教師のすることじゃないですね!
しかし、自分の気分で成績をつける教師は少なくなかったのです…。
そんなある日、ジーンはなんとなく・・本当に気まぐれにテディの過去の成績を見てみたと言います。
そこには・・・目を疑うようなことが書いてあったのです!!↓
心に闇を抱えた少年
1年生記録には
「友だち思いで、好奇心に溢れた明るい生徒。成績もトップで、クラスの人気者」
2年生の記録には
「驚くほど優秀。他の生徒たちにも慕われている。しかしお母さんの病気が、彼に影響を与えている様子。」
3年生の記録は
「勉強熱心だが母親の死を経験し、心に大きなダメージを負っている。父親はテディーに関心がない。家庭環境が彼に悪影響を及ぼす恐れが。」
4年生の記録は、
「テディは殻に閉じこもっているようで、何事にも興味を示さない。テディは今後、難しいケースになっていく可能性がある」
ジーンはこの内容にとんでもないショックを受けたそうです。
しかし、自分にできることが見つかりません。
テディの衝撃的な過去を知ったジーン先生。
きっと今までテディをないがしろにしてきたことに後悔したでしょう。
そしてショックの矢先、ある出来事が…。
1つのプレゼント
ジーンは自分にできることが見つからないまま、そのことを責めながら、もうすぐクリスマス・・・。
クリスマス会では、生徒の多くがジーンにプレゼントを持ってきたといいます。
ジーンは色とりどりプレゼントの中に、一つだけ茶色い紙袋があることに気が付きます。
それを見てシーンは、テディからだとすぐわかりました。
紙袋の中には壊れたブレスレットと、半分使ってある香水の瓶がはいっていたのです。
「きれいなブレスレット」
そう嬉しそうに声を上げて身に着け、香水を少し手首に付けてこすりあわせました。
テディはジーンのところへやってきて恥ずかしそうにこう言ったのです。
「先生、今日はお母さんと同じ香りがする」
ジーンは涙をこぼしました。
そう!そのプレゼントはテディの母親の形見だったのです。
この日以来、ジーンは生徒たちをより深く見守るようになりました。
特にテディを一生懸命勇気づけ、勉強についても励ましました。
すると、それに応えるように、テディは笑顔や明るさが蘇り、元気とやる気を取り戻していくのでした。
その結果、テディは優秀な成績で小学校を卒業していきました。
ジーン先生の温かい愛情により、光を取り戻していったテディ。
きっと母親が出来たような気分になったのでしょうね。
ジーン先生のおかげでその後のテディの人生も大きく変わっていきます。
喜びを運ぶ手紙
それから1年後、ジーンは一通の手紙を見つけます。
「先生は、僕が出会った中で一番素晴らしい先生でした」
そう書かれた手紙。
それは、テディからの手紙だったのです!
そして・・・
さらに6年が過ぎ、また手紙を受け取ります。
「先生のおかげで、学年3位の成績で高校を卒業することができました。
今でも僕にとっては先生が一番の先生です。」
さらに4年後・・・
再び手紙を受け取りました。
「大学を首席で卒業することができました。
これも、小学生の頃に僕にやる気を出させてくれた先生のおかげです。
先生は今でも僕の一番大好きな先生です」
その4年後、ジーンは再び手紙を受け取ります。
「大学院での学業は順調で、医学資格を授与しました」
手紙の最後には「医学博士・ストッダード」とサインが記され、そしてやはり、ジーンが僕の生涯で出会った最高の先生だとも書かれていました。
テディは自分が学校を卒業する年には、必ずジーンに手紙を送っていたのです。
生徒からこんなことをされる教師がどれだけいるでしょうか?
テディにとって、ジーンがどれだけいい先生だったかがわかりますね!
そして・・その年の春。
なんと!ジーンの元に結婚式の招待状が。
テディは女性と出会い結婚を決めたこと、父親が数年前に亡くなったことを報告し、さらにジーンに結婚式で新郎の母親の席に座ってほしいと書かれていたのです。
そして結婚式でテディの母親が座るはずだった席には、テディの母親の香水の香りを漂わせ、腕には壊れたブレスレットをつけたジーンの姿が・・・。
テディはジーンにこう話したのです。
「先生、ありがとう。
僕が自分の道を見つけることができたのは、先生のお陰でです」
ジーンはそれに、
「テディ、違うわ。
教師であることの意味を、あなたが私に教えてくれたの」
いかがでしたか?
テディはジーン先生に会っていなければあのまま暗い人生を歩んでいたのかもしれません。
また、ジーン先生はテディの過去を知って向き合っていなければ、このような愛情あふれる教師にはなっていなかったのかもしれません。
お互いの人生をこんなに大きく変える出会いはなかなかありませんね。