「やっぱりかっけぇー!」キングカズが年下の選手にも低姿勢で敬意を示す姿に感動!!!

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2012年度版の『J1&J2リーグ 選手名鑑』(ベースボールマガジン社発行)の「好きなサッカー選手」欄に、「カズ」と回答していた選手のうち4選手が、子供の頃から憧れだったカズさんへの熱い思いを語った。

kazu_getty構成=西川結城、井芹貴志、岩本義弘、神谷正明 写真=Getty Images

 

 

楢﨑正剛「代表のシュート練習時に言われたあの言葉は本当にうれしかった」

 自分がスターである、そして日本サッカーを引っ張っているという自覚を持ってすべての行動をしているところが、カズさんのすごいところです。プロフェッショナルとは何か? それをカズさんは20代の頃から常に考えていたと思う。カズさんとは日本代表で初めて一緒にプレーしたけど、代表でもそうだった。リーダーシップを率先して取っていたし、環境改善などもサッカー協会と交渉したりしていた。そういえば、代表のシュート練習の時にカズさんから言われた一言があって。「ナラが相手だと、なかなかシュートが決まんないよ」。これは本当にうれしかったですね。

 今、ベテランの域になったカズさんは、更に年の離れた選手たちと一緒にプレーすることが多くなっていると思う。難しいことも多いだろうけど、それもすべて受け止めてプレーしている。そういう環境を普通のこととして受け入れているというのかな。周りから一目置かれるのは当たり前で、でもそう見られる中でも常に周りを裏切らない自分自身でい続けていることのすごさ。

 当時、“キング席”といって、代表の移動バスの一番後ろの左がカズさんの指定席だったんだけど、試合会場に向かう車中でゴシゴシ何かをずっと磨いていた。僕は「自分のスパイクを入念に磨いて、やっぱりすごいな」と思っていて。でも、よく見たら革靴だったんですよ(笑)。あれはきっと“素”でやっていたと思う。さすがに当時は突っ込むことはできなかったけど、衝撃でしたね(笑)。オーラのある部分と、こういうお茶目な部分がカズさんにはあって。当時は僕も若かったしあまり突っ込めなかったけど、今はそういう話を面白おかしく聞けるし、話せる関係になった。

 カズさんを尊敬している理由。それは自分で道を切り拓いていく、その姿が格好良いから。日本のサッカーを牽引していて、45歳になってもチャレンジすることを忘れていない。いまだに第一線で頑張っているし、常にチャレンジ精神を持ち続けている。そこが、格好良い。ヒデ(中田英寿)や本田(圭佑)のメンタリティーが注目を集めてきたけど、カズさんはそのパイオニア。何もないところから一人で作り上げていった。それはなかなかできないことですよ。

 カズさんを“目標”と言うのはおこがましいけど、勉強させてもらっているのは事実。ポジションは真逆だけど、いちアスリートとして本当に勉強になります。だから、僕が現役を引退するまでは、ずっとカズさんにもプレーし続けてほしいですね。

 

 

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