サンサーラ速報❗️

1人、2人、3人・・・あれ?葬儀場に生花を片づけに行くと、葬儀屋のIさんが青い顔をして固まっているんだ・・・

 

200: ななしっし 02/08/20 21:42
体験談を一つ。 

昔、花屋に勤めていた。 
大概の花屋は葬儀屋と提携していて、葬儀に生花を届け、 
終わると片づけに行く。 
これと県内外から注文された花の配達と、 
他県への依頼を主な業務としている。 
(一部と深夜営業店を除く) 

ある日、前日飾った生花を片づけに行った。 

 

その告別式をしている家の前には、小学生が大勢並んでいた。 
(自宅でやっていた)その数50人前後。 
不思議に思い葬儀屋の人に聞くと、 
仏様は12歳の女の子で、長い闘病生活の末、亡くなったらしい。 
祭壇にかわいい女の子が笑っている遺影が飾られていた。 

普段、葬式や告別式に仕事で出向いても何とも思わなかったが、 
(殆どお年寄りだし)幼い遺影やショックでほうけいる両親、 
すすり泣いている姉妹二人やおじいさん、 
顔をくしゃくしゃにして参拝する小学生達を見ていたら、涙がこみ上げてきた。 

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201: ななしっし 02/08/20 21:44
棺を火葬場へ運ぶ時間が来た。 
庭から参拝者や小学生達が出ていく。 

堰を切ったように棺にすがりつく遺族。 

「○○ちゃん!」 
名前を叫ぶ両親、泣きじゃくる姉妹、 
なぜかひたすら「ごめんね!」と、謝り続けるおじいさん。 

「ハハ、あのじいさんが殺したのかな?」 
葬儀屋の一人がつぶやく。 
不謹慎に思い振り向くと、歯を食いしばって涙を堪えていた。 
(当時その葬儀屋は、なぜか現場では泣いてはいけない事になっていた) 

ふと隣を見ると、葬儀屋のIさんが青い顔をして固まっている。 
「どーかしたんスか?」 
話しかけると、Iさんは目線の先にアゴをしゃくった。 
つられてそっちを見ると・・。 

遺族が一人増えていた。 

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202: ななしっし 02/08/20 21:45
つづき 

女の子が三人いる。 
遺族がすがりつく棺の向こうに遺影の女の子が立っている。 
声もなく顔をくしゃくしゃにして泣いていた。 
足下の遺族の方を向いている。 
泣きながら、謝り続けるおじいさんを見ているように思えた。 

「・・・・。」 
何が起こったのか理解できず、その子を見つめたまま 
身動きできなくなってしまった。 
(金縛りでは無かったと思う) 

その子は、何かもどかしそうに身をよじりながら 
左右に首を振っていた。 
ふと、顔を上げ、Iさんと俺を見た。 
「!」 
どうしていいのか分からず、固まっていると 
悲しそうな顔で俺たちを見つめ、左右に大きく首を振るとフッと消えた。 

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203: ななしっし 02/08/20 21:46
つづき 

棺と遺族が火葬場へ向かい、花や祭壇の後かたづけをしている時に 
周りに聞いてみたところ、その子を見たのは 
俺とIさんだけだったようだ。 

Iさんは、たまにああいった物を見るらしい。 
俺はそれまで見たことがなかっただけに、まだ震えていた。 
Iさんは、 
「あの子、じいさんに、悪いのはじいさんじゃないよとか言いたかったのかなぁ。」 
と、言った。 

終わり 

 
引用元:http://fusuma444.com/archives/17461903.html