大津市中2いじめ自殺事件(おおつしちゅう2いじめじさつじけん)は、2011年10月11日に滋賀県大津市内の中学校の当時2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺するに至った事件である。「大津いじめ自殺事件」「大津いじめ事件」「大津市○○中学校いじめ自殺事件」などとも呼ばれる。
事件の経緯
大津市内の中学校で発生した出来事で、複数の同級生が2011年9月29日に体育館で男子生徒の手足を鉢巻きで縛り、口を粘着テープで塞ぐなどの行為を行った。10月8日にも被害者宅を訪れ、自宅から貴金属や財布を盗んだ。被害者は自殺前日に自殺を仄めかすメールを加害者らに送ったが、加害者らは相手にしなかった。男子生徒は10月11日、自宅マンションから飛び降り自殺した。被害者の自殺後も加害者らは自殺した生徒の顔写真に穴を空けたり落書きをしたりしていた。学校と教育委員会は自殺後に、担任を含めて誰もいじめの事態に気付いていなかった、知らなかったと一貫して主張していた。後の報道機関の取材で、学校側は生徒が自殺する6日前に「生徒が虐めを受けている」との報告を受け、担任らが対応を検討した事は認めたが、当時はいじめではなく喧嘩と認識していたと説明した。学校側と監督する教育委員会も当初自殺の原因はいじめではなく家庭環境が問題と説明していた。
元同級生「『死ね』はあいさつ程度」…両親は「いじめではない」と主張
平成23年に大津市の中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺したのはいじめが原因だとして、遺族が加害者とされる元同級生らに損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が14日、大津地裁(西岡繁靖裁判長)で開かれた。元同級生らのうち最後の1人の尋問が行われ、男子生徒に当時「死ね」と言ったのは「あいさつ程度(の認識)だった」と述べた。
■ムシを…蜂を食べさせようとしたのは「エンタメ…」
遺族側の代理人弁護士が、男子生徒に蜂を食べさせようとした行為の意図を尋ねたのに対しては「リアクションやエンターテインメントを求めていた」と説明。男子生徒に対しては「亡くなる前に何に悩んでいたかを聞きたい」と述べた。
質問に「覚えていない」と繰り返す場面も多く、遺族側の弁護士は閉廷後、「正面から答えるのを控えている印象で、遺族は複雑な気持ちだ」と話した。
元同級生の両親も出廷。遺族側の代理人弁護士が謝罪の気持ちを尋ねたが、両親は「答えられない」と回答。元同級生が行った加害行為全般について「いじめではない」との見解を示した。訴訟はいじめと自殺の因果関係が争点で、来年5月に結審の見通し。
衝立の中での「遊びだった」「覚えてない」証言…元同級生らへの尋問全て終了、5年にわたる訴訟、結論へ
平成23年に大津市立中学校の男子生徒=当時(13)=が自殺したのは「いじめが原因」として、遺族が元同級生らに損害賠償を求めた訴訟で、9月から4回に分けて遺族や元同級生計12人に対して行われた尋問が14日、終了した。来年5月8日に結審の見込みとなり、5年以上にわたった大津地裁での訴訟に結論が出る。
尋問で注目されたのは、公開の法廷で話すのが初めての元同級生3人。姿が見えないように設けられたついたての中で、3人とそれぞれの保護者、当時の担任への尋問が行われた。
元同級生らはこれまで暴行の事実などは認めているが、いずれも「いじめの認識はなかった」としてきた。尋問でも同級生らは男子生徒に馬乗りになったり、体を押さえて蜂の死骸を口の上に乗せたりなどの行為は認めたが、いずれも「遊びだった」「身体的、精神的に傷つけた認識はない」などと主張した。
また、遺族側が、市の設置した第三者調査委員会の調査報告書や当時の県警への供述調書を基に事実確認を求めても「覚えていない」などという返答も目立った。自殺した男子生徒の父親が、元同級生と保護者に質問する場面も。父親は「息子が亡くなってからの6年で、息子に謝罪の気持ちを持ったことはあるか」と問いかけ続けた。質問に対し、元同級生3人のうち1人は「生きていれば言いたいこと、謝りたいことがある。その思いは6年間常に持ち続けている」と謝罪の意思も見せたものの、ほかの2人は「亡くなる前に何に悩んでいたのかずっと聞きたいと思っていた」という答えや「ない」と一言で終わることもあった。
引用元:http://www.sankei.com/west/news/171214/wst1712140113-n1.html http://www.sankei.com/west/news/171215/wst1712150017-n1.html https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B4%A5%E5%B8%82%E4%B8%AD2%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%81%E8%87%AA%E6%AE%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6