サンサーラ速報❗️

【衝撃】君の名は。ネタバレ&気になるその後の世界・・公開!

2018年1月3日(水)放送、テレビ朝日系・映画「君の名は。」
21時00分~23時07分 

2016年に大ヒットした「君の名は。」が早くも地上波初登場。

劇場での観客動員数1900万人を突破し、その世界観と劇中で描かれた街並み・スポットは多くの人が訪れる「聖地巡り」2017年7月26日にはブルーレイ・DVD発売、レンタル・ネット配信も開始され、ランキングでもずっと1位をキープしていたことを考えると、視聴者数は同じくらいになる可能性がある。

緻密に練られた物語、高い安定感のある声優陣、抑揚があり惹きつける演出、鮮やかで繊細でダイナミックな映像、あちこちで何度も聞いたRADWIMPSのお馴染みの曲、どれも評価が高い。

嗜好が多様化した難しい時代。
これだけしっかりマーケティングし、真面目に丁寧に作り込めばちゃんと結果は出る事を示した監督・新海誠らしいエッジの効いた感じは健在。この映画によって得られた新境地を監督自身がどう受けとめたのか、次回作にも注目が集まっている。

今夜の「君の名は」が放送されるに先駆け、口噛み酒で三葉と入れ替わる意味、その三葉がなぜ髪を切ったのか、など理解しにくい場面をネタバレしてみた。

 
 
「君の名は」あらすじ

1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。

山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。

夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、夢の中で入れ替わっていることに気づいた2人は、メモを通して交流を始めるが、ある日を境に入れ替わりが途切れてしまい…!?

 
 
↓↓「君の名は」の世界ネタバレ↓↓

 
「君の名は」の世界ネタバレ

「君の名は。」で時間軸や入れ替わりを、パラレルワールドとして理解する考え方が必要で、三葉が死亡した「世界A」と、避難に成功した「世界B」とがあって、ラストシーンは「世界Bの結末」となっている。

「君の名は。」は、単純な「時間の巻き戻し」ではなく、「パラレルワールドならタイムパラドックスを回避できる」というストーリー展開。

「君の名は。」の中で登場する三葉の「口噛み酒を飲んだ」ことで三葉と瀧が入れ替わる。

ここら辺は劇場を観た人の知識、想像で補完する作りになっていて、色々細かいところ飛ばしているので、公式でも述べられていないところが多々あり、監督の小説を読んでもアニメと異なる。

小説版だと、タキと入れ替わった三葉は第2糸守湖を見て「あんなものが落ちてきたんだから・・・」「あんなに熱くて重い塊が、頭の上に落ちてきたんだから・・・」と主人格の三葉とは別の内なる声を聞き「そうだ。あの時、私は」と死ぬ直前の記憶がよみがえる。

三葉が瀧の記憶を共有するのは、この後。
アニメを見るに普通に考えて瀧の体には、彗星落下を目撃した死後の三葉。最後の「入れ替わり」でタキが入ってるときの三葉には「両方が入ってる」と解釈するのが妥当になる。

 
「君の名は」口噛み酒とは

新海監督いわく、「恋愛映画にありがちなベタで露骨なキスシーンとかを入れるのではなく、間接キス的な意味合いでやんわりとフィジカルな接触を表現するためのツール」と語っている口噛み酒を交わすシーン。

口噛み酒(くちかみざけ)は、米などの穀物やイモ類、木の実などを口に入れて噛み、それを吐き出して溜めたものを放置して造る酒。

日本では沖縄、奄美諸島で作られていたが、現在ではほとんど消滅。真臘では女性が醸すことから「美人酒」と呼ばれいるが、衛生面であれば、(製造自体は成功している、という前提で)酒はそもそも関係ない菌を殺して作るものなので、雑菌だらけで不衛生、ということにはならない。

雑菌だらけなら、それはそもそも酒として失敗。
ただし、現在の「法」という観点で見れば、口噛み酒に認可は下りない。

衛生面もさることながら、「君の名は」で三葉が「私が噛みました」みたいな写真付きで売ろうとすると、色々と問題になる。なお、酒税法により、無許可でアルコールを醸造することは禁じられているので、販売目的でなくても、自分で飲むためでもアウト。(梅酒等は、「販売されているアルコール」に味をつけている、つまり「アルコールを醸造」してはいないのでOK)

映画の中では、三葉の口噛み酒を作るシーンを見たクラスメイトも気持ち悪がっていたし、三葉自身もそれを見られたくなく、テッシーらに「来るな」と伝えていたのにきてしまって「もう・・・」と落胆。口噛み酒を造っている三葉自身、口噛み酒に対していい印象は持っていなかった。

映画が流行った事で飲んでみたいと思う人は存在するようだが、映画の「君の名は」は、「神事用であり、飲用ではない」ということで許可を得ていると思われる。

瀧が三葉と入れ替わっていたときに、おばあちゃんが言った「お茶も、水、酒、口に入れるものは魂と結びつく。それもムスビ」と伏線になっているが、それを後で思い出した瀧が、「口噛み酒を飲めば過去の三葉の魂と結びつけるかも」と考え、口噛み酒を飲み、再び入れ替わりができた。

このストーリーを構築するうえで、三葉が口にふくんだ口噛み酒という存在がないと「君の名は」は成立しない重要なポイントになっている。

 
 
 
「君の名は」での三葉が彗星が落ちる日の時系列

映画「君の名は」で三葉が、東京へ行った日と彗星が落ちる日。

2013年10月3日、瀧に会いに東京へ行って帰って三葉が髪を切る

2013年10月4日、夜祭りに行って三葉が彗星をみて、村ごと消滅(1回目)

彗星が見える=彗星が落ちる日 ではない。
彗星は数日前から肉眼で見えるようになっていて、数日前から見えるというのは劇中、TVのニュースで報道しているし、口噛酒を奉納しにいった帰り、四葉の「彗星見えるかな」という台詞もある。

瀧が奥村先輩とデートした後、スマホで三葉の日記を見た時、「デートが終わる頃には、ちょうど空には彗星がみえるね。」という内容を見て、瀧は「なに言ってんだ、こいつ」と空を見上げながらつぶやいた。

瀧が見あげた空にはジェット機が飛んでいるだけで、彗星なんかどこにも無い。
この時、瀧は心に違和感を覚え、「今度また三葉と入れ替わった時に聞けばいいか」と三葉の勘違いだろうと気に留めず流している。

しかし、以後二人の入れ替わりは二度と起こらなくなった。

瀧と三葉が本当は「3歳違う」ので、ティアマト彗星の欠片の隕石が糸守町に落下したのは、実際は瀧が奥村先輩とデートした3年前の出来事。ティアマト彗星は、極端な楕円軌道を描きながら1200年周期で地球に最接近する彗星と設定されている。

ちなみに映画のCM映像などでは「1000年ぶりの地球接近」と説明されていた。(ティアマト彗星は物語上の架空の彗星。ティアマトは、メソポタミア神話バビロニアを含む)において「アプス」(淡水の神)と交わり、より若い神々を生み出した原始の海の女神さま)。

そもそも彗星は長期に渡る周回軌道を取る天体なので、研究自体が多くの伝説・仮説を含んだものが多く、理論上は曖昧な点が多い。

つまり、ティアマト彗星は3年前に地球に最接近していたのであって、瀧が奥村先輩とデートした時には当然もう見えなくなっていた。しかし、三葉は自分が入れ替わった瀧が「3年後の瀧」という事に気付いていない為に「デートが終わる頃には、ちょうど空には彗星がみえるね。」と勘違いしてしまった。

更に、三葉は自分が入れ替わった瀧が「3年後の瀧」という事に死ぬまで気付いていない。
だからこそ、彗星落下の前日に東京へ瀧に会いに行き、やっと電車の中で出あえた瀧が自分を知っていない(覚えていない)事に大変なショックを受けて、糸守町に帰ったその日の夜、一葉おばあちゃんに頼んで髪を短く切ってしまった。

翌日の夏祭りの時、短髪にした三葉を見たテッシーと早耶香が「もしかして失恋か?」とささやき合っていたのは、正解という解釈になる。

 
 
 
 
↓↓「君の名はネタバレ」その後の世界↓↓

 
 
 
「君の名はネタバレ」その後の世界

新海監督の映画は「もやもやとしたエンディング」が多いが、「君の名は」では最後二人が無事に再会。

それまで、瀧と三葉は相手の名前を忘れて、恐らく入れ替わり体験の実感も薄れてもなお、「好き」という気持ちのみを持ち続けたことで再会できた。

君の名はのその後は語られていないが、ネタバレとして、

「小説 君の名は。」(角川文庫)
「君の名は。」(角川つばさ文庫)
「君の名は。~Another Side:Earthbound」(角川スニーカー文庫)

大筋のストーリー展開は同じでも、シーンごとに三葉と瀧の心理描写が描かれているので、また違った見方が出来、また違ったその後が想像できる。

「君の名は」のその後のエピソードとしては、宮水神社の消滅、四葉の心理描写が描かれている。

「君の名は。~Another Side:Earthbound」にて、四葉視点の短編物語があり、ここでは四葉の姉の三葉を思う健気さが伝わってくる。瀧との入れ替わりで通常と違う三葉に接して、四葉は三葉の事を心配し、その原因が「三葉の宮水神社の巫女としてのストレス、プレッシャーから来ているもの」と考えた。

そして、四葉は三葉に「おねぇちゃんは、自由にしていいやよ!」「家のことは私がお婿さんを取ってちゃんとするから!」「大丈夫、私と結婚したい男の子いっぱいいるから!」と劇中にはない、描写が描かれている。

「四葉が宮水神社を継ぐ」
四葉本人のやる気もあるので、三葉が瀧探し(潜在的に)に東京に出てこれた。

三葉と瀧は、お互いにその「名前」を忘れ、お互いの存在さえも曖昧になっているので、かつて大切な「何か」に触れ、同時にそれは「失われてしまった」という喪失感な日々を送っていた。決して「四葉がついでくれてラッキー」の様なウキウキ感はない。

「小説 君の名は。」(角川文庫)での宮水神社の存在意義は、悠久の過去の歴史の中で2度も落下し、多くの人命を奪って来たティアマト彗星の災害を後世の人々に伝承する(警告する)事とされている。

3度目のティアマト彗星の落下により、糸守町は壊滅し、残った町民たちにも転出者が相次ぎ、彗星落下の14ヶ月後には住民は0になってしまっては、もう後世の人々に伝承する(警告する)必要はない。だとしたら、「宮水神社の再建は必ずしも必要ではないのかもしれない」という描写が描かれている。

また「君の名は。~Another Side:Earthbound」の四葉視点の物語にて、四葉は好奇心から自分の口噛み酒を舐め、大昔の宮水神社の巫女へと入れ替わり、別の巫女から神楽舞の指導を受けている。

そして、その指導した巫女が四葉に「~箒(ほうき)星が落ちて、何もかもをさらっていった不吉極まるこの土地を、糸守の者たちはなぜ捨てぬ。紐づけられていて引かれるとしか言いようが無いのだ。心がこの土地に根を下ろしておるからだ。ムスビついている。そして人の心がこの土地から離れられぬから、その為に我ら宮水があるのだ」

「人の心がこの土地から離れられぬから、その為に我ら宮水があるのだ」

というセリフがある。
曖昧な伝承しか残せなかった大昔とは違い、今回の2013年10月4日のティアマト彗星の落下の惨劇は全世界の歴史にはっきりと刻まれてことで、宮水神社の使命は終わったとも取れるセリフからも、三葉と四葉は宿命から解放されたといえるだろう。

個人的には、あれだけの運命的体験をし、宿命から解放された三葉と四葉には是が非でも幸せになってほしい展開が望まれる。

 
 
 
 
引用元:http://dokujyoch.net/archives/74351342.html