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【動画あり】米人気YouTuber、日本撮影の自投遺体動画投稿600万回再生される

日本で撮影の自殺遺体動画 ユーチューブ「ジョークでない」と投稿非難

人気ユーチューバー、ローガン・ポール氏(22)が日本で自殺したとみられる遺体の動画を投稿、批判が殺到した問題で、動画投稿サイト「ユーチューブ」(本社・米カリフォルニア州)が9日「自殺はジョークではない」と非難した。再発防止措置を講じるとした。

 ツイッターの公式サイトに公開書簡という形で書き込んだ。問題発覚後、ユーチューブの初めての反応。投稿を巡っては自殺対策団体などから強い反発が出ており、米メディアはユーチューブの対応の遅さを指摘した。

 ユーチューブは「われわれは多くの人々と同様、画像に動揺した」と指摘。ポール氏は昨年末、富士山麓の樹海を仲間と散策した際、遺体を見つけ、一部始終を撮影した動画をユーチューブに投稿。強い非難を受けて今月初めに画像を削除して謝罪。動画投稿を当面自粛することも明らかにした。AP通信によると、動画は削除されるまでに約600万回再生された。

青木ケ原樹海の自殺遺体動画を投稿した米人気YouTuber、謝罪動画を公開 

自殺の名所として知られる富士山麓の樹海で自殺者の遺体とみられるものを撮影した動画をYouTubeに投稿した件をめぐり、米人気YouTuberのローガン・ポールさんが謝罪文と謝罪動画を公開し、反省の弁を述べている。

 ポールさんが12月31日に投稿した動画には、富士山麓の青木ケ原樹海を友人らと歩く様子が撮影されていた。ポールさんは、この樹海を自殺の場所に選ぶ人たちがいることは知っていたようだが、実際に自殺者の遺体とみられるものが木から吊り下がっているのを発見して驚いている。

騒動を巻き起こしたYouTubeチャンネル(Image via YouTube)

 動画は既にポールさんのYouTubeチャンネルから削除されているが、メディアの報道によれば、削除されるまでに600万回ほど視聴されたという。ポールさんの公認YouTubeチャンネルには1500万人以上が登録している。3日現在、ポールさんのYouTubeチャンネル自体は視聴可能な状態にある。

 この動画はその後大炎上し、ポールさんの動画での態度が「ふざけていて敬意に欠ける」といった批判が相次ぎ、最初に発表した謝罪文についても「不十分」との批判が噴出した。

 その後ポールさんは2日遅くに、YouTubeとTwitterに謝罪動画をアップロード。「許してもらえるとは思わないが、それでも謝罪したい」と神妙な面持ちで反省の意を表し、撮影時の状況について「僕たちはどう反応したらよいものか分からず、気持ちの整理がつかなかった」と説明している。

 さらにポールさんは「インターネットユーザーやこの動画を見た全ての人たち、心の病やうつ病で苦しむ人たちに謝罪したい。そして何より、ご遺体の本人とご家族の皆さんに謝罪したい」と続けている。

実際の動画はコチラ↓↓

 

 YouTubeは今回の件を受けて声明を発表し、「YouTubeは扇情的で敬意に欠ける暴力的コンテンツの投稿をポリシーで禁じている」と説明。「この動画に映された方のご家族にご同情申し上げます」とコメントしている。

 ポールさんは最初にTwitterに投稿した謝罪文において、「自殺問題への意識を高め、命を救うことにつながればと考えた」と釈明。動画へのクリック数を伸ばす意図はなかったと説明している。

 「インターネットにプラスの影響を生み出せればと考えた。批判の嵐を呼び起こすのではなくだ」と謝罪文には記されている。

 評判管理コンサルティング会社Reputation Management Consultantsの会長を務め、ブランド戦略の専門家として数々の著名人や企業幹部、メディアへのアドバイスを行っているエリック・シファー氏は次のように指摘する。「ポールさんへの信頼は失墜した。被害を最小限に抑えるためには、これ以上の釈明は賢明ではない」

 3日に電話取材に応じたシファー氏は、「それよりもポールさんは、自殺防止団体の取り組みに時間とお金を捧げるなどして、行動で示すべきだ」とコメントしている。

1500万人以上の購読者を持つYouTuber(Photo by Phil McCarten/Invision/AP)

 さらに同氏は、「ブランド戦略の観点からすれば、ポールさんは大きな代償を払うことになるだろう」と指摘。

 「今回の件は非常に大きな過ちとして、ポールさんのような多くのデジタルインフルエンサーの心に強く刻まれるはずだ。今後はコンテンツをアップロードする前に、一般に公開して問題のない内容かどうかを慎重に判断しなければならないだろう」とシファー氏は続ける。

 山梨県警の広報官によれば、死体を見つけても一般の第三者に通報の義務はない。今回問題となった動画では、ポールさんたちは警察に通報し、救急隊員が現場に駆けつけているが、その後どうなったかまでは定かではない。青木ケ原樹海を管轄する地元警察は3日、この件に関するコメントを断っている。日本の警察は通常、自殺についてはコメントしない。

 日本は人口当たりの自殺者数が世界でも飛びぬけて高く、政府のデータによれば、年間に2万1000人以上が自殺している。日本人の自殺率が高い理由として、周囲との調和が重視される社会であることを指摘する向きは多い。さらに日本では、他の文化とは異なり、自殺が宗教的に禁止されておらず、ときには自殺を「責任を取るための高潔な手段」と考える人さえいる。

 富士山麓の青木ケ原樹海は人里離れた場所にあり、遺体が長い間発見されないことから、自殺の名所として知られている。

 YouTubeはGoogleの親会社であるAlphabetの傘下にある。ポールさんの動画チャンネルの停止についてYouTubeに問い合わせたが、すぐには返答を得られなかった。

 この件はこれまでのところ日本のメディアではあまり報道されていない。

 

引用元:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1801/04/news016.html