少しでも多くの方にこの出来事を知ってほしい。
そう強く願う出来事をご紹介します。
私は、福岡県で医師を務めております。
専門は脳外科。
普段から、日本だけでなく海外の医療機関へも応援に行く事が多く、一ヶ月の半分は出張へ出ている事がほとんど。
もう4年前になりますが、東京へ移動中の新幹線内でとても恐ろしい事態に遭遇しました。
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途中、大阪にて乗車してきた身体の大きなサラリーマン男性。
丁寧に頭を下げながら、私の座る隣の窓側席へ腰掛けました。
流石に体格がいいだけあって、少し私の席側にはみ出ていましたが、私も小さくなり眠りにつきます。
そして大阪を出て京都に近付いた頃でした。
浅い眠りの中、突如物凄い音のイビキが聞こえて来たのです。
そのイビキをかいているのは私のすぐ隣に座る、先ほど大阪から乗車してきた男性。
至近距離という事もあり、あまりにも凄まじいイビキに眠るどころかすっかり目が覚めてしまいました。
鳴り止まないイビキに、私だけでなく他の乗客からも嫌な顔とうすら笑い。
それほど大きかったと思います。
しかし、私はこの後すぐに重要な事に気付いたのです。
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一向に止む気配のないサラリーマン男性のイビキ。
その音にも少し慣れてきた頃、ふと私の脳裏に不安が過ぎりました。
その要因は、他でもないこのイビキをかくサラリーマン男性の”イビキ”。
確かに大きなイビキではありますが、どこか変。
違和感を感じて耳を傾け聞き入ると、往復イビキをかいています。
イビキとは、時に脳卒中等の大病を知らせる警報だったりもするのです。
やはり不自然なそのイビキに、失礼とは分かりながらも職業柄放っておく事も出来ず男性の肩を叩いて起こしました。
そして、こう告げます。
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「お休み中申し訳ありません。
私、こういう者です。(名刺を渡しました)
福岡で医師をしているのですが、失礼とは存じながらあなたのイビキの音がかなり不自然です。お気付きですか?
若しくは、今どこかを治療中ですか?」
いきなりの私の言葉に驚き戸惑う彼ですが、私の問診に素直に答えてくれます。
そして、やはり不安だという事で出張帰りの彼を私が執刀する予定の病院へそのまま連れて行き、精密検査をする事に。
すると、私の不安は確信へと変わります。
彼は、脳血管障害を引き起こしていたのです。
早期に発見する事で、命に別状はなかった彼ですが、あのまま気付かずに生活をしていれば最悪の場合、手遅れになり命を落としていた可能性もあります。
今回の例に限らず、どんな病も早期発見が重要となります。
自分だけではなく、家族や、友人、大切なパートナーに「おかしいな?」と思う点があれば、そのまま放置するのではなく、最寄りの病院で検査を受ける事をお勧めします。
「大袈裟くらいが丁度いい」
この言葉を覚えておいて下さい。
引用元:https://cadot.jp/topics/46187.html