「ばあちゃんのスイカ」

 

昨年の夏に高知へ行った。 

夏真っ盛りで走ってても頭がクラクラするくらいの炎天下。 

R439の全線走破目指して2日目の午後、中村市に近いところまで辿り着いた。 

辺りにはなにもない川べりの道端にビーチパラソル立てて、 

一人の婆ちゃんがスイカとトマト売ってた。 

オレは水を張った樽の中に浮かんでるスイカとトマトに魅かれてバイクを停め、 

「おばあちゃんココで食べてもいいか?」と聞いた。 

婆ちゃん笑って椅子を出してくれ、小さなスイカを四つに切ってくれた。 

ほんのりと冷えていて、喉が渇いていたオレは二切れを一気に食った。 

「トマトも食うか?」 

そう薦められて歪な形の、それでも真っ赤に熟れたトマトを一つ頬張った。 

「なあツトム、」と婆ちゃんがオレに話しかけた。 

 

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