えっ…?

よく見てみると、さっきの消しゴムの一部や鉛筆の端っこには、俺の名前がうっすらと残されていた。

もしかして…

そう思った瞬間、急に涙があふれてきた。

止められやしなかった。

 

「俺、しあわせになりてぇ!」

 

僕たちは、元々親がおらず養護施設で育ちました。

3つ上の兄は中学を出るとすぐに鳶の住み込みで見習いになってその給料はすべて貯金してました。

そのお金で僕は私立の高校、そしてさほど一流でもありませんが大学へも行けました。

小さな会社ですが就職も決まり、兄への感謝を込めて温泉へ連れて行きました。

ビールで上機嫌の兄に、

「あんちゃんありがとう、あんちゃんも遊びたかっただろう?」
と言うと

 

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