【幻の最終回】クレヨンしんちゃん作者事故死から7年…誰も知らない22年後の物語に涙が止まらない

ウワサ, 感動

147 :◆YAe/qNQv0cvW:2014/08/16(土)21:04:53 ID:q9R7hRjXA
初日が終わったオラは、帰りながら項垂れていた。
あんだけ無茶苦茶な質問が繰り返されたんだし、たぶん無理だろ……

とはいえ、試験は全て受けないといけないらしい。
本音を言えばもう行きたくないんだけど……

それだと、せっかく紹介してくれたあいちゃんに申し訳ない。

しかたなく、二日目以降も行くことにした。

「――お兄ちゃん、なんか疲れてるね……」

家で、オラにお茶を出しながらひまわりが呟いてきた。

「ああ、ありがとう。……まあ、ちょっと慣れないことやったしな……」

(あんな面接、慣れてる人の方が珍しいだろうけど……)

するとひまわりは、困ったように微笑みかけてきた。

「……お兄ちゃん、無理しないでよね。

お兄ちゃんさ、ときどき、色んな事を全部一人で背負っちゃうし」

「……」

「私もいるんだからね?家族なんだし……。

だから、その……うまく言えないけど……」

あまり慣れないことを言ったからか、ひまわりは言葉に詰まってしまった。
……でも、それでも、彼女の気持ちは、思いは、十二分に伝わってきた。

「……ありがとう、ひまわり。少し楽になったよ……」

「……うん。頑張ってね!お兄ちゃん!」

ひまわりは、太陽のような笑顔をオラに向けた。

ひまわりは、漢字で向日葵と書く。別名、日輪草。
……父ちゃん、母ちゃん、ひまわりは、名前に負けないくらい、

太陽のような女性に育ってるよ。

――明日も、頑張ろう。

148 :名無しさん@おーぷん:2014/08/16(土)21:07:23 ID:YyfzqyQw8
会話が夫婦みたいでなごむ

150 :◆YAe/qNQv0cvW:2014/08/16(土)21:32:39 ID:q9R7hRjXA
――試験二日目。

この日は体力試験。酢乙女グループが所持する、ドームで開催。
とりあえずジャージで出場。
他の軍人(?)様は、皆が白いタンクトップ。
際立つ筋肉。漂う漢達の匂い。
……暑苦しい。

――第1種目「100m走」――

オラの記録、16秒。
他の皆様、平均11秒。
いや早すぎでしょ。

――第2種目「懸垂」――

オラの記録、4回。既に腕がパンパン。
他の方々……平均100回オーバー……
どういう体の構造してんの……

――第3種目「ソフトボール投げ」――

オラの記録、55m。
他の方々……100m越え連発……
野球選手でも目指しているのだろうか……

こうして、体力検査は進んでいった。
結果から言えば、オラが圧倒的最下位をひた走る形となる。
頑張ろうかと思ったけど、流石にもう無理だろうな。
他の方々が逞しすぎるし。

……そもそも、いったいなんの採用になんだろうか……

そして試験は、最終日を迎える。

 

 

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