100年間直立したまま湖面を漂い続ける丸太…
無理に移動させると…



米オレゴン州南部にあるクレーターレイク国立公園には
600メートルの高さの断崖絶壁や絵画のように美しい島があり
毎年40万人もの観光客が訪れる場所です。

また、公園の名ともなっている極めて青く澄んだ
アメリカで最も深いカルデラ湖(最深部597メートル)があり、
観光の目玉の一つとなっています。

その湖にちょっと不思議で神秘的として有名なものがあります。
それは100年以上直立したまま超スピードで湖面を漂い続ける丸太。

無理に移動させると大嵐が発生したり、
なにやら不思議で神秘的なものだそうでです。

100年以上直立したまま湖面を漂い続ける丸太

真っ青な湖にプカリと垂直に浮かぶ一本の折れた白い枯れ木。
まっすぐに立っているその様子はまるで湖に茶柱立っているようです。

浮かんでいるのは全長約9メートルほどの針葉樹・ツガの木ですが、
この丸太は不思議なことに100年間も直立したまま湖に漂い続けているという。

水面に出ている部分はわずか1メートルほどで直径は約60センチほど。
幸せを呼ぶ謎の爺さんと呼ばれて以前より有名だそうです。

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樹皮も剥がれて苔の生えた枯れ木は物理的不可能と思われる
奇跡的なバランスを保ちながら浮かんでいるため、
訪れる人々から人気があると同時に学者たちを悩ませていると言います。

記録されている中で最も古い目撃例は
クレーターレイクが国立公園になった年の1902年。

地質学者であったジョセフ・S・ディーラーによれば
さらにその6年前の1896年にはすでに湖面に存在していたそうです。

当時の記録によると現在とは全く違う位置にあったそうで
一説によれば毎日5キロほど湖面を移動しているんだとか。

1938年、植物学者のジョン・ドーアは3ヶ月を費やして木を観察したが

「広範囲にわたり、そして時には驚くほどのスピードで移動した」

という。

観測を行なった7月1日から9月30日の間に木は100キロ以上移動したが
1日に6キロ以上移動したこともあったそうです。

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現地では当時、この丸太(幸せを呼ぶ謎の爺さん)は
天気をもコントロールしているとして評判となりました。

丸太を無理に移動させると…

1988年には科学者らが小型潜水艦を用いて
湖の地熱活動調査を行おうとした際に
障害にならないように丸太を島まで移動させようと試みたが
その途端、空が真っ暗になり突然嵐に襲われ
恐れおののいてすぐに作業を中断したという。

まるで魔法のようですが
木を元に戻すと同時に嵐がピタッと止み、晴れたそうです。

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成り立ちも移動の理由も不明

湖は公園内にあるマザマ山の噴火活動によってできたものだが
この丸太も元々、生育していた火口付近から
土砂崩れで湖に流されてきたのではないかという説もあります。

同時に溶岩が木の根に取り付き固定し、
この絶妙なバランスを形成したものだろうか・・・

しかし、最もらしく聞こえるこの解説も特にそれを裏付ける証拠も見られず
長年漂い続けているところから立ち消えになりつつあると言います。

つまり非常に不思議なことながら丸太の出どころや
直立したまま移動する理由は現在でもわからず、
さらに丸太がこれ以上侵食したり崩れない理由も不明のままなのです。

公園の保護管デーブ・グリム氏は湖の澄んだ冷たい水に着目し、
水面下で木が高密度を保つことで
バランスが崩れないのではないかとコメントしています。

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湖では美しい風景を楽しむために
毎日観光用のボートが出ていますが
この不思議な木を目当てにする人も多いようです。

クレーターレイク国立公園の代表的なシンボルで歴史そのもの
とまで語られるこの丸太(幸せを呼ぶ謎の爺さん)ですが
広大な湖で出会えるのは稀だそうです。

見た人には幸せが訪れるらしいので
機会があれば運試しにいいかもしれませんね。