【命の危険】「ヒアリだけじゃない!」命を落とす危険性も!世界で最も危険な虫8選!!※画像あり【要注意!】
今年6月に兵庫県尼崎市で初めて確認されて以来、
全国各地で相次いで見つかっている強い毒性を持つ外来種の「ヒアリ」。
国内で初めてヒアリに刺される被害にあった福岡市の男性(33)が8月2日、BuzzFeed Newsの取材に、刺されたときの痛みや状況を語った。
「あれがヒアリだってわかったときは、『死ぬかもしれない』ってものすごく怖かった」
男性がヒアリに刺されたのは7月27日。3年前から派遣社員として月に1、2回ほどコンテナの荷下ろし作業に携わっており、この日もたまたま馴染みの会社に声をかけられた。
午前10時ごろ、福岡市博多区内の事業所に出勤。7月24日に中国から博多港に陸揚げされたコンテナから荷物を運び出し始めたところ、段ボールを持ち上げた左腕に激しい痛みを感じた。
「刺された瞬間、ジガアッ、ジガアッ、ジガアッってガスガンで打たれたような痛みが走って、危うく荷物を落としそうになりました。クラゲに刺されたときみたいに連続して痛みがあったんですが、想像していたような我慢できないほどの激痛というわけではなかったです」
「それで腕を見てみたら、手首からひじにかけて小さいアリが10匹くらいいて。すぐに振り払ったんですけど、黒いアリじゃなくて赤茶っぽい色をしていたので、『これヒアリだったらどうしようね』という話になり。すぐに派遣先の人に報告しました」
作業は一旦中断され、アリが見つかったコンテナも封鎖。連絡を受けた保健所の職員がアリの死骸を回収し専門家に確認を求めたところ、2時間ほど経ってからヒアリだと確認された。
その間、男性は痛みを感じてはいたものの、傷が腫れたり熱を持ったりしていなかったため、病院には行っていなかった。
「自分が大丈夫ですって言っていたのもあると思うんですけど、ヒアリだと確認されてはじめて『じゃあ病院行く?』となって」
「専門家の方に『一番危ないアナフィラキシー症状(重度のアレルギー反応)が出るのは刺されてから30分~1時間程度だから、現時点で大丈夫だったら心配ないと思う』とは言われたんですが、ヒアリが『殺人アリ』と呼ばれているのを見ていたので、やばい、死ぬかもしれないと思って。その時はものすごく怖くなりましたね」
受診断られ、治療まで5時間
専門家には皮膚科の受診を勧められたが、近場の病院2件はあいにく休み。慌てて近くの内科に駆け込んだが、「専門的な知識がないので適切な治療ができない」と断られた。
結局、保健所などに紹介された病院で、抗アレルギー物質の点滴などの治療を受けられたのは、刺されてから5時間近く経ってからだった。
「ヒアリのことはテレビやネットニュースでちらほら見ていましたが、まさか自分が働いてるところで、こんなことがあるとは思わないですよね。本当に刺されるまでは、自分も他人事でした」
「でもニュースではアナフィラキシー症状の怖さとか、海外では年間100人死んでるとか、『殺人アリ』とか、不安をあおるようなことばかり言われていて……。本当はどれくらい危険なのかとか、実際に刺されたらどうすればいいのかとか、わからないことが多すぎる。わからないことが怖いと感じました」
男性によると痛みは一晩で引いたが、傷口から膿が出て直径5mm前後の水ぶくれのようになり、かゆみに悩まされている(2日現在)。医者からは「2回刺されたら本当に危ないから」と注意され、刺された派遣先には当分戻れないという。
環境省「体調が変化したらすぐに最寄りの病院へ」
環境省によると、ヒアリの毒への反応は人によって大きく異なるため、刺された直後は急激に体を動かさず安静にし、体調の変化がないかよく注意する必要があるという。
刺されて数分から数十分の間に息苦しさ、激しい動悸やめまいを感じることがあれば、アナフィラキシー症状である可能性が高く、処置が遅れると生命の危険もあるため、とにかく一番近くにある病院を受診するよう勧めている。
また、ホームページに掲載されている資料には「軽度の症状のみで症状が悪化する様子がなければ、ゆっくりと病院を受診しても大丈夫です」と書いてあるが、「刺されてから体調に変化があれば、時間をおかずにすぐに病院に行ってください」としている。
さらに厚労省は6月23日、「ヒアリに刺された場合の留意事項について」と題した通知を発表。
ヒアリの毒にはハチ毒と同じ成分が含まれているため、ハチ毒アレルギーをもつ人は特に注意が必要で、ヒアリに刺された人がアナフィラキシー症状を引き起こした場合は、アドレナリンを注射するなどの救急処置をとる必要があると呼びかけている。
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