【感動】小三の春休み、近所に二つ年下の香子が引越して来た。ある日、道の傍らでしゃがみ込んで泣いている香子を見つけた俺は…→俺と彼女の物語は、ここから始まった…!→「俺と香子は、幸せな夫婦になります!」

感動, 物語学校, 泣ける話, 病院, 療養, 青春

「……。」

 

その通りだった。俺は、何もいえない。

 

しかし、それでも俺は。

 

「娘さん…香子さんに、会わせてくれませんか?」

 

「それは、駄目だ。」

 

お父さんは歩みを止めて、こっちを見据えた。

 

741: 1:2009/08/25(火) 17:06:40.06 ID:9k1Z+XoP0

 

「いや、誤解のないように言うが、君に意地悪して言ってるわけじゃな

 

い。」

 

「……。」

 

「娘は今、男性というものを拒絶しているんだ。警察や医者、見舞いに

 

来てくれた先生でさえも、見るだけで錯乱した。」

 

お父さんは、悔しそうに、そして悲しそうに唇を噛んだ。

 

もしかしたらお父さんでさえも…そう思った。

 

「だから、君が今会っても、同じことだろう。娘には、時間が必要だ。

 

 

「……」

 

「それに君は、娘の恋人というわけでもないんだろう?」

 

「!」

 

それは、痛い一言だった。

 

 

 

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