【感動】小三の春休み、近所に二つ年下の香子が引越して来た。ある日、道の傍らでしゃがみ込んで泣いている香子を見つけた俺は…→俺と彼女の物語は、ここから始まった…!→「俺と香子は、幸せな夫婦になります!」

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病院に行って受付で話すと、「少々お待ちください」と、待たされた。

 

俺はソファに座るのも惜しんで、イライラと待っていた。

 

すると。

 

「幸介君、だね?」

 

現れたのは、体格のいい男性。

 

子供の頃、見覚えがある。香子のお父さんだった。

 

お父さんは仕事の忙しい人で、俺もニ、三度しか会ったことがない。

 

多分、向こうは俺の顔なんて憶えてもいないだろう。

 

「はい、そうです。」

 

俺は返事をして、次の言葉を待った。

 

「少し、歩こうか。」

 

「はい。」

 

俺はお父さんと供に、病院を出る。

 

721: 1:2009/08/25(火) 17:03:05.41 ID:9k1Z+XoP0

 

「いつも、娘が世話になっていたそうだね。」

 

「いえ、そんな…」

 

むしろ、世話をしてもらっていたのは俺の方だ。

 

「正直、私は君が憎いよ。」

 

「え?」

 

「君のところに行かなければ、娘がこんな目に会うこともなかった。」

 

 

 

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