まず簡単な生い立ちから。 長くならないようにする
母ちゃん16の時、父ちゃんが18の時に 自分が産まれた。 二人とも美男美女だがクンDQNだったそうな。
程なくして妹が産まれ、4人家族でやっていく事になった。
何の不自由も無かった。 母ちゃんはパートで父ちゃんは儲からない自営業。
同級生の子達のように ピアノや塾やダンスは習えなかったが ガキの頃から美味いもの食わして貰えたし 沢山遊んでもらったと思う。 妹もそうだ
ただ父ちゃんは先述した通り物凄くDQNで 女遊びも好きだった。 ガキながらに夜な夜な泣く母ちゃんを覚えている。 ただ本当に幼かったもんで、そういう夫婦間の問題ははっきりと解らなかったし 自分達にとっては面白くてかっこよくて強い最高の父ちゃんだった。
父ちゃんは怒る度自分達をなぐったが、というか一人称が自分だと解りづらいね。 女の立てたくそスレで悪いが女だ
私は父ちゃんに懐いていたので殴られても次の日にはケロっとしてたが 妹は父ちゃんの事が段々怖くなってきたらしく 私はファザコソ、妹はマザコソとして育っていった。
色々ありつつ私は中学生になった。 絵を描くのが大好きな普通の中学生だった訳だが 仲良くなった子が不良の子で、少しづつ私も影響され始めたんだ。 この頃から母ちゃんは時々、友人宅に行くと言い、夜いない時が増えた。
毎日父ちゃんになぐられる日が続いた。 母ちゃんも父ちゃんも私のせいで学校に呼び出されて。 怒られて反省して悪いことしなくなると 周りの不良の子たちにいじめられたりした。
私のせいではあるが、この頃は本当に家族がギスギスしてた。 そして決定打が母ちゃんからのメールだった。 母ちゃん「彼氏のことで相談がある」 こんなメールが私の携帯に来た。友人に送った筈だったらしい。 間違いメールで私に送信してしまった訳だ。 しかし頭の悪い私はそれを特に言及する事も無かった。
それ程時間は要らなかったな。 あのメールからすぐ、父ちゃんと母ちゃんが離婚した。 父ちゃん、すぐ出て行った。 離婚した理由が解らなくて母ちゃんに聞くと 「あの人と一緒に居たくない」って言われた。 これも、ガキだからよく解らなかった。
でも離婚から一週間後くらいに 金髪の若い男を家に連れてきた。 母ちゃんを問いただすと「最近付き合い始めた」といわれた その男は翌日から家に住み込んだ。 母ちゃん、自分達の事はほったらかしで その男と一緒に風呂入ってｷｬｯｷｬｳﾌﾌやってた。毎日。 嫌でも聞こえてきたわな。
その頃から妹も悪いことしだした。 この時私は15、妹13だったかね。 私は父ちゃんの代わりにならなきゃ、と思って 妹を強く強く叱っていた
中学三年生になっていた私は周りの不良から見放され 普通に学校に通っていた。 妹は学校に行かず男の家に居て。 母ちゃんは男と家で毎日シッポリ。 母ちゃんの男に、「お前は父親の所に行けばよかったのに」と 毎日言われてたな。
でも、両親の離婚を告げられた時、父ちゃんに言ったんだ。 「私も連れて行ってくれ」って。ファザコンだったしな。 でも父ちゃんは、無理だって。出来ないって。 この時漠然と、捨てられたのかな～くらいに思ってた。 父ちゃんの事は相変わらず大好きだったけども。
毎日父ちゃんに泣きながら電話した。 妹がグレたよ、母ちゃんが男連れ込んだよって
そしたら父ちゃんが会いに来てくれた。 そして妹を呼び出して怒って殴ったんだ。 しっかりしろ。何やってんだって。 帰ってきた母ちゃんと男がすぐに警察を呼んだ。
父ちゃん一筆書かされたって。 もう二度と妹と私に自分から連絡を取るなって。 取ったら刑務所行きになりますからって。 父ちゃん私に謝るんだ。 あんなに強くてかっこよくて面白い最高の父ちゃんが 頭うなだれて泣きながら「力になってやれなくてごめん」って。 母ちゃんを許せなかった。
私と母ちゃんは封を切ったように喧嘩する毎日が続いた。 母と男と妹VS私だった。 母ちゃんは「お前は父ちゃんそっくりだ。可愛くないし要らない」 ってずーっと言ってた。ガキながらに辛かった。 でも父ちゃんにはもう迷惑掛けられない。 行く場所が無いと初めて知った。
でも家を出たかった。逃げたかった。 母ちゃんが憎くて憎くて、嫌いで嫌いで、怖くてな。
そんで私、昔から知ってるお父さんの知り合いの社長さんの所まで 会いに行った。携帯で会社名調べて。これは結構考えた末の行動だ。 それで頭下げた。家を一つ貸して下さいって。
未成年だったから、頭は悪かったが 部屋を自分ひとりで借りられないこと知ってた。 祖父も祖母も母ちゃんの味方で、頼れなかったから。 社長さんびっくりしてた。掻い摘んで、今までの出来事を話すと 本当に一つ部屋を貸してくれたんだ。 社長さんの会社の寮、って形で、小さいマンションのワンルーム。
家賃は払う事と、何かあったら言う事ってのを条件にして。 話が決まり程無くして私は家を出た。 母ちゃんは何も言わなかったし、そもそも関心も無さそうだった。 中学卒業してすぐの事だった。
だろ。社長さんいい人だった。去年亡くなったが
そんな訳で、母ちゃんから離れた所で私は生きていく事になった。 と言っても働いた経験も無いし頭も悪い。 お金の稼ぎ方なんか漠然としか解らなかった。 しばらくはずっと求人情報片手にうろうろしてた。 コンビニの場所すら解らなかったしね。
でも飯が食いたいし、寝る為の布団は欲しい。 社長さんが貸してくれたマンションがある場所は、 近くに飲み屋が沢山あった。 一軒一軒、頭下げて「女の子募集してませんか！」って聞いて回った 年は偽った。つけまつげいっぱいしてブスなりに顔つくってみたりしたな。
どこのお店に行ってもびっくりされるだけで全然話にならなかったが 一軒だけ「あんたまだガキだろう」つって話を聞いてくれる店があった。 そん時ふっと力が抜けてわんわん泣いてしまって。 見かねたママさんが勤めさせてくれる事になった。
勿論未成年は飲み屋なんかで働いたら駄目だ。 私はママさんの娘さんの保険証を貸して貰った。 自分の名前はそこで捨てたようなもんだったけど、抵抗は無かった。 男の人相手にワイワイ騒いでお酒飲むのは結構楽しく思えた。
それから二年かな。ずっと水商売してた ベロベロに酔って帰ってきて寝て、起きたら仕事行って 時々趣味の絵を描いたりしてた。 小さいパソコンを買って、合間合間にネトゲしたりして生きてた。
父ちゃんには時々メールを送った。返事は無かったが
ある時初めての彼氏が出来た。 お店に来ていた人で、ずっと年上の人だった。 その頃かな、母ちゃんから連絡があったんだ。 一人で暮らし始めて二年程経って初めての事だった。
内容は、悪い事をした。反省してる。彼氏とか出来た？ その人を交えて、妹も連れて行くから、食事でもどう？ と言った感じだったかな。 私もその頃は落ち着いてきた時期だったし いい機会かも知れないと思って、その誘いに乗ったんだ。 それが悪かった。
何かあったら連絡してね☆と連絡先を交換してたのは知ってた 彼氏、母ちゃんに唆されて寝取られてたｗｗｗ 人生初めての彼氏ｗｗ 彼氏の携帯を勝手に見て勝手に私は自爆した。 彼氏とはすぐに別れた。この時17終わり頃かな。
その頃の記憶は曖昧で、とにかく酒を飲んでた。 17のしょんべん臭いガキが飲む量じゃなかったと思う。 毎日記憶が薄くて解らなかった。 母ちゃんからの連絡は全然無かった。 稼いだ金が飲み屋に消えていった。 何もかもあんまりよく解らなかった。
妹は少しづつ連絡をくれてた。 お姉ちゃんの彼氏とお母さん別れたよ みたいなメールが来てたけどどうでも良かった。 母ちゃんが嫌いだった。気持ち悪かった。怖かった。 父ちゃんにメールしようとしたが あて先が変わってた。あと友達も居なかった。
それから少しして19歳になった。 家を貸してくれた社長が無くなった。 奥さんから電話があって初めて知った。 「あなたの事ずっと住まわせておいてあげたいけど 会社がどうなるか解らないの。身寄りはあるの？」 と聞かれた。何もいえなかった。
昔と同じように頭を下げたよ。 お願いします、もう少しだけって。 母親に彼氏を寝取られた時から、酒癖が悪く 飲みに行く事にだけ金を使ってたから 貯金も無かった。 奥さんは渋々了解してくれた。
社長さんに何も出来なかったな。 家賃払ってただけだった。 そんな時妹の電話を使って母から連絡が来る。 今付き合ってる人に浮気されて捨てられた。 借金をしたから金を貸してくれ、と。 私が初めて人に対して本気で起こった瞬間だったと思う。
母ちゃんに、全部ぶちまけた。 でも感情のままに物を言ったからさ なんで私が、なんで私が、みたいな事しか言えなかった。 そしたら母ちゃんも泣き出して何故か警察に連絡されたｗｗｗ
ID変わってるな。すみません長々と もう少しだけ誰か聞いてくれ
そんで私は捜索願みたいなのを何故か出された。 勤め先のママに相談したら お店を辞めてくれと言われたｗｗ 私が勤めてる間にお店は株式会社になって カラオケとか喫茶店とかも営業するようになってて 会社に迷惑が掛かるからと。
この時も私はよく解らなかったが ママはママとしてじゃなく 社長として社長業をやるようになってから少し変わってしまってた。 それに迷惑を掛けてきたのも解った。お世話になった。 だから辞めた。すっぱり辞めた
その後妹が色々母ちゃんに言ってくれたみたいで 癇癪が治まった母ちゃんは警察への届出を取り下げ？たみたいだった よく解らんが警察に何か言われたりは無かったから多分そうだ。
職場を失って、どう生きていけばいいか解らなくなったので 適当に面接受けて受かった所でバイトし始めた。
その新しい職場が良い所で、まだ楽しく働けてた矢先に 人生二人目の彼が出来た。 優しくで少し馬鹿で温かいいい奴で。 絶対母ちゃんには会わせないと誓った と同時に自分の過去についても話さないでおこうと思った。
彼は本当に普通で、特筆するような事も無い人だが その普通こそが私にとっては大事にすべき所だと思った
だから私が母ちゃんを憎んでる事や 今まであった事全部、彼に背負わせるべきじゃないと思ったのね
でもまだ酒癖の異常な悪さは続いてて 何でも酒に逃げようとする私を不思議に思ったであろう彼が 聞いてくれた。
そんで話してしまった。 どんな事があったのか。 泣きながら話した。こんな事が今まであったと 弱いクズメンヘラだと思われても仕方なかったと思う。
全部話終わった後、彼はあんまりわかってない様だった あんまり経験するような事でもないからさｗｗｗ でも、話してる内に自分の中で。 そう言えば憎く思うばかりで ちゃんと母ちゃんにボロクソ言えた事無かったなと思った。 あの女と話をまともにしたことが無かった。
彼を絶対に母ちゃんに会わせたくないと思った。 だけど彼は「母ちゃんに一泡吹かせてやりなよ」 と言ってくれたのね。 生きてきて初めて母ちゃんに全部ぶつける覚悟が 何故かこの時出来たんだ。 何に怯えてたのか、強く言う事が出来なかった。
そんな訳で私は、自分から初めて母ちゃんに連絡を取った。 敢えて狭いワンルームの私の家に呼んだ。 私がどんな環境でどんな風に生きてきて どんなにお前が憎いかと言う為に、 15の時から暮らしてきたこの部屋が一番いいと思ったからだ。
だから母ちゃんに 「前に言ってたお金貸してあげるよ。いい機会だし私とちょっと 話しよう」と言って呼んだ。 母ちゃんは喜んで家に来た。 開口一番「狭いねｗｗｗｗ」と言われたがまあ良しとしよう。 彼も居たんだけど、軽く挨拶して座り直した。
母ちゃんは「急いでるからお金・・」と言ってきたが 私は座らせて話をした。
私が家を出てからの事や寝取られた彼氏の事（母ちゃんは私が知らないと思ってる） 全部全部ぶち撒けた。 母ちゃんは最初「？」って顔をしてた
程なくして以前の様に癇癪を起こし わんわん泣き出した。 私は違う！私はそんな事してない！といいながら。 それで横に座る彼氏に目をやった途端 すがりつくように「違うの！この子が酷いの！」と言った。 「この子がお父さんの事ばっかり言うからなの！」 母は必死に泣いていた。
その内母ちゃんは泣きながら叫んだ。 違うの違うのっつって。 それでも私は母ちゃんへの罵詈雑言が止まらなかった。 全うな人間が母に向かって言う言葉じゃないと思うが 溜め込んできた事を全てぶち撒けたんだ。 すると母ちゃんがつかみかかってきた。
彼氏が止めに入ったものの、女が出せる力じゃなかったと思う。 化け物みたいな叫び声あげながら彼氏と私を殴る殴るｗｗｗ 彼氏が怒って母ちゃんを突き飛ばしたらそのまま 地面に蹲って。 すぐにバタバタ暴れ始めた。 違うの違うのー！！っつって。 何が違うのだろう。
そして私が買ったパソコンや机やを ひっくり返して壁にぶつけ始めて
この辺りで私もヒートアップして 泣きながら母ちゃんを罵倒した。 私が頑張って買った物だ！借りた部屋だぞ！っつって。 彼氏が警察に連絡してたがお構いなしに 本当にガキの頃に帰ったように泣きながら罵倒してた。
母ちゃんも止まらないし彼氏の怒鳴り声も止まない。 私の泣く声も止まらないしどうしようって所で 警察さんが来てくれたｗｗｗ
ドラマみたいに引き剥がされて警察に連れて行かれる母を見て 私は不思議と凄くすっきりした気分で居たんだ。
オチが無くてすまん。 そんで産まれて初めて警察で事情聴取されて終わり。 父ちゃんがされたように、母ちゃんは私ともう連絡が取れない事になった。 家族間でも暴行は罪になるみたいだ。窃盗は罪にならないらしいけど。
これが昨日の話だからまだ気持ちが昂ぶってな。 だけど自分の中では一区切りついた、開放されたって気持ちが大きい。 彼にも迷惑掛けたが未だによく解らないって顔してる。
いい仕事場に恵まれていい彼氏に愛されて。 母ちゃんの事から開放された気持ちは大きい。 んだけどまだ少し色々あってな。
妹から着信がいくつもあって。 話を聞けば、一週間前くらいからどうもおかしいらしく 押入れにロープがあっただの死ぬ死ぬ言うだの 色々聞かされて、まだ完全に解決した訳じゃないと思う
だけど聞いてくれた皆様方、ありがとうございます。 オチが無くて本当にすみません。