「ポルターガイスト!??」勝手にテレビが点いたり、洗濯機が動き出したり、急にシャワーが流れ出したり・・・

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新社会人となり、一人暮らしを決意した私は、不動産屋巡りをしていた。そこで、ある不動産屋の担当者だったAさんから「いわくつき物件」についての体験談を聞く事になる。これは、誰もが経験するかもしれない日常に潜む恐怖の話です。

これは今から3年ほど前の話になる

不動産屋に聞いた「いわくつき物件」で起きた恐怖の画像

当時、社会人になったばかりの私は、住み慣れた実家を離れて一人暮らしする事を決意し、時間を見つけては不動産屋を巡っていた。

何度か足を運ぶうち、いくつか気になる物件も見つけ、不動産屋に車で物件を案内してもらうようになった。

そのような時は、車内では不動産屋の担当者と他愛もない世間話をしていたのだが、どうしても私は、ある質問がしたくてたまらなかった。

“心霊体験をした事があるか?”

よく「いわくつき物件」「訳あり物件」などと呼ばれる物件があるが、実際にそういったものは存在するのだろうか。

不動産屋に勤めている方であれば、内情に詳しい筈だし、そういった心霊体験を経験している方は多いかもしれない。

オカルト好きの私にとって、不動産屋というのは、魅力的な職業だった。

私は、失礼を承知で、その不動産屋の担当者に聞いてみる事にした。

「あ~、これが結構あるんですよ。意外と」
その担当者Aさんは、苦笑しながら答えてくれた。

興味をそそられた私は、どんなエピソードがあったのか、尋ねた。

「う~ん、1番怖かったのは、女性の幽霊ですかね」
もうだいぶ昔の話だから。そう断ってから、Aさんはその体験談を話してくれた。

Aさんの元にあるお客さんが相談にきた

Aさんの元にあるお客さんが相談にきたの画像

そのお客さんは、20代の男性で、見た目はごく普通の会社員。

ただ、少し普通の客と違っていたのが、「とにかく安い物件」を探していたという事。

その人は、一切オカルトを信じないタイプらしく、いわくつき物件であろうが、安ければ何でも良いと言ったそうだ。

そうは言いつつも、いわくつき物件なんて簡単に紹介できる訳はない。

なんとか無難な物件に収まるよう交渉を頑張ったそうだが、そのお客は全く折れない。

困り果てたAさんは、遂に、ある物件を紹介したそうだ。

それは、まさに「事故物件」だった。

前の住人が自殺をしたのである。

その部屋には女性が住んでいたのだが、ある日突然、首を吊って亡くなった。

そういった経緯があった為、不動産屋もその物件はお蔵入りにしていたが、その話を聞いたAさんは乗り気になったらしく、そのまま契約に至ったらしい。

都心で、駅からかなり近く、広さもまずまず。

それで家賃は5万円を切っていたのだから、その客が飛びつくのも無理はなかった。

ただ、それからしばらくして、そのお客から電話があった。

「ちょっと、この部屋ヤバイかもしれない。雰囲気がおかしい」
Aさんは耳を疑った。オカルトなんて全く信じないと豪語していた人である。

その人が、切羽詰まったように、「ヤバイ」と言っているのだ。

「えっ、なにか変な事でも起きました?」

「えっ、なにか変な事でも起きました?」の画像

Aさんが聞くと、その客は答えた。

「勝手にテレビが点いたり、洗濯機が動き出したりするんだよ。俺以外に誰もいないはずなのに」
Aさんは嫌な予感がした。

なおも、その客は震えるような声で言った。

「というか、ここマジでおかしいって。さっきから、誰かの気配がするんだよ。ずっと視線を感じる….」

Aさんは背筋に冷たいものが走るのを感じた。

なんとか客を宥めかせて、しばらく様子を見るように説得した。

しかし、結局その客は、それから、1ヶ月持たずに出て行ってしまったらしい。

どうしても気になったAさんは、その客に事情を聞いた。

「最後の方は、急にシャワーが流れ出したり、電気が消えたり、散々だったよ。

あそこには、確かにいる。俺は見た。あそこには女の幽霊がいるんだよ」

そして、一息ため息をついた後、その客は最後にこう答えたそうだ。
「一人暮らしの筈が、一人暮らしをしてるとは感じなかったよ…..」

それからは、担当者だったAさんは、転勤となり、その後については、分からないという。

もしかしたら、その部屋は未だに「いわくつき物件」として存在しているのかもしれない。

 

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