【不思議体験】夜の森で遭難中に出会った亀甲縛りの人

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954名前:914[sage]投稿日:04/03/2500:27
 
「すいませーん、誰かいませんかー?」
 
今思えば我ながら情けないと思うのですが、人恋しさ全開の私は、辺りを見回しながらそんな言葉を叫んでいたと思います。
キョロキョロしていると、人工物っぽいものが見えました。
 
暗闇に目を凝らしてよーく見ると、どうも小さな神社(祠っていうのかな?名称わかりません。)のようです。
その時初めて、声と声の場所に誰もいないこと、そしてそこに神社があるということが符合することに気が付いてゾッとしました。
 
誘われたんだろうか…ビクビクしながら辺りを見回すも、もうほとんど真っ暗。これじゃあどうしようもない。
真っ暗な中、朝までビクビクしながら過ごすわけにもいかないので、神社の主にごめんなさい、広場を使わせてくださいとつぶやいて焚き火をすることにしました。(藪の中を歩いている時も薪は放さなかったんです。)
 
とにかく火を焚いて落ち着くと、今度は神社に興味が湧いてきました。
声も気になりましたが、この神社が関係しているのは間違いないだろうと考え、明かりになりそうな薪を一本とって神社に近づいてみることに…
 
照らしてみるとやはり古い神社で、木も色あせ、朱色もほとんど残っていない状態でした。
 
不思議と腐ってボロボロになってるところはほとんどなかったんですけどね。
中を見てみると、他の登山者が置いていったのか、まだ中身の入った焼酎の瓶と焼き鳥の缶が!!!
 
すぐにいただいてしまいたい衝動を抑え、何が祭られているのか確認しようと思ったのですが、薄まってしまっていて、文字を読みとることができませんでした。
 
 
955名前:914[sage]投稿日:04/03/2500:27
祭られているものがとても気になりましたが空腹には勝てず、道に迷ったこと、広場を借りる事への感謝、お供えものをいただいてしまう事に対するお詫びと感謝を述べて、焼酎と缶詰に手を出させていただきました。
 
どちらも供えられてからそれほど日がたっていなかったようで、食べるのには問題なし。このときの鳥缶のうまさには涙が出そうになりましたよ。そうして焚き火と焼酎で体を温めつつ、その日の晩は怪異に遭うこともなく過ぎていきました。
 
朝になって神社の主にお礼を言い、辺りを片づけて帰り道を探すと、神社への道を発見。それを歩いていくと元の登山道にぶつかり、無事キャンプ場に帰り着くことができました。
 
やっぱり助けてくれたんだろうなぁ…
 
 
958名前:914[sage]投稿日:04/03/2500:56
これには後日談がありまして…
 
次の日にお礼をしようと山に入ったのですが、参道を見つけられずあきらめ。
お供えの買い物をしていたときに、店のおばちゃんと話していたら、
 
「そんなところに神社なんてあったかしら」
 
なんて言っていたので、そういう予感はしていたのですが…
えらくはにかみやさんの神様だったようで。
 
ネタくさいですが、ホントにあった不思議な体験です。
 
 
 

 

引用元:http://www.paranormal-ch.com/archives/1028966517.html、http://nobunaga.biz/strange/identity.html