4. 嫁姑ならぬ婿姑問題
結婚後、日本でよく問題になるのが「嫁姑問題」ですよね。面白いことに、ロシアでは伝統的に「婿姑問題」がよく話題になります。奥さんのお母さんが、お婿さんに厳しいことを言って、居心地を悪くさせてしまうようです。ソ連時代からの伝統で、ロシアでは女性の社会進出が進んでいるものの、家事も女性が担うということが多いです。そして多くを実の母親に手伝ってもらうケースも多いので、こういうことになったと思われます。ロシア女性と結婚される日本人男性は、日本と事情が異なるので要注意です。彼女のお母さんともしっかりよい関係を築きましょう。
5. 結婚後何年経っても愛情表現を続けられるか
近年日本でも離婚率がずいぶん上がってきていますね。ロシアではずっと前から、日本よりずっと高いです。これは単にロシア人は忍耐が足りない、というだけではなさそうです。多くのロシア人が、もし別に暮らす方が互いによければ、別に暮らす方がよい、と考えているようです。繰り返しになりますが、女性の社会進出が進んでいるので、経済的に自立可能である、ということも言えるでしょう。
ポイントとなるのは、夫婦が愛情関係を維持しているか、ということのようです。逆に離婚していない夫婦の多くは、結婚後何年経っても誕生日には奥さんに大きな花束をプレゼントする、など非常に仲がいいのです。
6. 食の好みの違いを乗り越えられるか
食事は日本人同士でもぶつかるポイントですね。外国人によくあるパターンは、はじめは「日本食大好き!」と言っていたのに、だんだん嫌がるようになってくる…、というケースではないでしょうか。でも、好みは人それぞれ、仕方ありません。たまにレストランで食べるのと、毎日自分で作って食べるのとは、全く別の問題です。
ロシアには現在、非常に多くのお寿司屋さんやうどん屋さんがあり、人気を集めていますが、毎日和食を作って食べているなんてロシア人は、ほとんどいません。料理は文化を形成する大きな要素です。お互い少しずつ理解を深め、自分の好みだけを押しつけにならないように配慮することが必要でしょう。