埼玉で「なんでもあり」のやりたい放題の混浴風呂。○○だらけの実態がエグい……
「よく分かりません」
部長は真面目で堅実な中学時代を過ごしたのだろう。
「あとは、そうだな。将来のこと何も考えてなさそうな奴が、「建築関
係の仕事につきたい」って立派な希望を持ってるって知ったときとか」
サラマンダーがそう語ったとき、盛り上がるマエストロを横目に、俺は
ひとり硬直していた。
「あ、こいつもこんなこと考えてたんだ、っていう。俺なんも考えてな
いし、何もないや、っていう。分かります?」
「……分かる気がします」
「なんというか、置いてけぼりにされてく気分。こういうの、心細さっ
ていうんですかね?」
どうでもいい話はそこで途切れた。沈黙が徐々に空気を凍らせていった
。
部長は、部室につくまでずっと黙ったままだった。
91:名無しNIPPER:2011/07/25(月) 13:00:51.63 ID:evCbY/gxo
部活を終えて家に帰ると、台所で妹が立ち尽くしていた。
「どうした?」
良い兄っぽく訊ねる。
「……ご飯炊き忘れてた」
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