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警察の捜査では


平成元年3月29日、被害者の遺体が発見されたことから事件が発覚します。

 

警視庁綾瀬警察署と同庁少年二課は、前年12月に発生した別の婦女暴行事件及び、さらに別の婦女暴行1件・ひったくり20件の容疑で逮捕されていた少年二人を少年鑑別所で余罪について取り調べたところ、供述通り江東区若洲の埋め立て地で発見したドラム缶の中から遺体を発見したため、翌30日に2人を殺人・死体遺棄容疑で逮捕しました。

 

遺体の衣服は少年らが監禁中に与えたものらしく、失踪当時に着ていたものとは違った上、腐敗が進んでおり、少女の家族も身元を確認できなかったため、遺体の指紋を少女の所持品の指紋と照合するなどして身元確認を進め、少女と断定しました。


そして、裁判になり

東京地方検察庁は最初に逮捕された少年ら3人を、4月20日付で「刑事処分相当」の意見書付きで、殺人、わいせつ目的誘拐・略取、逮捕・監禁・強○、死体遺棄の各罪で東京家庭裁判所に送致しました。

 

 

更に警視庁少年二課・綾瀬署は4月24日、監禁現場となった家の少年の兄も殺人、死体遺棄容疑で、同家に出入りして被害者に乱暴を働いたとして東京地検に書類送検したました。

 

その後、東京家裁は5月18日までに、送致されていた少年ら4名を、少年審判の結果「刑事処分が相当」として東京地検に逆送致します。5月25日、東京地検は少年ら4人の少年を殺人、わいせつ目的略取・誘拐、逮捕・監禁、強姦などの罪で東京地方裁判所に起訴しました。

 

1989年7月31日の第一審、東京地方裁判所刑事第4部にて初公判が開かれました。罪状認否で加害少年らの認否を代弁した弁護人らは、故意による殺人を認め、他の3人は殺意を否認し、傷害致死に留まると主張しました。

 

検察側は冒頭陳述で、加害少年らは監禁から約1か月後の12月下旬頃から、少女の扱いに困り「コンクリート詰めにして海に捨てよう」などと話し合っていたと指摘ました。

 

更に4人は、本事件以外にも別の女性2人への婦女暴行、後輩へのリンチ、被害総額約220万円に上る店舗荒らし・ひったくりなどでも起訴されており、閉廷と同時に、被告人のうち1人が気を失って倒れる程でした。

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