両親が事古又で他界。俺好みのソープのお姉さん達が親代わりだったんだが・・・

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Rちゃんは少し困ったような顔をして
「もう○○ちゃんと会えなくなっちゃうから会いに来たの」
と言う。

「そっか。お家に帰ることになったんだね?」
と言うと、

Rちゃんは
「うん。」
と言って少し笑ったように思う。

「○○ちゃん。元気でね。」

それまで働いていた人が急にいなくなる事は日常的な事だったので、子供だったオレは少しも変には思わずに
「すぐ行っちゃうの?今日行くの?」
と聞いた。

Rちゃんは
「すぐは行かないけど…」
と、やっぱり困ったよう顔をしていたので、

オレは
「じゃあ、今日最後にお風呂一緒にはいろうね?」
と約束して
「じゃあ、家にランドセル置いて来る、先に行っててね」
と駆けだした。

家に寄ってランドセル置いて、走って店まで行った記憶はある。

控え室に行くと、みんなが暗い顔してる。

「ねえ、どうしたの?」

誰に聞いても聞いてもみんな口を閉ざしたままうつむいてる。

「変なの…お風呂はいろっと。ねえ?Rは?まだ帰ってないの?」

その瞬間みんなが堰を切ったように号泣しだした。

「○○ちゃん…Rちゃん…死んじゃったの」

「え?…」

だって、さっきそこで会って。
お風呂一緒にはいるって。
約束…

Rはその前の晩、仕事が終わってみんなで寮に帰ったあと明け方に急にお腹が痛いといいだして、みんなで近所の外科に連れていったら、急性腹膜炎で即入院ということになり、昼前には亡くなったという。
(あとで聞いた話)

その後の事は、子供だったオレにはわからないことだった。

葬式とかもあったとは思うのだが、出席できるわけでもなかった。

ただ、何日かして一人でお風呂に入っている時にRちゃんのことを思い出してわんわん泣き出してしまったのは憶えている。

すまん。

全然怖くなかったね…

 

引用元:http://kaidan-banashi.com/archives/3334