【驚愕】「赤ちゃんの自分に父親がエイズウイルスを注射した」そして24年・・・

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Brryan Jackson as a toddler with his fatherImage copyrightJACKSON FAMILY
Image caption父親に抱かれた幼いジャクソンさん(右)

「同僚たちに『これで誰かを感染させようと思ったら、何でやられたのか向こうは気づかないよ』と冗談のように言っていたそうだ」とジャクソンさん。

ジャクソンさんが生後11カ月になるころには、両親はほとんど連絡もとらない状態になっていた。しかしぜんそくの発作でジャクソンさんが入院した時、母親が電話をした。

「母親が父親に連絡したんです。自分の息子が病気だと知りたいだろうと思って。電話をかけたところ、同僚たちは『ブライアン・スチュワートに子供はいないよ』と」

ジャクソンさんの退院予定日に、スチュワート服役囚がいきなり病院に現れた。

「あまりまめな父親ではなかったので、病院にやってきたとき、みんな変だと思った。母親に、食堂で何か飲んでくるように言い、僕と2人きりになったんです」とジャクソンさん。

周りに誰もいなくなってから、スチュワート服役囚はHIVに感染した血液を取りだし、息子に注入した。

母親が戻ると、息子は父親の腕の中で泣き叫んでいた。

「僕の数値はどれもこれもめちゃくちゃだった。HIVの血を注射されたというだけじゃなく、血液型も合っていなかったので」

医師たちは困惑していた。ジャクソンさんの血中を流れるウイルスの存在を知るはずもなく、脈を安定させ、体温や呼吸も落ち着かせ、これでもう大丈夫だ元気に過ごせると、帰宅させたのだ。

しかしそれから数週間の間に、ジャクソンさんの母親は元気だった息子の状態がどんどん悪化していくのを目の当たりにした。

何が起きているのか、病名の診断を求めて母親はそれから4年間、「僕を次々と大勢の医者のところに連れて行って、どうして僕が死にかけているのかどうかお願いですから調べてくださいと懇願して回った」とジャクソンさんは言う。しかし医師たちが試す検査では、何も分からなかった。

自分は子供だったが、それでも自分は恐ろしいことになっているのだと気づいていたとジャクソンさんは言う。

「真夜中に目が覚めて、『ママ、お願い、死なないようにして!』と叫んでいた」

考えられるあらゆる病気について検査を受け尽くしていたジャクソンさんだが、担当の小児科医がある晩、悪夢から目を覚まして病院に電話をした。HIV検査をしてほしいと。

「検査結果が返ってきた。僕は完全にエイズを発症していた。3つの日和見感染にもかかっていた」

医師たちは、生存の見込みはないと判断した。

「できるだけ普通の生活を送らせようというのが、お医者さんたちの意見だった。余命5カ月の判断で、帰宅させられた」

医師たちはその後も、入手可能な薬をすべて使ってジャクソンさんの治療を続けた。

 

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