【涙腺崩壊】妻子もかえりみず好き勝手遊びまわっていた俺。ある日突然「お母さんが子供を迎えに来ないから、お父さんに迎えに来てほしい」と保育園から連絡があって…

感動, 物語ヤンキー, 感動, 涙腺崩壊, 発達障害, 苛酷

「中度の自閉症ね。」

そう告げられた。
新生活を始めて、2ヶ月が過ぎようとしていた。

今俺は児童精神科のある、医療機関に来ている。


「すいません。 俺バカなんでよく分かりません。
ちゃんと説明してもらえますか?」

 

話は1ヶ月前にさかのぼる。

佐々木先生
「ハルちゃんのお父さん。
明日は参観日ですが、来れそうですか?」


「はい。 大丈夫です。休みもとってあるんで」

仕事も順調で、ハルも保育園に通い始めた。
明日は参観日と言うことで、
前もって仕事も休みをもらっていた。

佐々木先生
「ハルちゃん良かったねーw パパ来るってw」
ハル
「パッパーw パッパーw」

1日保育園でのハルを見れると言うことで
楽しみにしてた。

参観日の日、
ハルは俺がいることでもあって
少し落ち着きがなかった。

朝の挨拶から始まり、
散歩、給食、お昼寝、お遊戯と言う感じで進行していく。

ハルは俺のところに何度も来て。
ハル「かえどー。 かえどー。」
と言って手を引っ張ってきてた。

その度先生が来て連れ戻していく。
佐々木先生
「ハルちゃんまだ帰らないよーw
みんなでお歌唄おうねw」

俺が保育園に来るのは、
送り迎えの時だけだから仕方ないことなんだけど。

1日があっという間に終わった。
けど俺は何かモヤモヤしたものが残ったんだ。

まわりが帰宅準備をする中、
俺は佐々木先生に声をかけた。


「先生ちょっとお話出来ますか? ハルのことで」

園児全員が帰宅した後、
教室で佐々木先生と話すことになった。
ハルは楽しそうに積み木で遊んでいる。

佐々木先生
「すみません。遅くなって。 で、お話ってなんですか?」


「あの?その? ハルなんですが…」
何て聞けばいいのか考えながら、


「みんなハルと同い年ですよね?
ハルってまわりの子達と比べて、
ちょっと違うような気がするんす。
見た目とかじゃなくて…」

何て言っていいのか分からない。

佐々木先生
「成長がですか?」
そうだ。それだ。

「そ、そうです」

佐々木先生
「お母さんから何も聞いてないんですか?」

「えっ?はい…」

サリナが知っていたこと。
俺は殆ど家に帰ってなかった。
知らないことなんて山ほどある。


「聞いてないって言うのは?」
佐々木先生
「お母さんがお家からいなくなる前に、
そう言う話ししなかったですか?」

俺は佐々木先生に、サリナがいなくなるまでの期間、
ずっと家に帰ってなかったことを話した。

佐々木先生
「そうだったんですね…」

「ちょっと引きますよね。 本当すんません」

佐々木先生
「謝らなくていいです。
ハルちゃんは、確かにまわりの子より
成長は遅いですよ…あっ!」

佐々木先生は何か思い出したように、
手帳を机に出した。

佐々木先生
「たしか…
あっ来月の4日に児童精神科の検診がありますよ。
ハルちゃんの。
私も同伴するつもりだったから、
その時にきちんと話しましょう。」

この時のハルは3歳だった。

今までハルが普通で
当たり前に成長してると思てったんだよ。

でも、参観日で見た回りの子達は、
ある程度言葉を理解し、ある程度会話が出来てた。
オムツも取れ、当たり前のことを当たり前にしてたんだ。
でもハルはそれとは違う。
同じ3歳の子達と比べてあきらかに成長が遅れてた。

俺はハルのために頑張ってたつもりだ。
でも本当にそうなんだろうか?
結局自分の為だったのかもしれない。

だって息子の成長が遅いことに
気付かない親なんていないだろ。
どんだけ無関心なんだって言われてもおかしくない。

佐々木先生は誤解をまねくといけないから、
きちんと専門家に説明してもらってほしいと言ったけど、
毎日モヤモヤしていた。

男の子は女の子に比べて成長が遅いと聞いことがある。
そんな感じなのかなと少し軽く考えてた部分もあった。

それでももし何か大きな病気で、
今後ハルの将来に障害があるのならと、
考えるだけでやりきれない気持ちになる。

それなりの覚悟は必要だと思った。

当日、地域にある医療機関にハルを連れて行くとに。
佐々木先生とは現地で合流した。

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