【涙腺崩壊】妻子もかえりみず好き勝手遊びまわっていた俺。ある日突然「お母さんが子供を迎えに来ないから、お父さんに迎えに来てほしい」と保育園から連絡があって…

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そして検診が始まる。
ハルをおもちゃで遊ばせたり、身体検査などをした。
その後専門の先生が 、
俺と佐々木先生に普段のハルの様子を質問してきた。

先生「中度の自閉症ね」

先生は50前後の眼鏡をかけたおばさんだが、
どうやらこの分野では名のある人らしい。


「すいません。 俺バカなんでよく分かりません。
ちゃんと説明してもらえますか?」

一言自閉症と言われても、
俺の頭じゃ理解できない。

先生
「発達障害よ。」

「発達障害?」

前回サリナが来ていたらしく、
その時に自閉症と診断されたらしい。
先生は俺がハルの自閉症を初めて知ったことを知り、
1から説明してくれた。


「でも、 だからって
普通の子じゃないわけじゃないっすよね?」

先生
「これから先、どう成長するかはまだ分からないの。
でもね、これからもっと周りの子達と差は離れて行くわよ。
それがどう言うことか、
お父さんも理解していかないといけないわ」

途中から、先生の話が耳に入ってこなかった。

俺は放心状態だった。

先生
「次は半年後ね。
その時のハルちゃんの様子を見て、
これからの進路を決めていきましょ」

佐々木先生
「お父さん大丈夫ですか? 元気だして下さい。」
検診が終わると、
そう言って佐々木先生は保育園に戻っていった。

帰り、院のそばの公園でハルを遊ばせ、
まだボーっとする頭を整理する為ベンチに座り込んだ。

 

俺「ふぅー」
何ヶ月ぶりだろう。辞めていた煙草で一服する。

ハルは楽しそうに滑り台で遊んでいる。

先生の言葉を思い出していた。

先生
「ハルちゃんを叱ったり否定したりしちゃ絶対に駄目よ。
ハルちゃんはそれだけで傷つくの。」

俺は何度もハルを怒鳴ってきた。
初めて二人で過ごした夜も、
カズエおばさんの家で悪戯したと思った時もだ。
ハルにはそれが何でか分かってないのにな。
ただ傷つけただけ。
きっと辛かっただろう。

先生
「あまり遠くに行ったり、
知らない場所に連れて行くのも駄目よ。
不安でパニックになって辛いだけだから。」

先生の一言一言が胸に突き刺さる。

ずっとずっと連れ回してた。
その度泣いたり叫んだりしてたのを覚えている。

ハルのそ時の気持ちを少しでも気づいてやれなかった。
俺はハルにただ辛い想いばかりさせていたんだ。
本当にグズだ。

俺は下を向き、
頭の中で何度も何度も先生の言葉を思い出した。

最低な父親だ。

自分を責めるしかなかった。
どれだけハルを苦しめてきたかを考えると、
胸が張り裂けそうだった。

「お父さん大丈夫ですか?」
誰かが優しく背中をさすってくれた。
佐々木先生だ。

佐々木先生
「やっぱり心配になって、 戻ってきちゃいましたw」
優しい笑顔で俺に話しかけてくれた。


「大丈夫です…」

するとハルが近づいてきた。
ハル
「パッパー、イタイの?」
俺の事心配してくれてるのかな。
その純粋な瞳に心は打ち砕かれた。

俺はボロボロ涙を流した。
人前なのに恥ずかしさなんてぶっ飛んでた。


「ハルーごめんな。 パパ最低だなー。」

俺はハルを強く抱きしめる。

佐々木先生
「落ち着いて下さい。 ハルちゃん苦しいですよ」


「俺のせいなんす。 俺が全部悪いんす」
俺はただただ泣いた。叫んで。

何もかも俺のせいなんだ。
ハルがこうなったのも、
ハルが辛い想いしてきたことも。

これからだってそうだ。
大きくなって自分がまわりと違うことに気づいた時に、
きっとハルは傷つく。

俺がグズでロクなやつじゃないから、
ハルがこうなってしまったと思ったんだ。

ハルがあまりにも可哀想じゃないか…

 

俺は一生分泣いたんじゃないかってくらい泣いた。

その時は、自分への怒りとか後悔とかで
泣くしかなかったんだよ。

先生は何も言わず、
落ち着くまでずっと背中をさすってくれていた。
ハルは俺の横にちょこんと座り
頭をヨシヨシしてくれていた。


「恥ずかしいとこ見せてすいません…」
ようやく落ちついた。
泣きすぎたってのもあるけど、
何だか少しスッキリしてた。

佐々木先生
「いいえ。
男の人がこんなに泣くの見るの初めてかもですw
ハルちゃんもだよねー?w」

ハル
「ねーw」

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