【感動】小三の春休み、近所に二つ年下の香子が引越して来た。ある日、道の傍らでしゃがみ込んで泣いている香子を見つけた俺は…→俺と彼女の物語は、ここから始まった…!→「俺と香子は、幸せな夫婦になります!」

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「お義母さん、お世話になります。香子はどこでしょう?」

 

「裏庭におるよ。」

 

お祖母さんはニコニコとしながら言い、俺に向っても軽く頭を下げた。

 

俺も、慌てて挨拶する。

 

「あ、あの、私、田中と申します。この度は~」

 

「いいから、香子と会ってきなさいw」

 

お母さんに苦笑されながら背中を押され、

 

俺は大きな古い家をぐるりと回って、裏庭に出た。

 

225: 9k1Z+XoP0:2009/08/25(火) 19:18:59.34 ID:XzDvhOU0

 

裏庭の後ろは、広大な森が見え、その向こうには海まで見えた。

 

その海に沈む夕日を見つめながら、香子は居た。

 

「……香子。」

 

俺の呼びかけに、振り向く香子。

 

若干痩せて、色も白くなったようだが、ほとんど変わりない。

 

だけど俺は、

 

その姿があまりにも懐かしすぎて、

 

そして、またどこかに消えてしまいそうで怖くて、

 

今にも涙が零れそうだった。

 

香子は、男に怯えているはずだ。

 

不用意に近づいていっていいものかどうか。

 

 

 

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