【感動】気になっていた女子と仲良くなり、どんどん好きになっていったが、彼女は他の男と付き合い始めてしまった。俺のことを恋人とは見てくれないと分かっていたが、辛すぎる…→俺「どうして俺じゃダメなの!ずっと君のこと見てるんだよ!?」→衝撃の結末が…!
吉木「そうなんですか」
俺「あ、あのさ、吉木さん。もしよかったら、メアド交換しない?」
吉木「えっ?・・・あ、いいですよ」
俺「マジ!?ありがとう!」
15:名も無き+:2014/02/12(水) 20:40:42.73
こんな感じだったと思う。
今思い出すと、明らかに脈絡がなさすぎる。不審者レベルだろww
彼女は俺に話しかけられた時は少し戸惑ってた様に見えたけど、メアド交換する時に笑顔で「ありがとうございます、じゃあ後でメールしますね」
って言ってくれて、それがなんだか嬉しかったし、ちょっぴり恥ずかしかった。
そんなこんなで俺は吉木さんのメアドを手に入れてしまった。
たぶん全部の始まりはここだったなって今になってみると思う。
俺はウキウキしながらその日部活に向かった。
16:名も無き+:2014/02/12(水) 20:42:53.92
それからというもの、俺と吉木さんは毎日のようにメールのやり取りをした。
あの頃はまだガラケーが主流でさ。
俺も吉木さんもガラケーだったもんだから、ものすごい長文のメールを毎日毎日何度もやり取りした。
ライン世代の今の高校生は分からないだろうなあ
あのメールの着信を待つドキドキ感とか、彼女から来たメールを開いたとき、ズラッと可愛らしい絵文字付きでつづられた長文が目に飛び込んでくる嬉しさとか。
メール内容は、ホントにくだらない些細なことでさ。
その日あったことだとか、課題の内容についてだとか、お互いの中学時代の恋話とか、そんなこと。
聞けば、吉木さんは生まれて初めて用のないメールをしたらしい。
高校に入って一番最初にメアド聞いてくれた男子が自分だということが俺は嬉しかった。
罰ゲームも受けてみるもんだな。
17:名も無き+:2014/02/12(水) 20:45:10.38
彼女は、学校でもメールでも、なんだかやたら謝る人だった。
なにかあればすぐ「ごめんね。」っていうような人だったんだ
でも、それと同じくらい「ありがとう」もたくさん言っていた。
俺は彼女のメールや会話が大好きだった。
本当にいっぱいの優しい気持ちが言葉の一つ一つに含まれているみたいでこっちもとても優しい気持ちになった
天使みたいな子だなって、思った。
彼女とメールするのは、一晩で100件を超すことなんかザラにあったし、彼女のメールは一回が最低でも5行以上と、長文だった。
俺は学校でも彼女とよく話せるようになっていたし、俺は彼女の事が好きになり始めた。
18:名も無き+:2014/02/12(水) 20:47:31.75
しばらくして、文化祭の時期がやってきた。
文化祭の出し物の役割を決める話し合いがあって、
俺は犯人探しみたいな出し物の係挙手をした。他の人も何人か手を挙げた。
吉木さんもそれに手を挙げていた。
しかし定員が一人だけオーバーしていて、じゃんけんで負けた一人が抜けるってなった。
まあ当たり前だよな。
そこでも俺の悪運だか幸運だかはしらない補正がかかって、じゃんけんで、俺と吉木さんは二人とも負け、どちらかが抜けなくてはならない状況になってしまった。
正直吉木さんと同じ出し物に出れるかも知れないってウキウキしてた半面、どちらかが抜けなくてはいけなくなるこの状況に落胆した。
まあでも俺はそこまでその出し物に出たかったわけではなかったので、
吉木さんにゆずることにした。
19:名も無き+:2014/02/12(水) 20:50:14.56
俺「あ、じゃあおれいいよ。吉木さん、でなよ」
吉木「え?そんなのだめです、私友達に合わせてこれ選んだだけなので、俺くんが出てください!!」
俺「いやwwホントに俺は大丈夫だから。それに他にもやりたいなって思ってたやつあったし」
吉木「そんなこと言わないでください!その他の出し物も出れなかったらどうするんですか!?」
俺「あ~、そんときは文化祭無職かな?ww」
吉木「そんなの本当にダメですよ!私が辞めればいい話しですから!」
お互いの譲り合いになかなか終止符が打たれず、でもここまで女子に言われて俺も引き下がることはできず、結果的に俺が抜けることになった。
譲り合いにフィーバーしすぎて、吉木さんは「私のせいで・・・」と半分涙目になったりして、クラスの連中から変な目で見られてしまった。
20:名も無き+:2014/02/12(水) 20:52:28.67
でもそのあとメールでものすごくお礼を言われた。
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