その研究発表によると子供たちの血圧は現在の時点で問題になるような値ではないが
将来はもっと大きな問題になるであろうという懸念が示されています。
プラスティック製品に大変よく使用されるDEHP またはDOPと呼ばれる
フタル酸エステルという物質は動脈の壁にダメージを与えて
長期的には心臓細胞にまで害を及ぼすのだそうです。
またフタル酸エステルは上記のBPAと並んで
環境ホルモンのひとつと見なされています。
この環境ホルモンの増加のせいで
女の子の成熟が早まったり男の子の精子数が減少したり
すると指摘されています。
それでけではなくWHOの報告によると
これらのプラスティック製品などに含まれる化学物質は
糖尿病、ADHD、アレルギーやアトピーの原因にも深い関わりがあると指摘されています。
、、、とこれだけのことを説明した記事が
健康専門雑誌ではない新聞に載せられているわけですから
国民の意識も高くなるわけですね。
あまりに低い日本人の意識
日本では危険性が高いと海外でわかっているものでも、なかなか規制されにくい現状にある
このように特に環境問題と食の安全に関する意識の高い
ヨーロッパやイギリスでは早くからこの問題が取り上げらていて
子供のおもちゃなどに使用するこれらの有害物質は、すでに禁止されている国も多いし他の製品に使うものの規制も日本よりずっと進んでいます。
消費者ウォッチャーや環境問題に関する市民活動も盛んなイギリスですから
こういった有害な食品ラップの使用をテレビやメディアで流し、潜在的に消費者にその使用を勧めることは公共の害になるという認識なのだと思います。
それに比べて日本では
まだまだメディア側の問題意識が低いのか、それとも食品ラップの目に余る頻出度はメーカーの意図的な露出か?と勘ぐりたくなるくらいです。