【幻の最終回】クレヨンしんちゃん作者事故死から7年…誰も知らない22年後の物語に涙が止まらない
213 :◆YAe/qNQv0cvW:2014/08/17(日)12:17:57 ID:YP08PXyyO
「……もう朝か……」
朝日が射し込む窓を見て、オラはふと呟く。
本当に、何があったのだろうか……
嫌な記憶が、脳裏に過る。
あの時、真夜中に電話が鳴り響き、変わり果てた父ちゃん達を迎えに行った。
しかし何か起こってるなら、電話があっててもいいはず……
「……帰ったら、こりゃ説教だな」
そう……きっと帰ってくる。
そしてひまわりは言うんだ。
「友達の家にいた」って……
――その時、家の電話が鳴り響いた。
「――ッ!」
一気に、心拍数が上昇したのが分かった。
ヨロヨロと立ち上がり、電話機に向かう。
目と鼻の先にあるはずの電話機が、とても遠く感じた。
伸ばす腕が震える。
そして、受話器を耳に当てた……
214 :◆YAe/qNQv0cvW:2014/08/17(日)12:18:17 ID:YP08PXyyO
「……もしもし、野原です……」
「あ!野原さんですか!?」
「は、はい……あの……」
「野原ひまわりさんという方は、ご家族におられますか?」
「はい。僕の妹ですが……」
「ああ、良かった!――課長!ご家族の方に連絡取れました!」
電話の向こうの相手は、誰かに報告していた。とてもガヤガヤしている。
……その様子は、以前経験したことがあった。
「あ、あの……」
「ああ、失礼。私、◯◯警察署の者ですが――」
「――」
目の前が、真っ白になった。
足の力は抜け、その場に崩れるように座り込んだ。
「大丈夫ですか!?」
「――え?あ、はい……それで、ひまわりは……」
「実は、ひまわりさんが事故に遭いまして……」
「……そ、それで、無事なんでしょうか――」
「……はい。命に別状はありません」
「そ、そうですか……」
身体中の緊張が、一気に解けた気がした。
だが警察官は、言いにくそうに続けた。
「――命に別状はありませんが……ただ――」
「……え?」
「―――」
「―――」
……それ以降の会話は、よく覚えていない。
215 :名無しさん@おーぷん:2014/08/17(日)12:24:49 ID:fXBJcGoEV
ひま……どうなったんや
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