【幻の最終回】クレヨンしんちゃん作者事故タヒから9年…誰も知らない22年後の物語に涙が止まらない

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オラが小学校の時のことだった。

 

ななこさんは就職し、同じ職場の男性と結婚した。

 

とても、いい人だった。その人を見た時、オラは全てを諦めた。

 

この人なら、ななこさんを幸せに出来る――小学生ながら、

 

生意気にも、そんなことを考えていた。

 

しかしまあ、ひたすら泣きまくったものだ。

 

そんなオラに、父ちゃんは言った。

 

『想いが成就することは、人生の中では少ない。

 

人は誰かと出会い、想い、こうして、いつか想いを断ち切らなければなら

 

ない時が来る。

 

人生ってのは、そうやって繰り返されていくものだ。

 

――でもな、しんのすけ。大切なのは、

 

その時に、どういう気持ちでいられるかってことだ。

 

ななこさんは、きっと幸せになる。

 

本当にななこさんの幸せを思うなら、彼女の門出を祝ってやれ。

 

泣きたいときは、父ちゃんが一緒に泣いてやる。

 

だから、祝ってやれ。それが、お前に出来る、最大の愛情表現だ―――』

 

 

そしてななこさんは、結婚した。

 

今では、二児の母となっている。時々家にも遊びに来る。

 

 

 

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