【涙腺崩壊】妻子もかえりみず好き勝手遊びまわっていた俺。ある日突然「お母さんが子供を迎えに来ないから、お父さんに迎えに来てほしい」と保育園から連絡があって…

感動, 物語ヤンキー, 感動, 涙腺崩壊, 発達障害, 苛酷

佐々木先生
「お父さんのせいじゃないですよ。
先生も言ってたでしょ? 生まれ持った性格だって。
それにハルちゃんにはお父さんしかいないんですよ。」


「分かってます。
こんな駄目な奴が父親で大丈夫なんすかね?」

佐々木先生
「わたし初めてお父さんと会った時、
正直本当にお父さん? って思ったんですw
なんかチャラいなーって。
他の園児のパパって、
雰囲気とか面構えとかでパパって分かるんですけどね。
お父さんは全然そう見えなかったです。」

俺「……」

佐々木先生
「でも、今のお父さんはパパですよw
パパの顔してますw
あの時のお父さんとは全然違う。
見違えましたよ」


「ありがとうございます…」

佐々木先生
「それにハルちゃんだってきっと幸せですよ。
お父さんが守ってくれてるから。
お迎えに来る時に見せる笑顔なんか、
本当に幸せそうに見えます。」


「はい…」

佐々木先生
「だから頑張りましょ。 わたしも協力します。
ずっとハルちゃんが笑顔でいられるだけで
十分じゃないですか?
ハルちゃんはハルちゃんです。
今まで通り愛してあげたらいいじゃないですか?」

そう言われハルを見た。
ハルは大好きなラムネを頬張り満面の笑みだ。

また涙が零れた。
佐々木先生の言葉に救われた。
ハルの笑顔に救われた。

先生が言ってたな、
ハルちゃんを可哀想なんて思っちゃいけないって。

本当そうだ。
可哀想なんて思う俺は父親失格だ。

どんな障害があってもハルはハルだ。

俺はハルには俺みたいな大人に
なってほしくないと思っていた。
将来自分の夢を持って、
それを叶えてほしいと考えていた。

でもそんな先のことどうだっていいじゃないか。

どんな未来でも、ハルがただ笑顔で過ごせれば。

今のこの笑顔を失わないために俺が頑張ればいいんだ。
今以上に愛情をそそげばいいんだ。

何があっても、
絶対にこの笑顔を守ろう。
そう誓った。

それから少しずつだけど、俺も変わっていった。

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