【時をかける少女を超えた!!】【青春】両親に預けられた車が一台も走っていない田舎にある叔父さん家での夏の日の出来事が…
僕が見たことがある川は、コンクリートで囲まれていて少しもきれいじゃな
かった。
だから僕は「きれいな川」を見ることにわくわくしていた。
熱い日差しが僕を照らす。まるで僕の心を焦がすようだった。
35: ◆zS3MCsRvy2:2007/07/08(日) 18:29:51.66 ID:/YDuLUAZ0
( ^ω^)「あったお!」
山を下り、小道を抜け、ようやく川に辿り着いた。
( ^ω^)「……本当にきれいだお」
流れる水は澄み渡り、ゆるやかに流れていく。
川のせせらぎが心地よい。
苔石の辺りには小さな川魚がいた。
( ^ω^)「少しここで休むお」
冷たい川の水で手を洗い、川岸の石に腰掛けた。
青空の下、光を反射して輝く水面に足をつける。
ひんやりとして気持ちよかった。
( ^ω^)「(はぁ……落ち着くお……)」
遠くで蝉が鳴いている。
蝉の声に耳を傾け、川の流れを感じながら目を閉じる。
ここは桃源郷だろうか。
だとしたら、実に素朴な桃源郷だな、と僕は思った。
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