【ブラック】あの温厚な博多大吉もブチギレ!!吉本興業の給料明細。
「マー君(田中将大)のメジャーリーグでの契約金も、吉本(興業)が間に入ったら、彼の口座には50万円くらいしか振り込まれない」
これは、とある吉本のお笑い芸人が自身たちのギャラの低さを自虐的に言った台詞である。だが、本当に吉本は芸人のギャラを搾取しているのだろうか?
昨年、放送された『コレを言わずに年が越せるか!ぶっちゃけ告白TV! カミングアウト祭! 2013』(フジテレビ系)内で、その真相が語られている。
千秋は元夫であるココリコの遠藤章造の給料明細を見て、「吉本って本当にギャラを9割取るんだなと思った」という。これに、品川庄司の庄司智春を夫に持つ藤本美貴も「本当にそう」と同調していた。曰く、共演した時のギャラが、自身のギャラより9割近く少ないというのだ。
先日放送された『ナカイの窓』(日本テレビ系)でも、吉本のギャラ搾取が話題になり、多くの吉本所属の芸人が不満をぶちまけた。そんな声に、ワタナベエンターテインメントに所属するふかわりょうは「吉本は仕事量が多い。それ自体が素晴らしい!」と反論する。
吉本の芸人たちが、売れて半年経つまでは0円に近いギャラしか貰えないのは有名な話だ。その一方で、一度名が売れた芸人は、長きに渡って“世話”をしている。
たとえば、芸歴17年のカラテカの入江慎也の2012 年の年収は700万円だという。その金額がTVにて公表されるとネットでは
「入江レベルでその金額って…」
「働く気なくす」
「サラリーマン、全員負け組じゃねぇか」
「あ~いえ~、お~いえ~、言うだけでそんな貰えるなんて…」
と入江バッシングが起きた。本人はそれに驚いたらしいが、ネットの反応は当然とも思える。
そんな入江だが、13 年は本の出版、クラブイベントの開催、講演会などを行い、1,200万円の年収を手にしたそうだ。本人曰く「自分で営業行って、仕事を取ってくるから取り分のパーセンテージも変えてくれと吉本に言った」と自身の功績を語るが、ワタミ、吉田カバン、BEAMSが入江とコラボしたのも、吉本所属という信頼があるからなのは間違いないだろう。
さらに、入江と同じ芸歴であるトータルテンボスの大村朋宏と藤田憲右の年収が2,000万円というから驚きである。入江より多いのは予測できるが、想像以上の金額だった。
「吉本の場合は、いくつかの番組の制作に入って(資金を入れて)いるため、吉本の芸人がその番組にキャスティングされやすい。それがテレビ界での営業力につながっています。ですが、番組DVDの製作などのコンテンツ・ビジネスや劇場運営など、はたまた芸人養成学校であるNSCの運営なども手がけておりとにかくスタッフが多く、芸人の数もほかとは比べ物にならない。ホリプロなどに比べると2倍は社員がいるとも言われています。またすべての事業が黒字というわけではないですので、ギャラをほかの芸能事務所と同じように分配することができないのでしょう」(芸能関係者)
吉本がギャラを搾取しているのは間違いないようだが、一方ではふかわが言うように、圧倒的な営業力で多くの仕事を与え、名が売れた芸人たちの生活を保障している。
ちなみに、芸歴24年目のX-GUNのさがね正裕と西尾季隆の2人は、今では年収280万円。1990年後半に出演していた『ボキャブラ天国』(フジテレビ系)時代は、営業で3,000万円を稼いだ二人の姿は栄枯盛衰を体現しているかのように見える。決して弱小ではない吉本がギャラを搾取しているのには、それなりの理由があるようだ。
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