沖に流され助けを求める家族 すると見知らぬ人たちが次々と手をつなぎ始めて
アメリカのフロリダ州で、まるで映画のような救出劇がありました。
この日、フロリダ州のパナマシティビーチではたくさんの人たちが海水浴を楽しんでいました。
CNNによると、家族で海に来ていたロベルタさんは、泳いでいる8歳と9歳の息子たちの姿が見えないことに気が付きます。すぐに2人の姿を見つけましたが、息子たちは遊んでいるうちに沖に流されてしまい、泣き叫んでいたということです。
ロベルタさんはあわてて家族数人と共に、息子たちを助けようと海に入りました。しかしこの日は潮の流れが速く、家族全員がそのまま海岸へ戻れなくなってしまったのです。
ロベルタさんたちは、海岸にいる人たちに向かって大声で叫んだり手を振ったりして助けを求めました。家族の異変に気が付いた人たちが救助を要請。駆け付けた救助隊員がすぐさま海に飛び込んで、家族の救助に向かいました。
しかし、あまりの潮の流れの速さに救助隊員ですら、沖にいる家族に近づくことができなかったのです。
家族を助けよう!見知らぬ人たちが手を取り合う
目撃者によると、自力での救助が無理だとわかった救助隊員は、救助用のボートが到着するのを待っていたのだそう。
その時、海岸にいた人たちが1人、また1人とサーフボードやブギーボードを持って海に入り、手をつなぎ始めます。
するとビーチにいた人たちが次々と集まってきて、約80人による『人間の鎖』が完成。その命の鎖は見事、沖に流された家族のところまで届いたのです。
人々はまず2人の子どもを助け、続いて家族全員を無事に救助しました。
人間の鎖に加わっていたジェシカさんはこの時のことを振り返り、WJHGにこう語りました。
最後は全員から拍手と歓声が上がりました。私たちがこれを成し遂げたということが、本当に嬉しかったんです。
CNN ーより引用(和訳)
アメリカ・ライフセービング協会によると、アメリカでは毎年推定で100人以上の人がリップカレント(離岸流)によって命を落としているということです。
見知らぬ人たちが作った人間の鎖によって救われた尊い命。誰もケガすることなく全員が無事に助かって本当によかったですね。
引用元:http://grapee.jp/366317
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