【奇跡】「家族を返して!!」熱い思いが阪神淡路大震災前日にタイムリープさせた話

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霊は、その人によって色々な出かたをするのでどこに出るのかを視線で探しつつ、ベッドの上に胡座をかいて待ちました。

しばらく座っていると、唐突に自分の口が開きます。

「あが…あぎっ…あぐぁ…ぐぐ」

私はとても息苦しい感覚にとらわれました。

涎がだらだら流れ出し、気付いた時には体の自由が利きません。

対話をする霊ではないと理解しましたが(人と話すかのように対話するタイプも居る)これでは苦しいばっかりで何もわかりません。

体の自由が利きませんから、私は心で念じました。

(苦しいよ、何を言いたいのか解らないよ)

「ああぎゃあぐっ…ごう…えん…ず…な…ば…」

私の声はくぐもっていましたが、「公園砂場」と聞き取れました。

この辺で公園は一つしかありません。

ですが、人が死んだという話は聞きませんし、私が通りかかったときも、無念さが漂う「気配」はありませんでした。

ふっ…と、体が楽になった私は、何故か胸騒ぎがして着替えて公園に向かいました。

面倒ではありましたが、また来てもらっても眠れません。

私は公園の砂場にきたときに、もう一度誰も居ない、気配もしない空中に呼びかけました。

「ここ?」

その瞬間、地面が大きくゆれました。

電柱は倒れ、少ないながらも公園の遊具も倒れました。

10~20分分くらいでしょうか、私は砂の上にうずくまり、揺れが収まった頃にはあたりは廃墟になっていました。

幸い砂場は何も倒れてこず、私は無傷でした。

あたりは人の悲鳴、火の手が上がりもくもくと上がる煙。

一瞬夢かと思いました。

当時の阪神大震災です。

当然私の住んでたボロアポートも崩れ、同じアパートに住んでいた人は、生きていた人でも重傷、亡くなった方も居ます。

霊は私を助けてくれたのでしょうか。

今まで私は、霊の話をきいてやったりはしていましたが、助けてもらった事はありません。

霊ではなく、震災にゾッとした心霊体験でした。

 

 

引用元:http://nobunaga.biz/strange/kobe-earthquake.html、http://kowai-story.net/archives/9271