同じ職場の色白で華奢できれいな女性が退職…「おめでた!?」と聞くと顔が途端に曇り、「手に血や生々しい感覚が・・」理由を聞くととんでもない事実が明らかになった
でも、必ず最後は寝ている自分の所へ帰るの。自分の中へ…お腹へ入っていくの。そこで終わるの。
だから…最初の子は…旦那に黙って…おろしたの」
「で、でも…初めての妊娠でブルーになってたり、ノイローゼ気味だったり…」
「そうかもしれない。実は妊娠中の人達が集まるフォーラムに顔を出したり、
ネットでそういう事例がないか検索したりもしたし、色々したんだけど、あんまりにも、あの夢の自分がリアルで…。
肉を切り裂く血の匂いとか…首をしめた時の手の感触とか…突き落とした子供の髪の毛とか…気持ち悪くて」
「もしかして、それ、2回目の妊娠の時も見たの?同じ夢」
「2回目は…もっともっとひどかった」
「まさか2回目も?」
彼女は黙ってうなずきました。
もーなんて言ってあげたらいいのかわかりませんでした、私独身で子供もいないし。
妊娠中ってそういうことあるんじゃないのかな?とか考えすぎだよ、とか。
そんな深刻になることないじゃない?とか。大丈夫だよ~と、明るく笑ってみたり。
でも、彼女は暗い顔のまま俯いているだけです。
「だから…別れたの。私と前の旦那の子…でなければ…もしかして、と思って…」
「…そ、そんな…」
40: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/11/18(火) 00:26:30.84
そこで昼休み終了のチャイム(うちはチャイムが鳴る会社なんです)が鳴ったので、
彼女は“つとめて明るく“風に(ぎこちないけど)笑顔をつくって
「もう大丈夫だと思うんだけどね、相手が違えばきっと、と思うんだけどね。ねぇ?」
そうそう、大丈夫だよ、とか。
気にすることないよ、とか。
そんなような言葉しか口に出来なかったような気がします。
次に妊娠する時はもうそんなことないと思うよ。とかなんとか。
そして彼女は退職していきました。
それが1月の下旬の話。
そして、昨日5月5日、GWの最終日前、彼女に偶然街でばったり逢ったんです。
久々に逢う彼女は、なんだかますます色が白く、華奢になった気がしました。
「久しぶり~!元気?もーうちなんてEさんがいないから忙しくてさぁ~!」
あの時の彼女の独白なぞすっかり忘れて、私は会社の近況を話そうとした時。
「Kさん…やっぱりダメかも…また見たよ。今度はもっともっとひどかった…。じゃあ、元気で。さようなら…」
汗ばむほど天気のいい日でしたが、冷水を頭から浴びせられたようにぞーっとしました。
引用元:http://kaidan-banashi.com/archives/1384