アンジャッシュ渡部発!“いい客”になって“いい店”にいけば、人生すべてがうまくいく!?
お店の情報は、人から評判を聞いたり、雑誌で見たり、グルメサイトも見ますし、あと料理人さんの口コミが多いかもしれないですね。
うまいもん作る人が普段何を食べてるかって気になるじゃないですか。なので、「いつもどういうところでごはん食べるんですか」とか「この時間で終わってどこ行くんですか」とか聞くんですよ。
好きな店の雰囲気でいうと、料理人とがっぷり四つというか、対峙できる感じがいいんですよね。なのでカウンターで一人ごはんがいいんです。
もちろん料理を食べに行ってるんですが、大将に会いに行く感覚ですかね。
「今日はあの大将に会うんだ」っていうときは、「お土産に何を持って行こうかな」とか「何を着ていこうかな」とか、もうデートに近い感じです(笑)。
料理の先に人が見えないと、ごはんがあんまりおいしくないんですよね。人を知れば知るほどお皿の上が輝くというか。
人の味覚ってよくも悪くもいい加減で、感情とリンクしたり、脳とリンクしたときに一番ビシっと「おいしい!」って感じる気がするんです。
「この米は、こういう場所で、こういう生産者の想いがあって、こういう手間がかかってできました」っていうのを知らないと、人間の舌って繊細なことがわからないんじゃないかなって思いますね。
“食”という共通の趣味で繋がっている仲間がたくさん
食を通じて、本当にたくさんの方とつながりました。食べ物だけで繋がってるコミュニティが何個かあって、会えば「どこどこの予約があるので一緒に行きましょう」とか「この前あそこ食べに行って」とか、話題が尽きません。
下手すると互いの職業も知らないなんてこともあって、何年か経ってから「あれ、この人何やってる人だっけ」って思ったり、逆も然りで、「渡部君、間違ってたらごめん。もしかしてテレビ出てる?」って言われたこともあります(笑)。
「よく知らない人とごはん食べれるな」って言われるんですけど、これだけ強大な共通の趣味があるわけですから、全然気にならないんですよね。
こういう共通の趣味を持つ同士の飲食店の予約って、カードゲームみたいなところがあって、「どこどこの予約あるよ」って誘ってもらったら、「次回はここどうですか」って、僕のカードを切るんですよ。
それによって「渡部はこんなカード持ってるんだ。じゃあまたいい店の予約が取れたら渡部を誘おう」ってなるんですよね。
グルメで一番影響を受けたのはマッキー牧元さん!
元々は、マッキー牧元さんがすごく好きで。
TOP USER PRO
-
マッキー牧元
- 株式会社味の手帖編集顧問。タベアルキスト。「料理王国」他14媒体で連載中。フレンチから居酒屋まで全国、世界中で年間600食を食べ歩く。今年7月にRetty・TOP USER PRO就任。
高級なところから下町の赤ちょうちんまで網羅してるし、文章表現もすごくうまくて、愛を感じるんです。一番影響を受けて、いろいろ教えてもらってる師匠ですね。
マッキー牧元さんも僕のレベルを見てきたので、昔は「まだこの店のよさはわからないだろうな」とかあったと思うんですが、今はギンギンのお店を紹介してくれます。
札幌の「鮨ノ蔵」とか秋田の「J一行樹」とか。逆に僕が紹介したお店を気に入ってもらえるとすごくうれしいですね。
- 鮨ノ蔵
-
北海道 札幌市中央区 南二条西4
寿司