服もおくるみも、上の子の退院時に使った
思い出深いものだったので、この時点で
私は泣きながらパニック。
すぐに夫が来てくれて、何とか落ち着いたけど、
その日は赤ちゃんを助産師さんにお願いすることとなった。
そして次の日、あっさりと犯人が捕まった。
隣の部屋で、同じ日に出産したAだった。
検温に訪れた助産師さんが、私の窓辺で
見た花束を覚えていてくれて、それがAの部屋に
飾られていたことかは発覚した。
「その花束は…?」
と尋ねた助産師さんの
言葉に慌てたA、
「これは私さんがくれました」
と自爆。
それは盗まれたものだと言われたら、
更にファビョって辻褄の合わないような
言い訳を並べていたらしい。
驚いたのは、Aの目的がSNSに載せたかった、
というだけだったこと。
花束もカードも、愛されていて幸せ絶頂な自分、
を演じたかっただけだったとのこと。
そして服に関しては知ってても買えない
ブランドだったから、欲しくなった。
赤ちゃんに高い服を用意してる自分を見せたかった、と。