【涙腺崩壊】妻子もかえりみず好き勝手遊びまわっていた俺。ある日突然「お母さんが子供を迎えに来ないから、お父さんに迎えに来てほしい」と保育園から連絡があって…

感動, 物語ヤンキー, 感動, 涙腺崩壊, 発達障害, 苛酷

料理を始めた。
料理なんかしたことなかったけど、
ハルの為にちゃんとした物を食べさせたかった。

サリナの親に会いに行き、
今までの事を含め謝罪しに行った。
最初はすぐ追い返されてたけどな。

何度も土下座した。
許してくれるまで何度も通った。

ハルのおじいちゃんおばあちゃんなんだ。
少しずつだけど心を開いてもらえるようになった。

ハルが可愛くて仕方ないらしい。
和解とまではいかないが、
これからはハルのために協力すると言ってくれた。

 

ハルと過ごす初めてのクリスマス、
小さなツリーにショートケーキにロウソク。

ハル
「おたんじょーび?おたんじょーび?」
と言って喜んでいたハル。

クリスマスだけど、
ハッピーバースデーの歌を唄ったのを覚えている。

すごい喜んでたよ。本当。

正月にはサリナの実家や
カズエおばさんに挨拶に行った。
カズエおばさんは退院して元気そうだった。

ハル
「こににちわ」
義母
「こんにちわねw 上手ねーw」

ハルは元気に挨拶出来て誉められてた。
ずっと練習してたんだ。
出来て良かった。

進級すると、ハルの為に園が
個別で一人先生をつけてくれる事になった。
その際には佐々木先生が名乗り出てくれたらしく、
担当が佐々木先生になった。

ハルも佐々木先生に懐いてたし、本当に良かった。
で、感謝もした。

休みの日が合えば、佐々木先生の勧めで
発達障害などのサークルや集会に行くようになった。

色んな問題を抱えた親子さん達が集まり、情報交換をする。
本当に勉強になったし、勇気を貰えて支えにもなった。

 

初めて尽くしの一年だったな。

ハルは4歳になった。
いつもと違う道を通ったり、
自分のうまくいかないことがあれば
すぐ奇声をあげ発狂してたけど、
抱きしめてあげて背中をトントン。

先生
「ハルちゃんの中ではちゃんとした計画があるの。
それを崩さないように。
コツコツゆっくりでいいのよ」
と児童精神科の先生。

ハルにはハルの中で強いこだわりがあるんだ。
だからこだわりを否定してはいけない。
ハルの気持ちを尊重することが大切なんだ。

毎日仕事を終わってハルを寝かせたら、
少しでも育児に生かせたらと思い
専門の本なんかを読んで勉強した。

 

ハルは耳で聞くより目で見たものを判断する。
だから絵のカードを作って教えてあげたんだ。


「電車だよ」
ハル
「でんさー?」

「そうそう じゃこれはりんごね」
ハル
「じんごー?」

「そうそう賢いねハルは。 上手ーw」
ハル
「じょずーw」

あくまで真似してるだけだけど、
それでもうんと褒めてあげるんだ。
ハルはすごく喜んで手をパチパチさせる。

これをずっと続けていくようにした。

最近は少しずつだけど
俺の言葉にちゃんと反応し理解してくれ、
ままならない口調で返事してくれるようになったんだ。
すごい進歩だ。

毎週日曜日に行く、日課の散歩のおかげでもあった。
散歩に行くと子供達が良く集まる公園がある。

ハルは人見知りをしないが、やはりおかしな行動をする。
一緒に遊びたくて近づいてるんだけど、
まわりのお父さんお母さんなんかが、
気味悪がってわざとハルから遠ざけるんだ。

ただ仲良くしたいだけなんだよな。
少し悲しい気持ちになったけど、
それは仕方のないことだと割り切った。

その時に、ハルと良く遊んでくれた女の子がいたんだ。

まいちゃん。
ハルより二つ上なんだけど、とてもしっかりしてた。
ハルは小さい子のマネをすぐするので、
まいちゃんはすごく頼りになった。

まい
「ハルちゃんまいと遊ぼうねw
まいのお菓子半分あげるねー」
って。ハルもまいちゃんにすごく懐いてた。

 

毎日悪戦苦闘はしてたけどさ、本当に幸せだった。
我が子の成長を肌で感じながら、
自分も成長出来てるみたいで。

1日1日を大切に過ごした。
ハルにとってかけがえのない1日であるよう一生懸命に。

あっという間にハルは5歳になった。

そんなある日、事件は起きた。

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