【涙腺崩壊】妻子もかえりみず好き勝手遊びまわっていた俺。ある日突然「お母さんが子供を迎えに来ないから、お父さんに迎えに来てほしい」と保育園から連絡があって…

感動, 物語ヤンキー, 感動, 涙腺崩壊, 発達障害, 苛酷

佐々木先生
「去年のイチゴ狩りの時の写真出来ました。
て遅すぎですよねw
カメラのことずっと忘れてて、
現像したからお渡ししようと思ってw
今時間ありますか?」

近くの喫茶店で
佐々木先生と待ち合わせすることになった。

佐々木
「これとこれ! ハルちゃん可愛くとれてますよw
あっこれは私のお気に入りw
ハルちゃんとお父さんすっごく笑顔w」

テーブルにはイチゴ狩りの時、
佐々木先生が撮ってくれた写真が並んでいる。

ハルの楽しそうな笑顔。
少しホッコリした。


「わざわざありがとうございます」

佐々木先生
「いいえw ハルちゃん
最近どうしてるかなって思ってたしw」


「あの… ハルなんですが…」

俺は佐々木先生に
ハルの現状と今日までの経緯を説明した。

 

佐々木先生
「そうなんですね…
だから松井さん元気なかったんだ…」


「いや… すんません。
せっかくわざわざ足を運んでもらったのに」

佐々木先生
「いいえ… でも… ハルちゃんがいなくなっても
お父さんには変わりないんですからw」

優しく俺に微笑みかける。


「はい」

佐々木先生
「せっかくなんだから、
これからは自分の時間を大切にしなきゃですよw」
俺「はぁ」

気のない返事で返す俺。
そんなこと分かってるんだ。
それが出来ればどれだけ気が楽か。

佐々木先生
「ね?良かったら今度映画見にいきません?
私どうしても見たい映画があるんですw
もちろん私おごりますよw」


「はい、いいですね」

佐々木先生
「じゃー決まりw」

何でこうなったかは分からないけど、
寂しい独身男の相手をしてくれるんだ。
断る理由なんてないだろう。

 

それから佐々木先生とは頻繁に会うようになった。
ご飯に行ったり、
俺がスケボーが好きだったので
公園によく付き合ってもらったり。

佐々木先生
「一歩ずつ何か始めていけばいいんですw
新しい幸せはきっと見つかりますよ。
私も時間があるときはいつでも付き合いますからw」

そうだ。 一歩ずつでいいんだ。
時間はいくらでもある。
何か新しい目標を見つけなきゃ。

ハルのいない生活にまだ慣れないけど、
少しずつ自分の幸せを見つけないとダメだ。

そんな日々を過ごす中、
ハルから一通の手紙がきたんだ。

(パパへ
おげんきですか?
ぼくはげんきです。
ママもげんきです。

このあいだ学校のおともだちと、
ゲームであそびました。
ぼくはいちばんになったので、
とってもうれしかった。

パパはうれしかったことありますか?
はやくパパにあいたいです。
パパにあうまでなかないようにがんばっています。
はやくあいにきてね。

まついはるより)

 

ハルが一生懸命書いた手紙。
下手くそな字だけど、
普通の手紙なんだけど。
心に響く手紙だったのを覚えている。

俺はすごくハルに会いたくなった。
今まで我慢していた気持ちが爆発するかのように。

佐々木先生
「え? ずっとハルちゃんと会ってなかったんですか?」
佐々木先生はたまに
俺がハルと会っているもんだと思っていたらしい。

居酒屋で俺は佐々木先生に相談していた。


「こんなこと、 佐々木先生に
相談することじゃないんすけどね」

佐々木先生
「だったら今すぐ会いにいきましょ?
私近くまで付いていきますよ」

酒が入ってテンションが上がる佐々木先生。


「いや今からはさすがにまずいっす。」

佐々木先生
「ウジウジウジウジ… 男でしょ?
てかハルちゃん可哀想です」


「可哀想?」

佐々木先生
「だって、手紙に書いてまで会いたいって…
子供は純粋なんですよ。 特にハルちゃんは!
今日が無理なら明日。明日必ず会いに行って下さい。」

少し呂律が回らなくなってる佐々木先生。


「でも、会ったら…
俺泣いちゃうかもしれないっす。」

佐々木先生
「いいじゃないですか!
大人が泣いちゃだめなんですか?
ハルちゃんに会っていっぱい泣いて下さい。
でちゃんとハルちゃんに謝って下さいね。
会いに行かなくてごめんって。」


「そうすね」

佐々木先生
「父親放棄は最低ですよ」

まったくその通りだ。

サリナが家を出て行って、
ハルに母親がいなくなった。
それと今俺は同じ事をしている。

次の日俺はハルに会うことにした。
俺はただ単純に
誰かに背中をおして欲しかったんだと思う。

佐々木先生には
本当に何から何までお世話になってる。

サリナに連絡をし、夕方家に行くことになった。

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