【衝撃】クズの俺に、女「授かった」俺『』→数年後、リリ~ン!「※ちゃんのお父さんですか?保育園です」→園に迎えにいくと、息子「ポカーン」俺『』→結果・・・・・・

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51: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/12(土) 23:20:21.01 ID:VDHLhdgMO

「はいはい。じゃあ食わしてやりますよ」 
そう言ってラーメンをハルの口もとに持っていった。 

ハル
「ぎゃあああー」 
泣き出すハル。 
熱かったみたいだ。 
仕方なくふーふーして食わしてあげた。 
ハル「んまー。んまー。」 

人の苦労も知らず、無邪気に喜ぶハル。 

俺「母ちゃん帰ってくるまでの辛抱か。。。」 
独り言を言いながら、携帯でサリナに電話をした。 
ずっと電源を切っているようだ。

 

52: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/12(土) 23:21:38.19 ID:VDHLhdgMO

「くそが。どうせ男の家でも行ってんだろーが。 
子供ほっぽらかしてんじゃねー」 
まあ俺が良く言えたもんだって話しだけど。 

ハル
「マンマー。マンマー。」 
食べ終えたのにまただ。 

「はあ?今食ったろ? ふざけんな」

 

53: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/12(土) 23:22:42.72 ID:VDHLhdgMO
ハル
「マンマー。マンマー。。。うえーんっ」 
また泣き出した。 
仕方がないとりあえずなだめるか。 
俺は抱きかかえて身体を揺らした。 

どれくらい時間がたったろう。 
ようやくハルは目を閉じて、
深い眠りについた。

 

55: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/12(土) 23:23:49.90 ID:VDHLhdgMO
疲れた。 
非常に疲れた。 
くそー。何で俺がこんな目に。 

そう思いながら、
冷蔵庫からビールを取り出し、一気に飲み干した。 

「ぷはーっ、うんめー」 
一息ついて家を見渡した。 
出ていって半年になる。 
あの時のまま何も変わらない部屋。

 

56: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/12(土) 23:26:33.63 ID:VDHLhdgMO
ハルとサリナが笑顔で写る写真が、
テレビの横に飾ってあった。 
布団でスヤスヤ眠るハルの寝顔を見つめた。 
少し成長した。 
顔も前より大人になった。サリナに良く似てる。 
そう言えばハルの声初めて聞いたな。 
会話は出来ないけどな。 

半年前は、って言っても殆ど家に帰ってないけど、
泣いてる声しか聞いたことなかったな。

 

58: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/12(土) 23:31:17.81 ID:VDHLhdgMO
それが、ハルと俺の最初の1日だった。 

とりあえず父親何て俺には無理だと思った。 
すぐにサリナは帰ってくるだろうし、
帰ってきたらまた出ていけばいい。 
いっそのこと離婚しとくかなんて考えてた。

 

59: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/12(土) 23:34:07.95 ID:VDHLhdgMO
身体にどしっと強い衝撃と共に目が覚めた。 
どうやらいつの間にか寝ていたみたいだ。 
ハルが俺のお腹に跨がり笑顔で冷蔵庫を指差した。 

ハル
「ちめたい。ちめたい」 

「ん?」 
ハル
「ジューチュ。ジューチュ」

 
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