星野源がWOWOW連続ドラマW初主演を務める『プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~』の第1話が先日オンエアされた。
このドラマの中で星野は、覚せい剤に手を出し「前科者」になってしまうという衝撃的な役柄を演じている。2013年の映画『地獄でなぜ悪い』では、ヤクザの映画製作に巻き込まれる「通りすがりの普通の青年」役を演じているが、今作でも限りなく「今時の青年」らしい役柄でありながら、たまたまアウトローな世界に一瞬巻き込まれてしまったことでストーリーが展開していく。
ドラマ冒頭、星野扮する吉村貴生は旅行代理店で働いている。ドラマが始まった瞬間、すでに客に怒鳴られており、上司には「中身が空っぽ」と見下され、気になっていた同僚の女の子がその上司と不倫をしていることを知ってしまう。ここまででも相当踏んだり蹴ったりなのだが、そのショックを忘れたいがために友人と訪れた夜のカラオケバーで柄の悪いふたり組に捕まり、泥酔状態のまま覚せい剤を打たれたところを警察に踏み込まれ、現行犯逮捕。拘置所で何日か過ごした後、自宅アパートに戻ると会社からクビの通告が届いていた上、アパートが火事になり住むところを失くしてしまう。
ドラマ開始早々、こんなにもすごいスピードでボコボコにされる星野はいまだかつて見たことがない。しかしどうしても「かわいそう」だと思えない理由が貴生の性格にある。星野いわく、貴生は「最もだらしなくて好きになれない役」ということだが、これが本当にダメダメな人物なのである。