【時をかける少女を超えた!!】【青春】両親に預けられた車が一台も走っていない田舎にある叔父さん家での夏の日の出来事が…
13: ◆zS3MCsRvy2:2007/07/08(日) 17:57:05.27 ID:/YDuLUAZ0
( ^ω^)「ツン、かお?」
叔父さんの家でこの子――――――ツンとよく遊んでいたのを覚えている。
ξ゚⊿゚)ξ「っ!き、気安く名前を呼ばないでよねっ!!」
(;^ω^)「…………」
なぜかは知らないが怒られてしまった。
昔はあんなに素直で可愛い女の子だったはずなのに……。
(*^ω^)「(というか今でも可愛いお!)」
ξ゚⊿゚)ξ「……ちょっと、その目は何よ」
(;^ω^)「い、いえ!何でもないですお!」
14: ◆zS3MCsRvy2:2007/07/08(日) 17:59:08.02 ID:/YDuLUAZ0
ξ゚⊿゚)ξ「……ふん、まあいいわ。しばらく一緒に暮らすんだし……」
ξ゚⊿゚)ξ「一応挨拶しておくわ。よろしくね、ブーン」
(*^ω^)「よろしくだお!」
やっぱり、昔から変わってないな。
僕はそう思った。
16: ◆zS3MCsRvy2:2007/07/08(日) 18:01:16.59 ID:/YDuLUAZ0
(´・ω・`)「さてブーン君、君は昼食がまだだろう」
(;^ω^)「お、すっかり忘れていたお。腹ペコですお」
(´・ω・`)「ははは、それじゃみんなで昼食にしようか」
そう言うと、台所から叔母さんがお昼ごはんを運んできた
大皿に並べられた、身の大きなお刺身。
ワカメとタコのぶつ切りの酢の物。
そしてポテトサラダ。
どれもこれもが大きな食器に盛られていた。
(´・ω・`)「今日はいいカンパチが手に入ったから、刺身にしたよ」
(*^ω^)「おいしそうですお!お刺身は大好物ですお!」
(´・ω・`)「それは良かった。それじゃみんな手を合わそうか」
17: ◆zS3MCsRvy2:2007/07/08(日) 18:03:27.63 ID:/YDuLUAZ0
(*゚ー゚)「いただきます」
( ・∀・)「いただきまーす!」
(*^ω^)「いただきますお!」
食前の儀式を済ませると、すぐに目の前の料理にかじりついた。
養殖物とは違う、すっきりした脂の乗ったカンパチの身。
その食感は水っぽさなどなく、実に歯触りがよくて何枚でも食べられそうだ。
酢の物にも手を付ける。
ポン酢で和えただけの物だが、具材が新鮮なだけあってこれまた趣深い。
コリコリとしたタコの歯ごたえとワカメの磯の香りが心地よい。
キンキンに冷やされたポテトサラダは最高の箸休めだ。
19: 名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/08(日) 18:04:46
.47 ID:AlsWoLIr0
>>17
よだれが出てきた
20: ◆zS3MCsRvy2:2007/07/08(日) 18:05:36.91 ID:/YDuLUAZ0
(*^ω^)「ハムッ!ハフハフ、ハフッ!!」
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっとあんた、私の分のお刺身残しなさいよ!」
( ・∀・)「兄ちゃんずるいよ!僕にも!」
(*゚ー゚)「みんな食べすぎだよー」
(‘、`*川「あらあら、そんなに急がなくても十分ありますよ」
大盛によそわれた茶碗を片手に夢中でおかずに箸を伸ばす。
横からツンにぐいぐいと押されるが気にしない。
こんなに美味しい料理は僕の街では味わえなかった。
22: ◆zS3MCsRvy2:2007/07/08(日) 18:07:44.71 ID:/YDuLUAZ0
(*^ω^)「ごちそうさまですお!」
あっという間に並べられた皿は空になり、みんなで食後の儀式を済ませた。
(´・ω・`)「ブーン君、よく食べるんだね」
( ^ω^)「いつもはこんなに食べませんお。でも、おいしくて止まりま
せんでしたお!」
(´・ω・`)「嬉しいこと言ってくれるね。あとで漁師に伝えておくよ」
そう言うと叔父さんは僕に何かを渡した。
(´・ω・`)「こんなもので悪いけど、食後のデザートだよ」
渡されたものを見ると、それは小ぶりの夏みかんだった。
叔父さんはみかん農家をやっていたのを思い出した。
( ^ω^)「ありがとうございますお!」
皮をむいてひとかけらを口に入れる。
爽やかな酸味が口の中を潤してくれる。これまたいくらでも食べられそうだ。
23: ◆zS3MCsRvy2:2007/07/08(日) 18:10:09.43 ID:/YDuLUAZ0
(´・ω・`)「それじゃブーン君、午後からは君の自由時間だ
(´・ω・`)「散歩に行くなり、昼寝するなり自由にしておくれ」
( ^ω^)「分かりましたお!」
叔父さんに言われたとおり、僕は山道を散歩することにした。
新緑に囲まれて清々しい気分になる。
じぃじぃ、という蝉の声が山全体に響き渡る。
この大自然の中で、今年の夏を過ごす。
今年は最高の夏になるだろう。
僕はそう思いながら、暑い夏の道を自分のペースで歩き続けた。
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