【時をかける少女を超えた!!】【青春】両親に預けられた車が一台も走っていない田舎にある叔父さん家での夏の日の出来事が…

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( ・∀・)「うーん、16回かぁ」

 

モララーが残念そうに呟く。

 

( ^ω^)「今度は僕の番だお!」

 

僕は右手に石を構え、左足を前へ踏み出す。

 

低い弾道で飛ばすことを意識して、肘を引き手首のスナップを利かせる。

 

往年の名投手山田○志のイメージを持って、僕は石を力強く投じた。

 

59: ◆zS3MCsRvy2:2007/07/14(土) 23:03:51.65 ID:uJ7PyqMC0

 

1……2……3…4…5、6、7、8。

 

僕の投げた石は真っすぐに進んでいく。

 

9、10、11…12…13……。

 

13回を過ぎたところで勢いが弱まってきた。

 

( ^ω^)「あと少し、がんばるお!」

 

14……15……。

 

石はそこで沈んだ。

 

最後に上がった水しぶきは、ろうそくの炎のように、ぽんと跳ねてすぐに消

 

えた。

 

(;^ω^)「負けたお……なんという僅差…… 」

 

( ・∀・)「やたっ! ウィンナー、ウィンナー♪」

 

僕に勝利したモララーがはしゃぐ。

 

負けたことは悔しかったが、不思議といやな気はしなかった。

 

 

 

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