【号泣】飼い主に鼻と耳と尻尾を削ぎ落とされた犬。怒りで涙が止まらない・・・ ※拡散希望
生きていてくれて感謝 虐待犬引き取った芳賀の手塚さん
上三川町で飼い主の男に虐待され、県に保護された犬のうち、オス1匹を芳賀町西水沼の手塚ちづるさん(46)が引き取った。
劣悪な環境で育ち人間を怖がる犬を、子どものように大切に育てている。
動物好きなちづるさんは、自宅でほかにも3匹の犬を飼い、真岡市内の動物病院で働く。
事件はちづるさんの周りでも話題になっていた。
「子犬はまだいいけど、成犬は幸せにはなれないわよ」。
偶然耳にした言葉が、頭から離れなかった。
動物病院には、車にはねられた野良猫を連れてくる人がいた。
「そういう方を見てきたので、私も1匹ぐらいは助けてやりたかったんです」と明かす。
夫の光明さん(62)に相談し、犬が保護されている県動物愛護指導センター(宇都宮市)と県南ドッグセンター(栃木市)に何度か足を運んだ。
「どの犬を引き取ればいいいのか」。決められないちづるさんに代わり、光明さんが選んだのは、ドッグセンターにいた「5番」と書かれた犬だった。
職員は「コミュニケーションが苦手で、エサをあまり食べない」と言った。
「なんで選んだのか夫は言いませんけど、残ったらかわいそうだと思ったんでしょうね」。
「5番」は「なると」と名づけられ、今年1月に手塚さん宅にやってきた。
最初は体が震え、カラスの鳴き声ですら怖がった。
世話をするうち少しずつ警戒心が解けていった。
「ただいまー」と仕事から帰ると鳴くようになった。トイレは、ちづるさんが歌をうたうとするようにしつけた。
「ひどい環境で育った犬ですからある程度は覚悟していたんですが、物覚えがよくておとなしい。
けなげで、かわいくてしょうがないんです」
夜は隣で横になり、寝かしつける。
「うちは夫と2人だから、息子が1人増えたようなものですね」とちづるさんは話す。
今でも知らない人が来ると体が震え出し、まだ外を散歩することはできない。
少しずつ慣らしながら、いつかは一緒に出かけたいという。
「生きていてくれて、うちに来てくれてありがとうという気持ちです」(長谷川陽子)
<上三川の犬虐待事件>
上三川町で昨年9月、トラック運転手の男が、犬8匹をフンの大量にたまった狭いオリに閉じ込めて飼育していたとして動物愛護管理法違反の疑いで逮捕され、罰金10万円の略式命令を受けた。
県動物愛護指導センターは男の飼っていた成犬計10匹を保護。
うち1匹が産んだ子犬5匹と合わせて新しい飼い主を募集した。
成犬7匹はまだ引き取り手が見つかっていない。
(朝日新聞 2014年5月6日掲載)
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